キャリアコンサルタントは様々な場面で活かすことが出来る資格ですが、国家試験を合格した人の中には、「どうやってキャリコンとして活動すればよいか分からない」という人も多いです。
本記事では、キャリアコンサルタント資格を副業で活かしたい方にオススメのサービス6つをご紹介させていただきます。
キャリアバディ
キャリアバディはオンライン完結のキャリア相談サービスを提供するプラットフォームサービスです。
キャリアコンサルタントをはじめとした専門家は、自由にキャリア相談プランを作成することが可能で、サイト内のビデオ通話やダイレクトメッセージを使用してサービスを提供することが可能です。
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キャリア相談提供から決済まで集約したプラットフォーム
キャリアコンサルタントの方が個人で活動する場合、決済システムやサービス提供方法の構築はハードルが高く、非常に面倒な要素のひとつです。
キャリアバディでは以下の機能を備えているため、「登録すればすぐにキャリア相談が提供できる」という点が大きなメリットとなっています。
キャリアバディの機能
- プロフィールの公開
- キャリア相談サービスプランの作成(料金の設定)
- 予約カレンダーの作成と予約の受付
- ビデオ通話機能
- 決済システム
- 相談者からのレビュー投稿
そのため、キャリアコンサルタントにとって最も重要な「キャリア相談」へ集中することが出来るサービスといえます。
キャリア相談サービス提供の流れ
キャリアバディでは、ビデオ通話もしくはダイレクトメッセージを利用したキャリア相談サービスを提供することが可能です。
キャリア専門家として登録後、プロフィールや提供プランの作成、予約カレンダーの設定を行うことで、相談者から予約の受付を行うことが出来るようになります。
- STEP1キャリア専門家として登録
キャリア専門家として登録の際は、本人確認が必須。通常、数時間~24時間で完了するようです。
- STEP2プロフィールの作成
これまでの経歴や自身の強みなど、プロフィールを充実させることでキャリア相談の予約が入りやすくなります。SNSと連携させることも可能なため、アピール可能なアカウントをお持ちの際は積極的に活用しましょう。
- STEP3予約可能カレンダーの設定
キャリア相談を提供可能な日時を設定することで、相談者が予約可能となります。
- STEP4提供するキャリア相談プランを設定
ビデオ通話やダイレクトメッセージを使用したプランの作成を行います。ある程度自由に設定が可能なため、自身の強みを生かしたキャリア相談プランを作成しましょう。
- STEP5予約受付の開始
- STEP6予約の承認
相談者から予約のリクエストが入ると、内容を確認・承認したうえで予約が確定されます。
- STEP7キャリア相談サービスの提供
- STEP8相談者が投稿したレビューへ返信を行う
キャリア相談提供後、相談者がキャリア専門家に対してレビューの投稿をおkなうことが出来るようになります。専門家は、これに返信することが可能です。
キャリア相談サービスを提供後、自身の実績がキャリアバディというサービス上にレビューとして蓄積されるため、強みのアピールや信頼感の醸成に繋げることが可能です。
また、予約やキャリア相談の提供、決済まですべてキャリアバディ上で完結するため、キャリアコンサルタントの方にとって登録しておいて損はないサービスといえます。
キャリア相談広場
キャリアバディの特徴のひとつとして「キャリア相談広場」が挙げられます。
「キャリア相談広場」では誰でも質問や悩みを投稿が可能で、キャリア専門家として登録していればその質問に回答することが可能です。
相談者の質問とキャリア専門家の回答はサイト上に公開されるため、回答者はキャリアコンサルタントとしての信頼感を醸成することが可能です。
そのため、自身の得意領域に関わるお悩みに積極的に回答することで、相談者の集客につなげることが可能な機能となっています。
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Kakedas(カケダス)
Kakedasは私が個人的に最もおすすめするサービスのひとつです。
Kakedasの特徴としては「企業向けキャリアコンサルティングに特化」していることが挙げられます。
Kakedasは「相談のインフラを築く」というミッションで「オンラインキャリア相談室」のサービスを提供しており、その最大の特徴は対法人向けに対して売りだされているサービスであるという点です。
厚生労働省が推奨するキャリアコンサルティング提供の仕組みとして「セルフキャリアドック」がありますが、そのハードルの高さからか導入に踏み切る企業は決して多くありません。
そんな社内で設置が困難な「キャリア相談」の場を、Kakedasを導入することでの簡単にオンラインキャリア相談室を開設できるのが特徴であり強みといえます。
大手企業などへ導入実績有り
すでにトヨタエンタプライズやNTTグループ、SmartNews等の企業へ導入実績があり、今後も「社内キャリアコンサルティング」「セルフ・キャリアドック」の普及とともに伸びていくサービスの一つだと感じています。
(参照:オンラインキャリア相談室はKakedas)
キャリアコンサルタントとして依頼を受ける流れ
Kakedasでキャリア相談を行いたいキャリアコンサルタントの方は、まずはKakedasに登録を行います。
その後、ご自身にマッチングするような案件があった際に契約の打診をされ、条件が合えば契約→キャリアコンサルティングを実施、という流れになるようです。
日本社会全体でキャリアに対する考え方が大きな変化をする中で、キャリアコンサルタントが社会を良くする仕組みを作っていくためには、セルフ・キャリアドックをはじめとした企業領域での活動を広げていく必要があると感じています。
Kakedasのサービスは「法人向けに特化」しているという点で、キャリアコンサルティングを企業に普及させ、より働きやすい社会を作っていくキッカケとなるサービスだと感じます。
そのため、「もっと普及して欲しい!!」という想いを込めて「推しサービス」として紹介させて頂きました。
Kakedasのビジョン・ミッション
Kakedasのビジョン・ミッションは以下の通りです。
- Kakedasのビジョン
- 人生の主人公を増やす。
- Kakedasのミッション
- 相談のインフラを築く。
ビジョン・ミッションに共感した方や、「企業向けキャリアコンサルタントとして活躍したい!」という方は、まずは以下から登録を行うのがオススメです。
キャリアコンサルタント向けページはコチラ
ミートキャリア
ミートキャリアは、キャリアに悩む方を支援するオンラインキャリア相談サービスです。
求人を紹介しない純粋なキャリア相談サービスを提供しており、対話形式のオンラインキャリアカウンセリングだけでなく、メールを利用したテキストプログラムも用意されているため、ユーザーは自分自身にあったサービスを選択することが可能です。
ミートキャリアの顧客満足度は93%と高く、相談実績は2,400件以上(公式HP参照:2022年12月時点)となっています。
キャリア支援のプロのキャリアサポーター
この高い顧客満足度を支えるのがミートキャリアに所属する「キャリアサポーター」で、採用率約5%という難関を突破したキャリア支援のプロが在籍しています。
キャリアサポーターの年代は20代~50代まで様々で、色々な働き方やライフステージを経験した支援者が在籍しているからこそ、相談内容に合わせた対応をすることが可能となっています。
(キャリアサポーター募集情報はコチラ ※2022年12月現在求人を一時停止しているようです)
まずはキャリたまへ登録!
ミートキャリアではキャリア支援をしたい方のコミュニティ「キャリたま」を運営しており、登録すればキャリア支援の実践を重視した情報を受け取ることが可能です。
キャリたまで受け取れる情報
- キャリアサポーターアカデミーの募集再開情報
- セミナーや座談会の案内
- キャリアカウンセリングの事例共有
登録費や年会費は不要のため、興味がある方は是非登録するのがオススメです。
※2024年3月現在、募集は無いようです
キャリアサポーターアカデミーでスキルアップ!
ミートキャリアではキャリアサポーターのノウハウを実践的に学ぶことのできるオンライン講座「キャリアサポーター・アカデミー」を開講しています。
当該講座では以下の能力を身に着けることを目指すことが出来ます。
- 有料のキャリアカウンセリングをサービスとして提供できるスキル
- 個人で仕事を得る力
ミートキャリアに参画するか否かを問わず、「プロのキャリア支援者」を目指す方であればもう申し込み可能なので、フリーランスで活動したいと考えている方にもオススメです。
※2023年2月17日をもって受講受付は終了
キャリアサポーター・アカデミーの詳細はコチラ
キャリコンサーチ
キャリコンサーチは、「キャリアコンサルタント」と「キャリアコンサルタントを探したい企業担当者や個人等」とのマッチングを支援するキャリアコンサルタント検索システムです。
キャリコンサーチは「キャリアコンサルティング協議会」が運営しているWEBサービスで、「キャリアコンサルタントWEBサイト」の一部となっているので、いわゆる「キャリアコンサルタント向け公式サイト」といっても過言ではありません。
キャリコンサーチに登録されている情報公開者数は5,292名(2022年11月末現在)となっており、多くのキャリアコンサルタントが登録しているサービスです。
キャリコンサーチではキャリアコンサルタントに依頼をしたい方が、居住地や対応エリアなどで検索をして、ニーズに合うキャリアコンサルタントを探すことが出来るようになっています。
キャリアコンサルタントを探す際に検索できる項目としては以下の通りです。
キャリコンサーチの検索項目
- 対応エリア(もしくは居住地)
- 対応可能業務
- 対応可能領域
- 得意分野
- 所持資格
- 個別相談の方法
非常に多くのキャリアコンサルタントが登録しているため、自身がターゲットにしている顧客に見つけてもらうためには工夫が必要になります。
仕事依頼の獲得のためには差別化が必須
登録しているキャリアコンサルタントの人数が多い(情報公開者数6,198名名 ※2023年12月末現在)ため、数多くのキャリコンの中からニーズに合う方を探すことが出来る反面、「どういう人に相談するべきか」が定まっていないユーザーの方はとっては使いづらいかもしれません。
そのうえ、登録しているキャリアコンサルタントの方の目線でいうと、入力しないといけない項目数が多いうえに、多くのライバルの中から自信を選んでもらえるような自己PRが必要です。
そのため、ほかのキャリアコンサルタントの方と差別化が出来ないと仕事を受注することは難しいといえます。
cotree(コトリー)
cotreeはオンラインカウンセリングを代表するサービスの一つです。
cotreeでは、カウンセリングを求めている方が簡単な「マッチング診断」を行い、その結果をもとにカウンセラーとマッチングされ、カウンセリングを受けることが出来るというサービスです。
カウンセリングサービスなので「臨床心理士」や「公認心理士」などの心理系有資格者の登録カウンセラーの方が多いようですが、中には「キャリアコンサルタント」や「産業カウンセラー」などの企業領域で活躍する資格者の方も登録されているようです。
キャリアコンサルティングに限らず、「カウンセリングに特化」したサービスのため、キャリアコンサルタント資格を取得した方の中でも、相談者の心理面に寄り添って仕事をしたいという方には特におすすめのサービスです。
キャリアカウンセリングプログラムを開始
cotreeでは2022年12月12日より「キャリアカウンセリングプログラム」を開始し、以下の3つのプログラムが用意されています。
- スムーズな復職
- 全く新しい働き方へのチャレンジ
- 才能の発見
同社には元々「キャリアコンサルタント」の有資格者カウンセラーとして登録されていましたが、これにより、キャリア相談を希望する利用者がさらに伸びることが想定されます。
カウンセラー募集はコチラから
ACCN(オールキャリアコンサルタントネットワーク)
ACCNは国家資格キャリアコンサルタントの職能団体で、会員となると以下のサービスを受けることが可能です。
- テーブル活動に参加可能
- 支部活動への参加可能
- 会員限定継続学習支援サービス
- 会員限定動画の視聴
- キャリアコンサルタント専用団体保険への加入
- 各種情報配信(仕事やボラティア情報含む)
- 講座、書籍の割引
入会後は年会費が必要となるため、上記サービスを積極的に利用したいという方以外は、決して入会が必須というわけではありません。
貴重な仕事情報を漏らさずキャッチしたいという場合や、テーブル活動や支部活動に参加したい方にはオススメです。
入会希望の方はコチラから
その他サービス
副業・不利ランスとして活躍するキャリアコンサルタントの中には、ココナラ等のスキルシェアサービスや、ランサーズやクラウドワークスなどのようにクラウドソーシングサービスを使用しているの方も多いようです。
2021年11月現時点で「キャリアコンサルタント」で検索した際の表示件数は以下の通りです。
いずれのサービスも、「フリーランスへの依頼」に特化したサービスで、自分自身の名前に評価が直結することになります。
また、twitter等のSNSで情報発信を行うキャリアコンサルタントも多く、今後ますます「フリーランスへの依頼」という仕事の考え方が一般的になることを考えると、今のうちにクラウドソーシングサービスやSNSに登録して実績をしっかり積みつつブランディングを確立しておくというのがプラスになるといえます。
キャリアコンサルタントが副業をする際の注意点
本記事ではキャリアコンサルタントが副業を行う際に役立つサービスをご紹介してきましたが、これらを利用して副業を行う際にはいくつか注意点があります。
副業を行うにあたり、注意しなければならない主な注意点は以下の通りです。
キャリアコンサルタントが副業する際の主な注意点
- 契約内容や利用規約を確認する
- 相談者を集客しやすいサービスを利用する
- 本業の職場の就業規則を確認する
上記の注意点について、それぞれ詳しく解説していきます。
目的に合ったキャリア相談プラットフォームを選ぶ
本記事で紹介させていただいたキャリア相談サービスを利用する場合、当該プラットフォームの利用規約に準じた利用をする必要があります。
キャリア相談サービスによっては自由に使えるわけではなく、業務委託契約を結んだうえで運営会社から相談者を割り振られる形式のものもあるようです。
キャリア相談のプラットフォームに登録して副業をする際は、自身の目的に合わせたプラットフォームを選ぶとよいでしょう。
相談者を集客しやすいサービスを利用する
登録するサービスを選ぶ際には、「集客できているサービス」を選ぶとよいでしょう。
キャリア相談市場はまだまだ発展途上で、「キャリア相談したい人」のニーズは転職とむずびつけられ、転職エージェントへの登録へ促されることが多いのが現状です。そのため、キャリア相談サービス各社は相談者の集客に苦労しているケースも有るようです。
そのため、相談者のれぶーが多くついているサービス等、実績がある程度見えるサービスを選ぶとよいでしょう。
本業の職場の就業規則を確認する
キャリアコンサルタントとして副業を行う際には、本業の就業規則をしっかり確認した上で、本業に支障が出ないように活動をする必要があります。
企業によっては副業の申請から承認まで時間がかかる場合も有るようなので、キャリコンとして副業を数する予定があるひてゃ、早めに申請を進めておくのがオススメです。
キャリアコンサルタントにおすすめの副業サービスまとめ
本記事では「キャリアコンサルタントとして働く」ために役立ちそうなサービスをいくつかご紹介させて頂きましたが、いかがだったでしょうか?
残念ながら、「このサービスに登録すれば安心!」というサービスは無いため、おそらく迷われる方が多いと思います。
そんな時は、「自分自身がどんな人のためになりたいか?」「自分はどんな事が出来るようになりたいか?」を考えていただき、そのために必要なサービスに登録して活動していきましょう!
キャリアコンサルタントとしての活動は、まだまだモデルケースが少ないので困難なことも多いですが、一緒にがんばりましょう!