キャリアコンサルタントの資格を取得後、「人材業界やキャリア支援の仕事に転職したい」という人も多いようです。
キャリコンの資格取得を通して得たキャリアに関する知識やカウンセリング技法は、非常に幅広い業界で活かすことが可能ですが、転職の際には、事前に知っておくべき求人の探し方のコツや注意点があります。
本記事では、キャリアコンサルタントの求人探しにおすすめの転職サイトや注意点について解説していきます。
キャリアコンサルタント求人の探し方
キャリアコンサルタントは国家資格ではあるものの独占業務を持っておらず、資格を活かした求人を探すにはコツがあります。
ここでは、キャリアコンサルタント求人のおすすめの探し方として以下が挙げられます。
キャリアコンサルタント求人の探し方
- 転職サイトで探す
- ハローワークで探す
- ACCNで探す
上記3つの仕事の探し方を詳しく解説していきます。
転職サイトで探す
最も一般的なキャリコン求人の探し方として、転職サイトで探す方法が挙げられます。
転職サイトの中でも「転職エージェント」に登録することで、より自身と相性のいい求人紹介を受けられることに加え、自身が「キャリアに関する相談者」としてサービスを受ける経験が出来るためオススメの求人探しの方法といえます。
ただし、転職エージェントによって得意な領域が異なるため、自身がキャリアコンサルタントとして挑戦したい職種・業界に応じて利用するサービスを選ぶ必要があります。
領域ごとに利用すべき転職サイトのおすすめを以下の通りです。
ハローワークで探す
公共職業安定所や公的な就労支援事業、ジョブカフェや更生施設等のキャリアコンサルタント求人を探す場合は、「ハローワーク」の利用がオススメです。
ハローワークは求人者にとって「無料で人材募集が出来る貴重な場」になるため、利益を重視しないキャリア支援事業の求人が見つけやすい傾向があります。
「ハローワークインターネットサービス」では、必要な資格で検索する機能もあるため、キャリアコンサルタント資格が求められる求人を探しやすいでしょう。
「必要資格」で検索できる転職サイトは意外に少ないため、ハローワークインターネットサービスはキャリコンの求人探しに重宝します。
ただし、ハローワークに掲載されていないキャリアコンサルタントの求人も非常に多いため、転職サイト等にも登録して並行して転職先を模索することがオススメです。
ACCNで探す
一般社団法人ACCN(All Career Consultant Network)はキャリアコンサルタントの交流・連携や活動のサポートを目的に誕生した団体です。
キャリアコンサルタントとして入会することで、特定のテーマに対する実践研究を行う「テーブル活動」やキャリコン専用の団体保険に加入することが出来ます。
ACCNではキャリアコンサルタント向けの求人やボランティア情報の配信も行っており、入会することでキャリコン向けの求人情報を効率よく受け取ることが可能です。
ACCN会員になることでキャリコン向け団体保険に自動的に加入することになります。
万が一のリスクに備えることが出来るため、ACCN以外で求人探しをする人も入会を検討して損はないでしょう。
キャリアコンサルティング未経験者におすすめの就職先
国家資格であるキャリアコンサルタントを取得した人の中には、キャリア相談の実務未経験の方も多く、最初のキャリコンとしての転職先に悩む人が多いようです。
未経験者の場合は「自身の専門性をどこで付けるのか?」を考えるにあたり、キャリアコンサルタントとして実務経験を積む最初の職場選びは非常に重要です。
キャリアコンサルティング未経験者が実務スキルを磨くためにオススメの就職先として、以下が挙げられます。
キャリアコンサルティング未経験者におすすめの就職先
- 転職エージェントのキャリアアドバイザー
- 人材派遣会社のキャリアアドバイザー
- 社会人向けスクールのカウンセラー
- 大学や専門学校のキャリアセンター
- 研修会社の講師
- 有料キャリア相談のカウンセラー
- 企業内キャリアコンサルタント
- 公的施設の職業相談員
キャリア支援の仕事はどんな現場においても責任が重く、「未経験者だからこそのおすすめ求人」は基本的にありません。
あえて求人の条件を挙げるとすれば、「ガッツリ実務経験が積める職場」であればいち早く成長する機会が得られるため、おすすめのキャリコン求人といえるでしょう。
上記について、それぞれ詳しく解説していきます。
キャリアコンサルタントの試験に合格しただけでは、キャリア支援における実務遂行能力は決して高くはありません。
そのため、キャリアコンサルタントとして実務スキルを磨くためには、支援を行う属性に合わせた専門性を身に付ける必要があります。
キャリアコンサルタントの求人を探す際は、
「どんな人のサポートをしたいか?」
「そのためにどんなスキルが必要か?」
を考え、転職先について検討していくといいでしょう。
転職エージェントのキャリアアドバイザー
転職エージェント(有料職業紹介)とは、転職希望者に対して求人紹介や面接対策等の各種サポートを行うサービスです。
転職エージェントにおける「キャリアアドバイザー(通称「CA」)」は、転職希望者との面談を通して強みを引き出し、希望条件を元に適性のある求人の紹介を行う仕事です。
「転職」を目的としたキャリア支援領域において、営利を目的におく転職エージェントはキャリアアドバイザーひとりあたりの面談をこなす回数が多く、キャリア支援の実践機会が多い職種といえます。
転職エージェントは、個人の成果がインセンティブや昇給につながりやすく、キャリア支援をしつつ自身もしっかり稼ぎたい人におすすめの転職先です。
転職エージェントによってもキャリアアドバイザーに求められる役割は異なります。
- スピード重視のエージェント(対応求職者数が多い傾向)
- 寄り添いを重視するエージェント(求職者の「採用率」を重視する傾向)
等、重視する数字によって転職エージェントのタイプが異なります。
詳しい働き方や求められるスキルを理解したうえでキャリアアドバイザーへ転職したい人は、キャリアアドバイザーAgentのように職種特化型のエージェントに相談してみるといいでしょう。
転職エージェントのビジネスモデル
転職エージェントは転職希望者を採用を行っている企業へ紹介を行い、採用が決定した際に成功報酬として紹介手数料を受け取るビジネスモデル(上記図解を参照)です。
紹介手数料は採用者の想定年収の20~35%程度が相場となっており、仮に想定年収500万円の人材が手数料率が30%で採用された場合、成功報酬は150万円となります。
成功報酬は高額なものの、人材を紹介しても採用に至らなければ基本的に費用は掛かりません。また、転職希望者は完全無料で転職サポートを受けることが出来ます。
そのため、転職エージェントが利益を上げるためには「転職希望者に対するサポート」「企業が求める人材の紹介」に注力する必要があるため、キャリアコンサルタントとして転職サポートのスキルを中心に身に着けることが出来ます。
ビジネスモデル上、採用される見込みが薄い人材や、転職意欲が低い方のキャリア支援に時間を使いづらい職種です。
そのため、キャリアコンサルタントとして自身の求める働き方と照らし合わせ、転職の検討をする必要があります。
キャリアアドバイザーとリクルーティングアドバイザーの違い
転職エージェントでは主に「キャリアアドバイザー」と「リクルーティングアドバイザー(通称「RA」)」と呼ばれる2つの職種が転職希望者のサポートを行います。仕事内容はそれぞれ以下の通りです。
- キャリアアドバイザー(CA)
- 就職・転職を希望する方のサポートを行う職種。
転職希望者との面談を通して強みや課題、転職先の希望条件を引き出し、適性のある求人紹介を行う。 - リクルーティングアドバイザー(RA)
- 企業の採用支援を行う職種。
企業との交渉を行う仕事で、具体的には、転職希望者へ紹介可能な求人を増やすための新規開拓営業、および既存顧客に対する商談を行う、
キャリアコンサルタントとして身に着けたキャリアカウンセリングスキルを活かしたい人は「キャリアアドバイザー」、キャリアに関する専門的な知識を活かして企業支援をしたい人は「リクルーティングアドバイザー」を選ぶといいでしょう。
また、転職エージェントによっては、CAとRAの役割を兼務する「両面型」と呼ばれるスタイルを採用している場合もあります。
転職エージェントで働く場合は上記の職種によって仕事内容が異なるため、転職の際には、自身が仕事を通してサポートしたい対象や働き方を明確にしておきましょう。
私自身は長らく「両面型」の転職エージェントで働いていたため、転職希望者・企業の採用担当者どちらも支援をさせていただきました。
自身のキャリアサポートが最終的にどのような形で実を結ぶのか、直接確認をすることが出来るため、非常にやりがいのある働き方でした。
特化型エージェントと総合型エージェントの違い
転職エージェントには主に「総合型」と「特化型」の2種類があります。
職種や業界を問わず幅広く対応可能な総合型転職エージェントに対し、特化型の転職エージェントとはその名の通り特定領域に専門性を持つエージェントです。
例えば、ITエンジニア専門のエージェントや看護師の転職サポートに特化したエージェント等が特化型転職エージェントとして挙げられます。
特化型転職エージェントで活躍する為には業界の知識を身に着ける必要があるため、専門性を身に着けたい領域に特化した転職エージェントに就職することがオススメです。
また、キャリアコンサルティングや人材業界が未経験の場合であっても、特定の専門職や業界への知見があれば活躍しやすいといえるでしょう。
例えば、私は未経験から介護・福祉領域を専門とする特化型転職エージェントに就職したため、主に介護職のキャリアや求められるスキルや経験、取得すべき資格に関する知識が身に付きました。
この知識は働き方が変わっても「福祉職のキャリア支援」において非常に役立っています。
転職エージェントの市場規模
人材不足が続く日本において転職エージェント(有料職業紹介事業)の市場規模は非常に大きく、現在も拡大を続けています。
年度 | 紹介手数料(届け出制手数料) |
---|---|
2022年度 | 768,163,154 |
2021年度 | 629,817,008 |
2020年度 | 522,174,594 |
2019年度 | 583,234,494 |
2018年度 | 536,125,070 |
参照:厚生労働省「令和4年度職業紹介事業報告書の集計結果(速報)」
上表を見ると分かるように、2020年以降(※)は市場規模が拡大を続けており、2022年度の転職エージェントの紹介手数料は7,600億円を超えていることが分かります。
※2020年度の昨対割れは新型感染症の流行が原因と推定
日本の超高齢化社会の到来に伴い、今後も人材不足は続くことが予測されるため、転職市場の活況も継続する可能性が高いといえるでしょう。
人材派遣会社のキャリアアドバイザー
キャリアコンサルタントにオススメの転職先として、人材派遣会社のキャリアアドバイザーが挙げられます。
人材派遣会社は転職エージェントと違って「紹介して終わり」ではなく、派遣就業開始後も「自社の社員」として雇用を続けることが特徴です。
派遣社員希望者との面談や求人紹介を行うキャリアアドバイザーであれば、キャリアコンサルタント取得を通して身につけたカウンセリング知識やキャリア理論を活かした働き方が可能です。
あまり知られていないですが、派遣会社には「希望するすべての派遣社員にキャリアコンサルティングを実施する義務」があります。
そのため、派遣労働者の中長期的なキャリア支援が出来るやりがいのある仕事といえるでしょう。
人材派遣の市場規模
派遣労働者として働く人数の推移は以下表の通りです。
年度 | 派遣労働者の人数 |
---|---|
2023年度6月1日時点 | 1,924,455人 |
2022年度6月1日時点 | 1,861,574人 |
2021年度6月1日時点 | 1,686,697人 |
2020年度6月1日時点 | 1,414,350人 |
2019年度6月1日時点 | 1,565,799人 |
参照:厚生労働省「労働者派遣事業の令和5年6月1日現在の状況(速報)」
これを見ると分かるように、転職エージェント市場に比べると緩やかではあるものの、派遣労働者の人数は右肩上がりの傾向にあることが分かります。
上記の派遣市場の隣接事業として、ITエンジニアの派遣を行う「SES」が挙げられます。
法律で記載された許可事業である「人材派遣」とは異なり、SESは準委任契約によって労働力の提供を行います。
IT人材の不足に伴い、SESは今後も伸びしろが期待される領域のため、ITエンジニアのキャリア支援に興味がある人は検討してみるといいでしょう。
社会人向けスクールのカウンセラー
あまり知られていないですが、社会人向けスクールにおけるカウンセラー(呼称は企業により異なる)もキャリアコンサルタントが活かせる仕事のひとつです。
社会人向けスクールとは、資格の取得を目指す予備校・通信講座や、専門スキル習得を目指す講座を指します。
社会人向けスクールの例として、介護資格の運営スクールやプログラミングスクール等が挙げられます。
特に、経済産業省の「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」の対象となるスクールでは「キャリア相談」「リスキリング」「転職支援」まで一貫して行うため、キャリアコンサルタント資格取得の過程で身に着けたスキルと知識を存分に生かすことが出来るでしょう。
参照:経済産業省「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」
スクールの受講カウンセラーは、実態として営業職や転職エージェントに近い働き方をする場合もあるため、抵抗感がある人は仕事内容を細かく確認しておきましょう。
大学や専門学校のキャリアセンター
新卒の就職活動支援をしたい人には、大学や専門学校のキャリアセンターへの転職がオススメです。
キャリアセンターの職員には、学生の就職カウンセリングや応募書類添削・面接対策等のサポートに加え、学内における就活セミナー等の企画・運営等が求められます。
新卒の就職支援という領域の中でも、「学校側」という立ち位置から就職サポートが可能な点が特徴で、紹介手数料などが絡まない分、フラットな就職支援が可能といえます。
大学や専門学校のキャリアセンターは学生の立場に立った就職支援が可能な一方で、就職サポートの一部を派遣会社等へ依頼しているケースが多々あります。
そのため、正規雇用の数は決して多くない点には注意しておきましょう。
研修会社の講師
キャリアコンサルタントが活躍する仕事のひとつに「研修会社の講師」が挙げられます。
具体的には、企業の社員教育のために「講師派遣」を行う事業会社において、キャリア教育やハラスメント、メンタルヘルス等に関する研修を実施する講師業です。キャリアコンサルタントとして身に着けたキャリア領域の知識が活かせるため、人気の転職先のひとつです。
キャリアコンサルティングではないものの、人材育成を通して企業の発展に寄与できるやりがいのある仕事といえます。
企業への研修を行う講師には、トレンドに合わせた知識や常識をいち早く身に着け、研修を通してアウトプットすることが求められます。
そのため、常に自己研鑽が求められる仕事のひとつです。
企業内キャリアコンサルタント
キャリアンサルタントの就職先としておすすめな働き方のひとつに「企業内キャリアコンサルタント」があります。
企業内キャリアコンサルタントとは人事部やキャリア相談室において設置され、社員のキャリア相談や定着率の向上、能力開発の方向付けなどを支援する仕事です。
企業によって求められる役割は異なるものの、「キャリア支援を通して社員の力を最大化する」という目的で運営されることが多いようです。
ただし、企業内キャリコンを設置している職場は少なく、未経験者が採用されるのは難しいといえるでしょう。
ですが、現在働いている会社に「企業内キャリアコンサルタント」の仕組みを作る場合、自社の働き方や業界のキャリアに精通している経験を活かすことが可能です。
企業内キャリアコンサルタントはまだまだ世間一般に浸透していないため、求人が非常に少ないです。
そのため、「キャリコンとして自社の環境をより良くしたい!」と考えている人の場合は、新たに「企業内キャリアコンサルタント」の仕組み作りをすることがオススメです。
公的機関の相談員・支援員
キャリアコンサルタントの活躍するフィールドのひとつに、「公的機関の相談員」が挙げられます。
具体的には、ハローワークや産業雇用安定センターの職業相談員や、刑務所や矯正施設における就労支援を行うキャリアコンサルタントが挙げられます。
これらはいずれも利益を目的せず、社会インフラとしての役目を担っており、キャリアコンサルティングのスキルを活かして地域や社会を支えたいと考えている人にオススメのは働き方です。
有料キャリア相談のカウンセラー
キャリアコンサルタントとして「面談を通した支援スキル」を中心に活かしていきたい人には、有料キャリア相談のカウンセラーがオススメです。
本記事で紹介してきたオススメ就職先はいずれも、企業から料金を受け取るものや無料で実施されるものが中心で、相談者から直接お金を受け取るものは有りません。
ですが、有料キャリア相談は「相談者本人から料金を受け取るビジネスモデル」となっており、転職エージェントや人材派遣会社とはことなり企業と利益相反にならないフラットなキャリア支援を提供する仕事です。
ただし、キャリア相談そのものに高額な利用料が必要になるビジネスモデルのため、完全に未経験のキャリアコンサルタントの場合は採用される可能性は低いでしょう。
キャリアコンサルタントの求人探しにおすすめの転職サイト
キャリアコンサルタントは非常に幅広い業界で活かせる資格ですが、より専門性を発揮できる転職先を探す際は以下の転職サイトを利用して探すことがおすすめです。
転職サイト | 専門領域 | 特徴 |
キャリアアドバイザーAgent | 人材業界特化 転職エージェント | 人材業界のなかでも「キャリアアドバイザー」の転職に特化 |
人材業界転職ルート | 人材業界特化 転職エージェント | 人材業界の求人に特化 |
doda | 総合型 転職エージェント | 業界を絞らず幅広い求人を扱う転職エージェント |
ビズリーチ | スカウト型 転職サイト | ・スカウト型の転職サイト ・資格の登録が可能 |
キャリアアドバイザーの仕事を中心に探す場合は「キャリアアドバイザーAgent」、人材業界のなあから幅広く求人を探したい人には「人材業界転職ルート」に登録して転職活動をすることがおすすめです。
また、転職エージェントや人材派遣会社等の人材業界に限らず、幅広い業界の中で転職先を検討したい人は「doda」「ビズリーチ」に登録して転職活動を進めるといいでしょう。
各社の強みや利用がオススメな人について、以下に詳しく解説していきます。
キャリアアドバイザーAgent
サービス名 | キャリアアドバイザーAgent |
運営会社 | 株式会社9E |
会社所在地 | 〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-7-26 ワコーレ新宿第一ビル1109号室 |
利用料金 | 無料 |
特徴 | ・キャリアアドバイザー職に特化 ・一気通貫の質の高いサポート |
公式HP | https://ca-agent.com/ |
キャリアアドバイザーAgentは人材業界の中でも「キャリアアドバイザー職」に特化した転職サポートを提供する転職エージェントです。
キャリアアドバイザー職に特化しているからこそ、求人の細かいカルチャーや働き方など詳しい情報を把握しており、適性や希望に合った求人紹介を受けることが出来ます。
企業と求職者の両面を一貫して担当する一気通貫型(両面型)を採用していることに加え、対応求職者数を10~15人の少数に抑えることで質の高い転職サポートを提供しています。
書類作成や面接対策、年収交渉まで丁寧にサポートする手厚い伴走型支援が特徴の転職エージェントでス。
キャリコン取得をを通して学んだカウンセリングスキルを活かしてキャリアアドバイザーへ転職したい人にイチオシの転職エージェントです。
>キャリアアドバイザーAgentの詳細解説はコチラ!(取材有り)
人材業界転職ルート
サービス名 | 人材業界転職ルート |
運営会社 | 株式会社ファンオブライフ |
会社所在地 | 〒162-0814 東京都新宿区新小川町5-5 サンケンビル4階 |
利用料金 | 無料 |
特徴 | 人材業界の転職サポートに特化 |
公式HP | https://jinzai-tenshokuroot.jp/ |
「人材業界転職ルート」は人材業界に特化した転職エージェントで、キャリア支援やリスキリングに焦点を当てた豊富な求人を提供しています。
運営会社の株式会社ファンオブライフは様々な領域特化型の転職エージェントを運営しており、「人材業界転職ルート」では転職エージェントや人材派遣会社だけではなく、学校法人や人事関連職等、キャリアコンサルタントの資格が活かせる求人を多数保有しています。
年キャリア支援やリスキリング領域の求人が多く、人材業界の未経験者だけではなく、これからキャリアアップを考えるHR経験者にもおすすめの転職エージェントです。
doda
サービス名 | doda |
運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
会社所在地 | 〒106-0041 東京都港区麻布台一丁目3番1号 麻布台ヒルズ森JPタワー21階 |
利用料金 | 無料 |
特徴 | ・総合型の転職エージェント ・スカウト機能や求人検索機能もあり |
公式HP | https://doda.jp/ |
dodaはパーソルキャリアが運営する総合型の転職エージェントです。
キャリアコンサルタントや人材業界に特化しているわけではないものの、非常に豊富な求人件数(※)を保有しているため、自身の経歴やスキルを活かした転職先を探すことが可能です。
※2024年10月23日時点:293,187件(非公開求人含む)
dodaに登録することで、キャリアアドバイザーによる無料の転職相談や、書類添削、面接対策といったサポートが受けられることに加え、豊富な求人の中から自分で求人検索をすることも可能です。
また、「スカウトサービス」や「パートナーエージェントサービス」を利用すれば、企業やヘッドハンターから直接オファーを受けることも出来るため、自身に興味を持ってくれた企業を中心に転職先を検討することが出来ます。
dodaは非常に広い業界・職種の求人取り扱いがある点が特徴です。
そのため、人材業界やキャリアアドバイザー等の職種にこだわりが無い場合は、求人件数が豊富なdodaに登録して転職活動を進めることで、より選択肢広げることが出来ます。
ビズリーチ
サービス名 | ビズリーチ |
運営会社 | 株式会社ビズリーチ |
会社所在地 | 〒150-0002 東京都渋谷区渋谷2-15-1 |
利用料金 | 有料プランアリ |
特徴 | スカウトサービス |
公式HP | https://www.bizreach.jp/ |
ビズリーチはハイクラス層に特化した転職サイトで、職務経歴や保有資格を登録することで優良企業やヘッドハンターから直接スカウトを受け取ることが出来ます。
年収1,000万円以上の求人が3分の1以上を占めており(※2023年10月末時点)、これまでの経歴を活かしてステップアップを目指したい人は必ず登録すべきスカウトサービスといえます。
ただし、スカウトで転職する場合に重要になるのは「資格よりも実績」となります。
そのため、キャリアコンサルタント資格は自身のスキルを証明するひとつの要素だと考え、経歴やスキルを元にスカウト求人を受け取りたい人におすすめの転職サービスです。
スカウトを受け取ることで、自身の転職市場における価値を再確認することにもつながるため、転職活動の際には他サービスと並行して登録しておきたいサービスといえます。
私自身、過去にビズリーチを利用して転職をした経験があります。
転職エージェントやWEBマーケティングの経験に対して、多数のスカウトを受け取ることが出来たものの、「キャリアコンサルタント資格を持っているからこそ」受け取れた求人は有りませんでした。
ですが、結果的にこれまでの経験やキャリアコンサルタント資格を活かした転職が出来たと考えています。
キャリアコンサルタント資格には独占業務がありません。
そのため、転職活動の際には「資格はあくまで手段のひとつ」と考えて転職先を検討していくといいでしょう。
キャリアコンサルタントとして転職する際の注意点
キャリアコンサルタント試験に合格後、資格を活かして転職する際には以下の点に注意が必要です。
キャリアコンサルタントとして転職する際の注意点
- キャリアコンサルタント資格必須ではない求人が多い
- キャリコン養成講座で学んだ内容はあくまで基礎
- 求人企業が求める仕事の現実を知る
- 年収は決して高くない
- 常に自己研鑽が必須
上記をそれぞれ詳しく解説していきます。
転職をした後で「こんなハズじゃなった…。」と後悔することが無いように、ぜひご確認ください。
キャリアコンサルタント資格は必須ではない求人が多い
キャリアコンサルタント資格を活かした転職をする上の前提条件として、「資格は必須ではない求人が多い」という点に注意が必要です。
キャリアコンサルタントは名称独占の国家資格ですが、独占業務は持っていません。
そのため、転職エージェントや人材派遣会社をはじめ、本記事の「キャリコンにおすすめの就職先」で紹介した求人においても、無資格でも挑戦できるものが多数あります。
もちろんキャリアコンサルタント資格を持っていることで客観的な知識の証明が出来るため、転職に有利になること多々あります。ですが、キャリコンが活躍する領域で求められているのは資格そのもののではなく、あくまで実務スキルが重要です。
そのため、キャリコンとして転職先を探す際には「資格が求められる求人」ではなく、「挑戦したい領域」「自身のスキルや経歴との適正」で考えるといいでしょう。
稀に「キャリアコンサルタント資格必須」とされる求人もありますが、資格要件にこだわらず、自分のキャリア設計おける目的・目標が達成できる求人を探すようにしましょう。
キャリコン養成講座で学んだ内容はあくまで基礎
転職する際の注意点として、「キャリアコンサルタント養成講座で学んだ内容はあくまで基礎」であることを理解する必要があります。
キャリコン養成講座では、キャリアに関する知識やカウンセリング技法について学び、試験合格によってそれらが一定水準以上である証明を受けられます。
ですが、それらはあくまでキャリア支援における基礎的スキルでであることを忘れてはいけません。キャリア支援の現場では、相談者一人ひとりに対しての支援を通して、必要なスキルを新たに学ぶつもりで臨む必要があります。
ロープレではなく、現場の実践を通して本当の意味でキャリア支援スキルを身に着けることが出来るといえるでしょう。
求人企業が求める仕事の現実を知る
キャリコン資格を活かして転職をする場合、求人企業が求める仕事の現実的な内容をしっかり把握する必要があります。
例えば、同じ職業紹介の仕事であっても、公的機関であるハローワークと民間企業である転職エージェントや人材派遣会社では仕事で求められるものは全く異なります。
民間企業の転職エージェントや人材派遣会社のキャリアアドバイザーでは「面談件数」「求人紹介数」等の行動指標や、「採用決定数」等の結果指標を厳しく追いかけることになります。
これに対し、売り上げを目的としていないハローワーク等の公的機関は「売上目標」が存在しない反面、どんな相談者にも腰を据えて対応する必要があります。
「キャリア支援」と一言で言っても、具体的な仕事内容や求められる結果やスキルは大きく事となります。そのため、自身の適性やキャリア設計を考え、転職先の求人を検討していく必要があるでしょう。
年収は決して高くない
キャリアコンサルタントの年収は決して高くありません。
職業情報提供サイト「jobtag」によれば、キャリアカウンセラー・キャリアンサルタントの年収は551.4万円となっています。
参照:jobtag「キャリアカウンセラー・キャリアンサルタント」
これは給与職者の平均年収460万円(令和5年)と比較するとやや高いものの、資格取得に必要な費用を考えると決して高年収と断ずることはできないでしょう。
しかし、労働政策研究・研修機構によれば、キャリアコンサルタント資格保有者のうち約9.4%年収1,000万円を超えていることが分かっており、働き方や工夫次第で稼ぐことが可能といえるでしょう。
参照:独立行政法人労働政策研究・研修機構「第2回キャリアコンサルタント登録者の活動状況等に関する調査」
インセンティブのある転職エージェントで勤務した場合、トッププレイヤーは年収1,000万円を超えることが珍しくありません。
また、キャリアコンサルタント資格を活かした副業をすることで、収入アップにつなげることも出来るでしょう。
常に自己研鑽が必須
キャリアコンサルタントとして働く場合、常に自己研鑽が必要になります。
キャリアコンサルタント養成講座や試験勉強を通して、キャリアに関する知識やカウンセリングスキルの基本を身に着けることは出来るものの、それだけでは十分なキャリア支援は出来ません。
転職した領域に応じて、当該専門分野について新たに学ぶ必要があります。
例えば、ITエンジニアの転職支援を行う場合はITおよびネットワーク、最新のAI・DX等の基本的な知識をインプットすることが必要です。また、障害者の就労支援を行う場合は、障害者雇用や福祉に関する知識が求められるでしょう。
キャリアコンサルタントはあくまで「キャリア支援の第一歩」となる資格です。キャリア支援をと押して労働市場を豊かにするためには、常に自己研鑽が必要であることに注意しておきましょう。
私が介護職の転職エージェントをしていた頃は、介護職のキャリアに関する知識に加え、介護の資格スクールの授業や研修に参加したり、「処遇改善加算金」という介護施設向けの助成金の社内勉強会などを行いました。
キャリアコンサルタントとしての専門性を身に着けるためには、インプットを継続する習慣や仕組みを作ることがオススメです。
まずは副業からキャリアコンサルティング経験を積むこともおすすめ
キャリアコンサルタント資格の取得後、すぐに転職をすることを検討していない人の場合は、まずは副業から始めることがオススメです。
キャリコンに人が副業を始める際に登録すべきサービスとして、以下の5つが挙げられます。
サービス名 | 特徴 | 詳細 |
キャリアバディ | ・オンラインキャリア相談のプラットフォーム ・自身で料金やキャリア相談プランを作成可能 | 詳細 |
Kakedas | ・企業向けキャリア相談サービス | 詳細 |
キャリコンサーチ | ・キャリアコンサルタントを検索できる公的サービス | 詳細 |
ココナラ | ・スキルシェアサービス ・履歴書添削等のサービス提供におすすめ | 詳細 |
クラウドワークス | ・クラウドソーシングサービス ・記事執筆や監修受注におすすめ | 詳細 |
キャリコンの人が副業を始める場合、「集客」が課題になることが多いようです。
SNSやブログを使って集客をすることが出来れば問題ないですが、いずれもWEB集客に関する知識が必要になるため、決して簡単ではありません。集客に注力するあまり肝心のキャリアコンサルティングスキルがおざなりになってしまっては本末転倒といえるでしょう。
そこで、「キャリア相談サービス」「クラウドソーシング」等のプラットフォームを活用することで、キャリアコンサルティングに集中しやすい環境をつくることが可能です。
上記の「副業キャリコンにおすすめのサービス」について、それぞれ詳しく解説していきます。
キャリアバディ
サービス名 | キャリアバディ |
運営会社 | 合同会社キャリアバディ |
会社所在地 | 〒160-0023 東京都新宿区西新宿3丁目3番13号 西新宿水間ビル2F |
特徴 | ・キャリア相談のプラットフォーム ・個人の相談者に特化 ・自由度が高い |
公式HP | career-buddy.jp |
キャリアバディはキャリアコンサルタント等の専門家と相談者をつなぐ「オンラインキャリア草案のプラットフォーム」です。
キャリアバディには以下の機能が備わっており、登録することですぐにキャリア相談の提供を始められます。
- プロフィールページの作成
- キャリア相談プランの作成
- ビデオ通話ツール(キャリア相談で利用)
- DM機能(キャリア相談で利用)
- キャリア相談の予約カレンダー
提供するキャリア相談の内容(プラン)や金額を自由に設定できるため、自身の得意領域に特化してサービス提供することも可能です。
また、キャリアバディ内にブログ機能があるため、自身のキャリア支援における考え方や、キャリアに関する役に立つ情報を発信することで、潜在的な相談者に対してアピールすることも可能です。
個人向けにキャリアコンサルティングを提供したいと考えている人にイチオシのサービストなっています。
キャリアバディは副業としてキャリアコンサルティングをしたい人や、自身の強みを生かしてキャリア支援をしたい人におすすめのサービスです。
なかにはキャリアコンサルタント向けの支援を提供している場合もあるため、「後進育成に携わりたい」「キャリコンのキャリア支援をしたい」という人も登録するといいでしょう。
Kakedas
サービス名 | Kakedas |
運営会社 | 株式会社Kakedas |
会社所在地 | 〒150-6027 東京都渋谷区恵比寿4-20-3 恵比寿ガーデンプレイスタワー27階 |
特徴 | ・企業向けキャリアコンサルティングに強み ・独自のアルゴリズムでマッチング |
公式HP | hr-doctor.com/lp/edu/kakedas_cc |
Kakedasは企業向けキャリアコンサルティングに強みを持つマッチングサービスです。
Kakedasでは企業とキャリア面談を行う契約をしており、Kakedasに登録することで独自のアルゴリズムによってマッチングした相談者に対してキャリア面談を提供することが出来ます。
面談1回に対しての報酬は基本的に固定となっており、提供できるキャリアコンサルティングにおいて自由度は高くないものの、企業内キャリアコンサルティングに挑戦できる貴重なサービスと言えます。
企業向けのキャリアコンサルティングは非常にハードルが高い働き方ですが、Kakedasでは企業内の従業員にスポットを当てて支援が可能です。
企業領域のキャリアコンサルタントに興味がある人にオススメのサービスといえます。
キャリコンサーチ
サービス名 | キャリコンサーチ |
運営団体 | 特定非営利活動法人キャリアコンサルティング協議会 |
団体所在地 | 〒105-0021 東京都港区東新橋2-11-7 住友東新橋ビル5号館9F |
特徴 | ・公的なキャリアコンサルタント検索サービス ・実用性は低い |
公式HP | careerconsultant.mhlw.go.jp/search/Matching/CareerSearchPage |
キャリコンサーチは国のキャリアコンサルタント名簿に登録されたキャリアコンサルタントと、企業担当者や個人をマッチングする検索システムです。
キャリアコンサルタント登録センターと紐づいた公的なサービスとなっており、国家資格者であればだれでも利用することが可能です。
ただし、使い勝手は決して高くはなく、ページ読み込みが遅く検索が使いづらいことに加え、問い合わせや依頼件数は決して期待できるものではありません。
また、キャリアバディやKakedasとは異なり、ビデオ通話ツールなどは自分で用意する必要があるため、決して利便性も高いとは言えないため、注意しておきましょう。
ココナラ
サービス名 | ココナラ |
運営会社 | 株式会社ココナラ |
会社所在地 | 〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町20−1 渋谷インフォスタワー6F |
特徴 | ・スキルシェアサービス ・履歴書添削や面接対策の提供などに利用可能 |
公式HP | coconala.com |
ココナラは個人のスキルを活かして収入を得ることができるスキルマーケットです。
キャリアコンサルタントの専門知識を活かしてキャリア相談を提供することも可能ですが、履歴書添削や面接対策を通した転職サポートを提供している方も多数いるようです。
キャリア相談に特化したサービスではないものの、幅広いユーザーにアプローチできる点がメリットといえるでしょう。
クラウドワークス
サービス名 | クラウドワークス |
運営会社 | 株式会社クラウドワークス |
会社所在地 | 〒150-6006 東京都渋谷区恵比寿4-20-3 恵比寿ガーデンプレイスタワー6階 |
特徴 | ・クラウドソーシングサービス ・キャリコンの知識を活かした記事執筆がおすすめ |
公式HP | crowdworks.jp |
クラウドワークスは日本最大級のクラウドソーシングサービスです。
個人および法人からWEBを通して様々な仕事の受発注が可能となっており、キャリア相談の提供だけではなく、専門性を活かした様々な案件受注をすることが可能です。
特に記事執筆のニーズは高く、キャリアコンサルタントといての専門性を活かしたライティングが出来れば、高単価で依頼を受けることも出来るため、意外と知られていないキャリコン副業のひとつといえます。
ライティングスキル×キャリアコンサルタントとしての知識×自分の専門性を掛け合わせることで、高単価な記事執筆の受注が可能になります。
文章を書くことが苦手じゃない人には特にオススメの副業です。
キャリアコンサルタント求人の探し方に関するよくある質問
- Qキャリアコンサルタントの求人はどこで探せばいいですか?
- A
- Q実務未経験でもキャリアコンサルタントとして採用されますか?
- A
採用されます。ただし、求人によっては実務経験が重視される場合もあります。
- Qキャリアコンサルタント資格が必須の求人はありますか?
- A
また、企業内キャリアコンサルタントや有料キャリア相談においては、キャリコン資格が必須になる求人が多いです。
キャリアコンサルタント求人の探し方まとめ
キャリアンサルタント有資格者は非常に様々な企業や団体で求められていますが、求人を探す際にはコツが必要です。
転職先によって求めるスキルや役割が異なり、身に着けられる専門性も異なるため、キャリアコンサルタントとして活躍する職場選びは慎重に行う必要があります。
自身が興味がある領域に応じて、転職サイトやハローワーク、ACCN等の団体を活用して転職活動を行うことがオススメです。
また、すぐに転職をする予定が無い人は、副業と通してキャリアコンサルティングを行い、実戦経験を積んでいくといいでしょう。
人材業界やキャリアアドバイザー特化サイトも有り