人気資格の「キャリアコンサルタント」を取得するには、国家試験に合格する必要が有りますが、受験資格を得るためには厚生労働大臣認定の養成講座を修了する必要があります(もしくは3年以上の実務経験でも受験可能)。
本記事では、わたしが特におすすめするキャリアコンサルタント養成講座10社について、各社の特徴をキャリコン養成講座比較表と共にご紹介していきます。
記事を読んで、もし気になるスクールがあれば、まずはオンライン説明会や資料請求をして講座の雰囲気をつかむのがおすすめです。
どのスクールもそれぞれ特徴があるので、「キャリアコンサルタント試験に挑戦したいけど、どこの学校を選べばいいのか分からない!」と悩んでいる方は、是非参考にしてみてください。
- キャリアコンサルタント養成講座を選ぶポイント
- キャリアコンサルタントのおすすめ養成講座一覧比較表
- おすすめ10社の合格率ランキング(令和3年度データ)
- 受講料ランキング!最も安いおすすめスクールは?
- キャリアコンサルタント養成講座のおすすめ10社の特徴を比較解説!
- 専門実践教育訓練給付金とは
- キャリアコンサルタント養成講座で学べること
- キャリアコンサルタント養成講座修了生の合格率は?
- スクール選びの決め手は?独自アンケートの結果について
- パオ助の養成講座選びの後悔(体験談)
- キャリアコンサルタントになるには
- キャリアコンサルタント試験について解説
- キャリアコンサルタント試験は独学で合格可能か?
- 上位資格のキャリアコンサルティング技能士2級とは
- キャリアコンサルタント資格取得後の就職について
- キャリアコンサルタント資格取得に関するよくある質問
- キャリアコンサルタントのおすすめ養成講座まとめ
キャリアコンサルタント養成講座を選ぶポイント
国家資格であるキャリアコンサルタント試験に挑戦するためには、厚生労働大臣が認定する講習(通称:キャリアコンサルタント養成講座)を修了することが要件となります。
この「キャリアコンサルタント養成講座」は現在は様々なスクールが運営しており、目的に合わせてスクールを選ぶことが重要となります。
重要なのは合格率実績と受講料金
養成講座を選ぶ上では、通学のしやすさや教材のクオリティ等様々なポイントを比較することが必要ですが、中でも重要なポイントは下記の2点があげられます。
養成講座選びのポイント
- 講座の受講料金
- キャリアコンサルタント国家試験の合格率実績
上記2点はスクールを選ぶ上で特に大切な要素のため、「出来るだけ合格率が高く受講料はリーズナブル」な講座を選ぶのがオススメとなります。
比較しやすいように、以下で各スクールの受講料と合格率の一覧をまとめていますので、講座選びに迷っている方はご覧ください。
キャリアコンサルタントのおすすめ養成講座一覧比較表
私がおすすめするキャリアコンサルタント養成講座の一覧です。
講座選びの重要なポイントである「合格率」「受講料」を確認できる一覧で比較できる表となっているので、ここから気になる通信講座を探すのがおすすめです。
運営会社名 (スクール名称) | 合格率 (令和3年度) | 受講料 | 詳細 |
ヒューマンアカデミーおすすめ! | 92.5% | 355,300円 | 詳細を見る |
一般社団法人地域連携プラットフォームおすすめ! | 82.8% | 297,000円 | 詳細を見る |
LEC | 79.5% | 302,500円 | 詳細を見る |
資格の大原 | 64.9% | 294,000円 | 詳細を見る |
日本マンパワー | 77.2% | 396,000円 | 詳細を見る |
リカレント | 83.5% | 360,800円 | 詳細を見る |
JAICO | 70.9% | 330,000円 | 詳細を見る |
キャリアカウンセリング協会 | 84.9% | 396,000円 | 詳細を見る |
公益財団法人関西カウンセリングセンター | 83.5% | 346,500円 | 詳細を見る |
キャリアドライブ | 60.5% | 330,000円 | 詳細を見る |
参照:厚生労働省「厚生労働大臣指定教育訓練講座検索システム」
上表は「専門実践教育訓練給付金」という厚生労働省管轄の助成金対象の講座から、おすすめスクールを一覧で比較できるようにしたものです。
講座を選ぶうえで重要な「合格率」「受講料」を比較項目としていますので、スクール選びの参考にしてください。
合格率と受講料で選ぶなら「ヒューマンアカデミー」がおすすめ!
上記の合格率と受講料の数字を見ると分かるように、「ヒューマンアカデミー」が大手資格スクールの中では受講料がリーズナブルなうえに合格率も高く、個人的におすすめの養成講座となっています。
もちろん、自身とスクールとの相性もあるため、受講料と合格率が全てではないですが、養成講座を選ぶ際の参考にしするとよいでしょう。
おすすめ講座について、以下に詳しく解説していきますので、自身に合う講座を探していきましょう!
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おすすめ10社の合格率ランキング(令和3年度データ)
次に、各スクールの合格率についてランキング形式でご紹介させていただきます!
順位 (高い順) | 運営会社 (スクール名称) | 合格率 (令和3年度) | 受講料 |
1位 | ヒューマンアカデミー | 92.5% | 355,300円 |
2位 | キャリアカウンセリング協会 | 84.9% | 396,000円 |
3位 | 公益財団法人関西カウンセリングセンター | 83.5% | 346,500円 |
3位 | リカレント | 83.5% | 360,800円 |
5位 | 一般社団法人地域連携プラットフォーム | 82.8% | 297,000円 |
6位 | LEC | 79.5% | 302,500円 |
7位 | 日本マンパワー | 77.2% | 396,000円 |
8位 | JAICO | 70.9% | 330,000円 |
9位 | 資格の大原 | 64.9% | 294,000円 |
10位 | キャリアドライブ | 60.5% | 330,000円 |
参照:厚生労働省「厚生労働大臣指定教育訓練講座検索システム」
これを見ると、「ヒューマンアカデミー」の合格率が高く、90%を上回っていることが分かります。続いて「キャリアカウンセリング協会」「公益財団法人関西カウンセリングセンター」が合格率実績が高いスクールです。
キャリアコンサルタント養成講座の価値は合格率だけではないですが、より確実に資格取得を目指したい方は、上記の表を参考にしてスクールを選ぶことがオススメです。
それでも悩んでいる場合は、まずは受講料も比較的リーズナブルなヒューマンアカデミーで講座説明会に予約しましょう。
説明会はオンラインでも受けることが可能で、自分自身の「迷っているポイント」「疑問点」等を説明会の中で確認して、キャリコン講座選びの基準にしていくのが鉄板の流れとなります(資料ダウンロードも可能)。
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受講料ランキング!最も安いおすすめスクールは?
では、講座の受講料はどのスクールが最も安く受講できるのでしょうか?
今回ご紹介している10社の受講料を安価な順にランキングにしてみましたので、下表をご確認ください。
運営会社 (スクール名称) | 受講料 | 合格率 (令和3年度) | |
1位 | 資格の大原 | 294,000円 | 64.9% |
2位 | 一般社団法人地域連携プラットフォーム | 297,000円 | 82.8% |
3位 | LEC | 302,500円 | 79.5% |
4位 | キャリアドライブ | 330,000円 | 60.5% |
5位 | JAICO | 330,000円 | 70.9% |
6位 | 公益財団法人関西カウンセリングセンター | 346,500円 | 83.5% |
7位 | ヒューマンアカデミー | 355,300円 | 92.5% |
8位 | リカレント | 360,800円 | 83.5% |
9位 | 日本マンパワー | 396,000円 | 77.2% |
10位 | キャリアカウンセリング協会 | 396,000円 | 84.9% |
参照:厚生労働省「厚生労働大臣指定教育訓練講座検索システム」
これを見ると、10社の中では資格の大原や一般社団法人地域連携プラットフォームは受講料30万円以下と他講座と比較すると安価に受講することが可能です。
ただし、合格率実績をあわせて見ると、やはり合格率が高く受講料も比較的安い「ヒューマンアカデミー」が個人的にオススメのスクールとなります。
キャリアコンサルタント養成講座のおすすめ10社の特徴を比較解説!
各スクールには様々な特徴や割引制度がありますが、比較しやすいように以下の表にまとめましたので是非ご覧ください。
運営会社 (スクール名称) | 料金 | 割引制度 | 特徴 |
---|---|---|---|
ヒューマンアカデミー | 受講料:355,300円 | ・イキイキママ応援制度 ・学割 ・お友達紹介割引 ・ペア割 | ・高い合格率 ・オンライン/通学どちらも可能! ・就職のサポート制度有り ・修了後も無料で参加できるセミナー ・全国主要都市で通学可能 |
資格の大原 | 受講料:294,000円 | ・大原受講生割引 | ・無料の試験対策セミナーを開催 ・JCDA/キャリアコンサルティング協議会の試験形式に対応 |
LEC | 受講料:302,500円 | ・LEC他資格受講生割引 ・ハローワーク職員割引 ・専門職・士業割引 ・パパ・ママ応援割引 (一部抜粋) | ・通信講座のコンテンツが強い ・試験対策が充実 |
日本マンパワー | 受講料:396,000円 | ・説明会参加特典割引受講料 ・受講経験割引受講料 (一部抜粋) | ・キャリアカウンセラーのパイオニア ・試験対策の講座も多数有り |
リカレント | 受講料:360,800円 | ・学生割引 ・他講座割引 | ・合格保証制度有り ・フリートレーニング制度有り |
JAICO | 受講料:330,000円 | ・早期申込割 ・会員・賛助会員 | ・産業カウンセラー資格の老舗 ・メンタルヘルスへの実践力に強み |
キャリアカウンセリング協会 | 受講料:396,000円 | ・会員割引有り GCDF会員は最大2割引 CCA会員は最大1割引 | GCDF-Japanキャリアカウンセラーも取得が可能 |
公益財団法人関西カウンセリングセンター | 受講料:346,500円 | ・不明 | 有名講師による特別講義アリ |
キャリアドライブ | 受講料金:330,000円 | ・説明会参加割引 ・子育て応援割引 ・セカンドキャリア応援割引 ・フレッシャーズ応援割引 | ・TAによるサポート ・対面講座とオンラインのハイブリット講座 ・試験対策講座が無料! |
一般社団法人地域連携プラットフォーム | 受講料金:297,000円 | ・受験対策講座を割 ・ペア特典 ・シニア特典 | ・独立開業サポートあり |
個人的には、合格率が高く受講料が安い「ヒューマンアカデミー」が最もおすすめです。また、安さ重視で選ぶなら、受講料が上記のスクールの中では最も安い「一般社団法人地域連携プラットフォーム」も選択肢としてアリだと思います。
下記に私のおすすめする養成講座を、オススメ順に各スクールの特徴をご紹介していきます。
どこのスクールが良いか迷ったら、まずはオンライン・電話説明会参加や資料請求をして、自身に合う講座を確認しましょう!
おすすめスクール①:ヒューマンアカデミー
まず最初にご紹介するのは、ヒューマンアカデミーです。ヒューマンアカデミーのキャリコン養成講座の特徴として、高い合格率実績と安価な受講料を両立していることが挙げられます。
また、「ヒューマングループが行政や教育機関で活躍するキャリアコンサルタントを生んできた」という実績があることも特徴のひとつといえます。
ヒューマンアカデミーでは、通学学習だけでなくオンラインによる受講も可能で、最短3ヶ月でキャリアコンサルタント試験に臨むための受験資格を取得することが出来ます。そのため、働きながらキャリアコンサルタント国家資格の取得を目指す方におすすめのスクールとなっています。
無料のオンライン・電話説明会を随時開催しているので、ご興味がある方は早めにご予約することをオススメします。(下記ヒューマンアカデミーのサイトからWEBで予約可能)
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ヒューマンアカデミーは教材が充実!
ヒューマンアカデミーのキャリアコンサルタント養成講座の教材は、写真や図解を使用したテキストに加え、動画の教材もあるため実務が未経験の方でも安心して学習することが出来ます!
そのため、しっかりした教材で繰り返し学習をしたい方にピッタリのスクールとなっています。
オンライン受講なら全国どこでも受講可能!
ヒューマンアカデミーオンライン受講コースである「オンラインライブスタイル」では、一度も校舎に通うことなくオンラインで受講を完結させることが出来る、新しい形の通信講座となっています。
全国どこに住んでいる方でも受講が可能で、「キャリコン資格とりたいけど近くにスクールが無い」という方でも安心して受講することが出来ます。
また、通学を希望する方は全国各地にヒューマンアカデミーの校舎があるので安心して受講することが可能です。
※オンライン・電話説明会を希望する場合は、予約時にお住いの住所から最も近い教室を選択してお申し込みください。
就職支援の制度有り!
ヒューマンアカデミーでは、専任スタッフが受講生一人ひとりのキャリアプランを聞いたうえで、その目標を達成できるようにサポートする仕組みがあります。
また、グループ内にヒューマンリソシアという総合人材サービスを行う会社があるため、同社が扱う求人票がいつでも閲覧可能です。求人応募のサポートも受けられるため、資格取得後にキャリアコンサルタントとして働きたい方には特におすすめのスクールです。
受講費用について
ヒューマンアカデミーのキャリコン養成講座の受講費用は355,500円で、分割払いも可能です。
また、厚生労働大臣認定の講座なので、専門実践教育訓練給付金適用で受講費用の最大70%が支給されます。そのため、金銭的な負担を最小限にして講座を受講することが可能です。
もし専門実践教育訓練給付金の仕組みがよく分からない場合は、オンライン(もしくは電話)説明会に参加すれば、利用登録の流れについて詳しい説明を聞くことも可能です。
ヒューマンアカデミーでは各種割引制度有り
ヒューマンアカデミーでは様々な割引制度が用意されており、利用することで更に費用を抑えて受講することが可能です。
対象者の方はよりお得に受講が出来るため、自分自身が対象となる割引制度がないか資料請求や説明会に参加して確認するのがおすすめです。
ヒューマンアカデミーの講座説明会について
ヒューマンアカデミーでは無料の講座説明会を適宜開催しており、以下の3つのタイプから選ぶことが出来ます。
- オンライン説明会
- 電話説明会
- 来校型の説明会(直接校舎で説明を聞ける)
講座説明会の予約は9:30~20:30開始まで選ぶことが出来るため、仕事が忙しい方でも自身の都合に合わせて選択することが可能です。
講座説明会に参加するメリット
上記の説明会では専任のスタッフに相談をすることが可能のため、キャリコン養成講座受講前の疑問や不安点を確認したうえで、受講を検討することが出来るのが大きなメリットといえます。
こんな人におすすめ!
- 講座を受講するにあたって不安な点がある
- 映像学習を実際に体験したい!
- キャリアコンサルタント資格の活かし方や将来性を聞きたい!
- ヒューマンアカデミーのキャリコン養成講座のカリキュラムを見てみたい
こんな風に考えている方には、ヒューマンアカデミーの講座説明会に参加して疑問を解消しつつ、実際の受講イメージをつけるのがオススメとなっています。
講座説明会予約や資料請求はHPから!
ヒューマンアカデミーの「説明会の予約空き状況の確認」や「資料のダウンロード」は以下の公式HPから可能となっています(全て無料です)。
興味がある方は、まずは説明会予約や資料を確認して、キャリアコンサルタント資格取得の第一歩を踏み出しましょう!
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おすすめスクール②:LEC
次にご紹介するのは、LECのキャリアコンサルタント養成講座です。
LECは言わずと知れた資格スクールの老舗で、キャリアコンサルタント養成講座においても多くの開講実績を持っています。
特徴としては、充実した通信講座に加え、zoomを使用したオンライン講座があるため全国どこでも受講が可能ということです。
また、開講クラスも日曜クラスや土日祝クラスだけでなく、夜間クラスもあるため働きながらキャリアコンサルタント資格取得を目指す方にオススメのスクールです。
LECは通信講座が充実!
LECの特徴の一つとして、通信講座の学習コンテンツが充実していることが挙げられます。
専門による講義動画や確認テスト等、様々な学習コンテンツが用意されているため、資格取得に直結する学習が可能です。以下に、LECの通信講座の特徴を記載します。
① 添削課題のほか、知識確認テスト100問を設けています。
② 専門家による講義を何度でも視聴することができます。(17.5時間)
③ 逐語記録作成で、自身のロールプレイの振り返りを行います。
④ 有識者による講義(6.5時間)
LECキャリアコンサルタント養成講座より引用
そのため、通信講座で受講を検討しているのであれば、LECもおすすめのスクールのひとつとなっています。
LECは試験対策が充実!
LECでは学科試験の過去問ポイント講座や論述試験の合格講座、面接試験(ロープレ試験)合格講座など国家資格に合格するための試験対策講座が充実しています。
(しかもLECでキャリアコンサルタント養成講座を受講された方は割引で受講が可能!)
実際の合格率実績も79.5%となっており、養成講習の質が高いだけではなく試験対策をしっかり行うスクールだといえます。
そのため、ただ講座を受けるだけでなく、より確実にキャリアコンサルタント試験合格のサポートが欲しい方にオススメのスクールとなっています。
受験費用について
LECの受講料金は302,500円です。大手スクールのキャリアコンサルタント養成講座の中では比較的低めの金額で受講可能なのが魅力のひとつです。
また、ほかのスクールと同様に専門実践教育訓練給付金適用で受講費用の最大70%が支給されるため、自己負担の金額を最小限に抑えることも可能です。
LECの割引制度
LECでは下記のように多くの割引制度が用意されているため、自身が対象になる方は要チェックのスクールです。
LECでは上記以外にも多数の割引制度があるので、気になる人はHPでキャリアコンサルタント養成講座の詳細を確認しましょう。
まずは資料請求・説明会参加がおすすめ!
おすすめスクール③:資格の大原
資格の大原は、様々な資格取得を目指せる社会人スクールで、「30年の伝統と30万人の修了生輩出によるノウハウ」を持っている資格取得専門校の老舗です。
資格の大原のキャリアコンサルタント養成講座の強みとして挙げられるのが、「最新情報が盛り込まれたオリジナル教材」「無料の試験対策セミナー」「安価な受講料」等が挙げられます。
資格取得の専門学校としては知名度の高い企業ですが、キャリアコンサルタント養成講座としてはどうなのか?をご紹介していきます。
資格の大原のオリジナル教材
大原の教材では、厚生労働省により定められる「キャリアコンサルタントの能力要件」に沿って、幅広く網羅的に学習することが可能です。キャリアに関する理論やカウンセリング知識や技術をはじめとして、実際のキャリアコンサルティング現場で役立つ情報が盛りだくさんの教材となっています。
また、試験実施団体であるJCDA・キャリアコンサルティング協議会どちらの試験形式にも対応しています。学習を進めていく中で、自分自身の目指すカウンセリングに合わせて試験実施団体を選ぶことが可能なため、「試験をどちらの団体で受けるか迷っている」という方でも、安心して受講をすることが可能です。
無料の試験対策セミナーを開催
通常、講座のスクーリングが終われば、受験生は各々が自力で合格を目指して学習を行いますが、資格の大原では、無料の試験対策セミナーを開催しています。
そのため、自分一人での学習に不安がある方にはおすすめのスクールです。
大手スクールの中では安価な受講料
資格の大原のキャリアコンサルタント養成講座の受講料は294,000円となっています(通学・オンライン受講どちらも同額。2022年11月現在)。
この金額は大手資格スクールの中で比較するとかなり安価な受講料となっており、「有名なスクールで養成講座を受けたいけど、受講料は安く受けたい!」という方にはおすすめのスクールです。
さらに、ヒューマンアカデミーと同様に専門実践教育訓練給付金適用で受講費用の最大70%が支給されるため、給付金を利用すれば、さらに金銭的な負担を抑えて受講することが可能です。
資格の大原の割引制度
資格の大原でキャリアコンサルタント養成講座を受ける場合、割引制度はヒューマンアカデミーほど多くなく、「大原受講生割引3%OFF」のみとなっています。こちらの割引はその名の通り、過去に資格の大原で受講した経験がある方に限り、受講料が3%割引になるというものです。
割引制度はやや物足りない大原ですが、基本の受講料がかなり低めに設定されているので、興味がある方は、まずは資料請求をしてみるのがオススメです。
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おすすめスクール④:日本マンパワー
日本マンパワーは1999年に日本で初のキャリアカウンセラー養成講座(CDA)を開講した実績があるパイオニア的存在で、企業や自治体・教育機関で多くのキャリア形成支援の実績を持つ企業です。
CDA講座の受講生はのべ4万人を超えており、日本中にキャリアの専門家を輩出してきた実績を持っています。
日本マンパワーのキャリアコンサルタント養成講座の特徴として、「全国どのクラスでも無料振替受講が可能」であることや、「CDA資格を同時に取得可能」であることが挙げられます。
日本マンパワーのキャリコン養成講座は専門性がウリ
日本マンパワーの講座は、実際のキャリア形成支援を行ってきた経験が講座に反映されており、試験合格だけが目的ではなく「現場で活かせる専門性」を身に付けることが可能です。
企業や自治体で実際にキャリア支援を行ってきた経験を、最新理論と照らし合わせた上で教材や講座に反映されており、現場でいかせる専門性を身に付けられるスクールとなっています。
CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)資格も取得可能
日本マンパワーの養成講習はCDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)資格を取得することも可能です。
養成講座を修了し、キャリアコンサルタント国家試験に合格した上で日本キャリア開発協会(JCDA)に入会することで、CDA有資格者としての認定を得ることが出来ます。
CDA資格を取得した場合、約2万名の会員とのネットワークが出来るだけではなく、日本キャリア開発協会による「継続学習の場」「実践の場」の提供等、様々なサポートを受けられるメリットがあります。
試験対策講座が多数!
日本マンパワーではキャリアコンサルタント養成講座だけではなく、学科試験や実技試験対策のオプション講座を開講しています。
学科試験や論述試験だけではなく、一人では練習しづらい面接試験に特化したコースもあるため、試験対策を万全にして臨むことが可能です。
そのため、確実に合格を目指したい方は必見のスクールです。
受講費用について
日本マンパワーのキャリコン養成講座は受講料396,000円となっており、他スクールと比較するとやや割高となってます。
ですが、他スクールと同様に専門実践教育訓練給付金適用で受講費用の最大70%が支給されるため、自己負担金額は抑えることが可能です。
日本マンパワーの割引制度
日本マンパワーの受講料はやや高めですが、以下のような割引を利用することで負担を抑えて受講することが可能です。
特に学生割引の適用金額は55,000円(税込み)とかなり大きいため、該当する場合は日本マンパワーの受講を検討するとよいでしょう。
おすすめスクール⑤:リカレント
リカレントは開校以来10,000人以上のキャリアカウンセラー、キャリアコンサルタントを輩出してきた業界の老舗で、養成講座の修了に必要な150時間の全ての課程を「すべて通学」で受けることが出来るのが特徴です。(すべて通学か、オンラインで受講するか選ぶことが可能です)
また、資格の取得後は大学のキャリアセンターや研修講師など、リカレントが保有する様々な求人を紹介してもらうことも可能です。
そのため、「オンライン受講は苦手」「資格取得後は仕事も紹介してもらいたい」という方にはオススメのスクールとなっています。
リカレント講師は現役のキャリア支援者
リカレントのキャリアコンサルタント養成講座では「資格取得をするだけではなく実務で活かして欲しい」という考えのもと、現役のキャリアコンサルタントやキャリアアドバイザー等の専門家が分野別に授業を担当します。
少人数によるクラス担任制で養成講座が構成されており、実際のキャリア支援の実践力を鍛えることに重点を置いています。
そのため、「現場で使える実践力」を重視する方におすすめのスクールです。
安心の合格保証制度
リカレントの養成講座ならではの特徴として「合格保証制度」があります。
キャリアコンサルタント試験の難易度は決して高くありませんが、合格率は概ね50~60%となっており「2人に1人は不合格」となる試験です。
リカレントの養成講座受講生は、国家試験に不合格だった場合でも翌期に開講される対象の講座(合格保証制度の対象教科)を無料(再登録料税込み6,600円は別途必要)で受講することが可能です。
そのため、キャリコン試験に不合格になった際、しっかり対策を行ったうえで再度チャレンジすることが可能です。
「キャリコン養成講座の比較表」を見ると分かるように、リカレントの養成講座はそもそも合格率実績が高いスクールですが、合格保証制度があるので一発合格出来なかった場合でも安心です。
おすすめスクール⑥:JAICO(日本産業カウンセラー協会)
JAICOはカウンセラーの養成に40年の歴史を持つ協会で、産業カウンセラー資格は全国で7万人以上が資格取得をしており、「カウンセラー資格スクール」の老舗です。
キャリアコンサルタントの養成も2003年から早期にスタートしており、多くの有資格者を生み出ししてきた協会です。
JAICOはキャリコン養成講座に限らず「傾聴」に力を入れてきた協会で、問題解決を導くための傾聴力を身につけられる点が特徴の一つです。
メンタルヘルス対応に強みを持つキャリコン講座
JAICOのキャリアコンサルタント養成講座の特徴として、働く人のメンタルヘルスに長く関わってきたからこそ「メンタルヘルス対応への強み」「高い傾聴力」を身につけることが可能となっています。
就職活動や働く中で「メンタルヘルス」に不安・不調を抱える労働者は多く、実際のキャリアコンサルティング場面で役立つ実践的なスキルを身につけることが可能です。
そのため、キャリアコンサルタントを目指す中でも、より労働者のメンタルヘルスの領域に寄り添って活躍したい方にはオススメのスクールとなっています。
傾聴力を身に付けられるキャリアコンサルタント養成講習
「カウンセリングの基本は傾聴」という考え方のもと、JAICOのキャリアコンサルタント養成講習は「傾聴力」スキルを身に付けることを重視しています。
キャリアコンサルティングの実践現場では「クライアントの課題をいかに見立てるか」が非常に重要となりますが、そのためにはキャリアコンサルタントの高い傾聴スキルが求められます。
JAICOでは「受講者6人に講師が1人」という体制に加え、講師全員が「産業カウンセラー資格」「キャリアコンサルティング技能士2級もしくは1級」の資格を持っています。そのため、養成講習の受講生は専門的で質の高い指導や助言を受けることが出来ます。
おすすめスクール⑦:特定非営利活動法人キャリアカウンセリング協会
特定非営利活動法人キャリアカウンセリング協会(以下、キャリアカウンセリング協会)では、キャリア支援の現場で使えるスキルを学ぶことが可能です。
養成講座の中で6日間がカウンセリングの実技に時間が割かれており、実践的なロールプレイを通して、キャリアコンサルティングの現場で使えるスキルを得ることが可能です。
また、講師陣はすべて米国初の「GCDF-Japan」の有資格者となっており、GCDF流のキャリアコンサルティングを学びたい方にはオススメのスクールです。
GCDF-Japanキャリアカウンセラー資格も取得可能
キャリアカウンセリング協会の最大の特徴は、プログラムを修了すると「GCDF-Japanキャリアカウンセラー資格」も取得できるという点です。
GCDFは「Global Career Development Facilitator」の略で、アメリカや中国、ドイツ等世界16の国で採用されている資格です。
国家資格では無いですが、GCDFを取得すればキャリア支援に関する最新情報が届くメルマガが届くほか、資格者専用のページにアクセスすることが出来るようになります。
GCDF-Japanキャリアカウンセラートレーニングプログラムの特徴
キャリアカウンセリング協会のキャリアコンサルタント養成講座である「GCDF-Japanキャリアカウンセラートレーニングプログラム」の特徴は以下の6つが挙げられます。
GCDFプログラムの特徴
- 少人数かつ実践重視のカリキュラム
- CCA実力診断プログラムによる実力診断
- 充実したカウンセリング実技講座
- キャリコン業界で活躍する講師陣
- GCDFはプロから評価される資格
- 資格取得後もサポートが充実
資格取得後も「キャリアコンサルタント更新講習」や「キャリアコンサルティング技能検定対策講座」等を行っているため、資格合格後の継続学習サポート体制が整ったおすすめのスクールです。
おすすめスクール⑧:公益財団法人関西カウンセリングセンター
関西カウンセリングセンターの特徴は、カウンセリングの学びの場として1965年に大阪から始まった団体です。キャリアコンサルタント養成講習だけではなく、心理カウンセラーやSNSカウンセラーの資格取得も可能な団体です。
宮城まり子先生や杉原保史先生といった有名な著作を持つ講師がいるのも特徴の一つで、キャリアコンサルタントだけでなく様々な心理系の資格を取得することが可能なスクールです。
関西で通学講座を受けたいならオススメ!
関西カウンセリングセンターのキャリアコンサルタント養成講座はオンラインの開講が無く、大阪の堂島ビルヂングで「対面形式」で開催しています。
70名定員の会議室で「定員最大20名」で開催し、パーティションや消毒液も完備の感染症対策を行った環境で受講することが可能です。
そのため、「関西で対面で講座に通いたい!」と考えている方であれば、特におすすめ出来るスクールの一つとなっています。
合格率実績が高く評判の講座
オンライン開講が無く対面授業にこだわりがある関西カウンセリングセンターは、高い合格率実績を持っている点が特徴です。
以下は関西カウンセリングセンター修了生の第23回キャリアコンサルタント国家試験の合格率です。
合格率 | |
---|---|
学科・実技同時受験者 | 75.0% |
学科試験 | 100% |
実技試験 | 75.0% |
※同法人調べ
上表を見ると分かるように、関西カウンセリングセンター受講生の合格率は全国平均と比べても高く、安心して受講することが可能です。
関西方面で住んでいて「キャリアコンサルタント養成講座を対面で受けたい!」と考えている人は、受講を検討してみるとよいでしょう。
おすすめスクール⑨:キャリアドライブ
キャリアドライブは1958年に自動車学校からスタートした企業で、2019年から開始したキャリアコンサルタント養成講座は、定員12名という少人数制だからこそ出来る柔軟なサポート体制が特徴です。
神奈川県藤沢市と静岡県富士市で開講しているので、通学可能エリアにお住いの方であればイチオシのキャリコン養成講習となっています。
>キャリアドライブ キャリアコンサルタント養成講座公式HPはコチラ
ティーチングアシスタントの配置で実践力UP!
キャリアドライブのキャリコン養成講座の特徴の一つとして「ティーチングアシスタント(以下TA)」の配置が挙げられます。
講座内でのグループワークやディスカッションの際はグループ内に1名のTAが配置されることにより、受講生一人ひとりに適切なフィードバック・指導が実施されるので、より実践スキルを養うことが可能となります。
オンラインと対面講座を組み合わせたハイブリット受講スタイル
キャリアドライブのキャリアコンサルタント養成講座は、オンラインと対面講座を組み合わせた形式になっています。
13日間の受講スケジュールの中で2日間(4日目と13日目)対面で受講することになるため、実際に相談者と向かい合わないと分からない感覚や・スキルを身に着けることが出来るカリキュラムとなっています。
キャリコン試験本番の実技試験(面接試験)はオンラインではなく対面で実施されるため、試験対策としてもオススメです。
「基本はオンライン受講したいけど対面の授業も受けたい」と考えている方にはぴったりのスクールです。
教室所在地は静岡県富士市と神奈川県藤沢市
キャリアドライブの受講教室所在地は神奈川・静岡の2か所となっています。
振替受講を行うことも出来るので、オンライン・対面をそれぞれ別のクラスで受講することも可能です。
受講費用について
キャリアドライブの受講料金は定価330,000円(税込み)となっていますが、試験対策講座が無料で受講出来るのが特徴のひとつとしてあげられます。
さらに、専門実践教育訓練給付金の対象となっているので、利用すれば最大で受講料金の70%の支給を受けることが可能です。
キャリアドライブの割引制度
また、キャリアドライブでは各種割引制度があるので、利用することで更に安価に受講することが可能です。
「説明会参加割引」は他の割引制度と併用が可能なため、検討の際には無料の講座説明会に参加するのがオススメです。
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おすすめスクール⑩:一般社団法人地域連携プラットフォーム
一般社団法人地域連携プラットフォームのキャリアコンサルタント養成講座は、リーズナブルな受講料が特徴で、試験対策の著作を多数持つ柴田郁夫氏が代表講師を務めています。
受講スタイルはすべてオンラインとなっており、キャリアコンサルティング技能士1級保持者や大学名誉教授等の講師から、質の高い講座を受けることが可能です。
独立開業のサポート制度有り
一般社団法人地域連携プラットフォームの特徴のひとつが「独立開業のサポート」を受けられる点です。
具体的には、以下の4つのサポートを受けることが出来ます。
4つの独立開業サポート制度
- 相談者とマッチング可能な「キャリア・オアシス」の登録が無料
- 更新講習を割引受講可能
- 独自資格「組織キャリア開発士」の割引受講が可能
- 組織キャリア開発フォーラムへ参画が可能
上記のように、資格取得後も手厚いフォローを受けられるのが「一般社団法人地域連携プラットフォーム」のキャリコン養成講座の特徴です。
資格取得後に独立や企業を考えている方は、まずは無料の講座説明会に参加して詳しい説明を受けてみるのがオススメです。
専門実践教育訓練給付金とは
キャリアコンサルタント養成講座は30万円~40万円の受講料が必要になりますが、専門実践教育訓練給付金を利用すれば金銭的負担を抑えて受講することが可能です。
専門実践教育訓練給付金とは、申請すれば最大で受講料の70%が支給される厚生労働省管轄の給金です。
本記事でご紹介したキャリアコンサルタント養成講座は、すべて「専門実践教育訓練給付金制度」の対象となっており、これを利用することで受講料の一部の給付を受けることができます。
ただし、本記事で紹介していないスクールは対象外の講座もあるので注意が必要です。
受講料の最大70%が戻ってくる
専門実践教育訓練給付金制度を使えば、50%~最大70%まで支給を受けることが可能で、高額なキャリコン養成講座でも経済的な負担を少なく抑えて受講することが出来ます。
例えば、仮に40万円の講座受講料だとすれば、最大28万円(40万円×70%)の支給を受けることが出来ます!
専門実践教育訓練給付金の支給を受けるには、事前にキャリアコンサルティングを受ける等の手続きが必要です。流れや手続きを誤ると支給を受けることが出来ないので注意しましょう!
専門実践教育訓練給付金の支給を受ける流れ
専門実践教育訓練給付金の支給を受けるための流れは以下の通りです。
- 最寄りのハローワークで訓練前キャリアコンサルティングを受ける
- ハローワークで自身の受給資格について確認
- 給付金対象のキャリアコンサルタント養成講座を受講の上、修了
- ハローワークに教育訓練の支給を申請
- 給付金の支給を受ける
給付金の支給要件などは厚生労働省リーフレットにまとめられていますが、自身が該当するか否か自信がない方は最寄りのハローワークで相談してみましょう!
給付金対象外の養成講座もあるので注意
給付金の対象となるのは一部のキャリアコンサルタント養成講座のみです。
キャリアコンサルタント養成講座専門実践教育訓練給付金の対象外のキャリコン養成講座の場合は、当該給付を受けることは出来ませんので、注意が必要です。
本記事で紹介しているキャリアコンサルタント養成講座はすべて専門実践教育訓練の対象となっているので、安心して受講スクールをご選択ください。
キャリアコンサルタント養成講座で学べること
キャリアコンサルタント養成講座は「厚生労働大臣が認定する講習」であり、その課程は明確に定められています。
授業の中では「キャリア理論」やキャリアコンサルティングを行うために必要な「カウンセリング技法」などをロープレ等を通して学ぶことが出来ます。
特にカウンセリング技法については知識として理解していても実践で使えないと意味がないですが、独学では習得するのが非常に困難です。
キャリアコンサルタント養成講座では、「システマティックアプローチ」や「来談者中心アプローチ」「マイクロカウンセリング」等、専門的なカウンセリング技法の知識を習得しつつ、講座の中でロープレを通して技術を磨くことが出来るので、初心者の方だけではなく相談業務経験者人もスキルアップすることが可能です。
また、養成講座は150時間に及ぶ下記のカリキュラムに沿って学習を行うことが出来るため、未経験の方でもしっかりと学ぶことが可能です。
キャリアコンサルタント養成講座のカリキュラム
キャリアコンサルタント養成講座は以下の通りカリキュラムが定められています。
科目 | 範囲 | 時間数 |
キャリアコンサルティングの社会的意義 | ・社会及び経済の動向並びにキャリア形成支援の必要性の理解 ・キャリアコンサルティングの役割の理解 | 2 |
キャリアコンサルティングを行うために必要な知識 | ・キャリアに関する理論 ・カウンセリングに関する理論 ・職業能力の開発(リカレント教育を含む。)の知識 ・企業におけるキャリア形成支援の知識 ・労働市場の知識 ・労働政策及び労働関係法令並びに社会保障制度の知識 ・学校教育制度及びキャリア教育の知識 ・メンタルヘルスの知識 ・中高年齢期を展望するライフステージ及び発達課題の識 ・人生の転機の知識 ・個人の多様な特性の知識 | 35 |
キャリアコンサルティングを行うために必要な技能 | ・基本的な技能 -カウンセリングの技能 -グループアプローチの技能 -キャリアシートの作成指導及び活用の技能 -相談過程全体の進行の管理に関する技能 ・相談過程において必要な技能 -相談場面の設定 -自己理解の支援 -仕事の理解の支援 -自己啓発の支援 -意思決定の支援 -方策の実行の支援 -新たな仕事への適応の支援 -相談過程の総括 | 76 |
キャリアコンサルタントの倫理と行動 | ・キャリア形成及びキャリアコンサルティングに関する教育並びに普及活動 ・環境への働きかけの認識及び実践 ・ネットワークの認識及び実践 -ネットワークの重要性の認識及び形成 -専門機関への紹介及び専門家への照会 ・自己研鑽及びキャリアコンサルティングに関する指導を受ける必要性の認識 ・キャリアコンサルタントとしての倫理と姿勢 | 27 |
その他 | ・その他キャリアコンサルティングに関する科目 | 10 |
合計 | 150 |
上記の150時間のカリキュラムは厚生労働大臣が認定した講習カリキュラムとなっており、養成講座に通うことで、キャリアコンサルタントの基本の知識と技法を体系的に学ぶことが出来ます。
そのため、実務経験のみで独学受験する方よりも、養成講座を修了した方の方が合格率が高くなっています。(修了生の合格率はこちらで解説)
最短3か月で受験資格を取得可能
キャリアコンサルタント養成講座カリキュラムは150時間に及ぶことをお伝えしましたが、具体的には修了までにどれくらいの期間がかかるのでしょうか?
本記事で紹介させていただいたヒューマンアカデミーの養成講座では、「最短3か月」で受験資格を得ることが出来ます。
また、受験資格を得た後は自分自身が受験したい試験日程に合わせて願書を提出することになります。
受講開始から修了までの期間はスクールやコースによって違ってくるため、興味がある学校の説明会参加や資料請求を通して確認するのがおすすめです。
キャリアコンサルタント養成講座修了生の合格率は?
3年以上の実務経験さえあれば、キャリアコンサルタントは独学でも受験可能な資格試験です。では、養成講座を修了した方の合格率は実務経験受験者と比較すると、どうなっているのでしょうか。
結論としては、養成講座を受講した方の方が、圧倒的に高い合格率となっています。
第24回キャリアコンサルタント試験を参考にみていきましょう!(下表参照)
講座修了生の学科試験合格率
受験資格 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
養成講座修了 | 3,822人 | 2,086人 | 54.6% |
実務経験 | 444人 | 158人 | 35.6% |
上表は第24回試験における受験資格別の学科試験合格率の比較表です。
受験資格別に養成講座修了生と実務経験受験生(独学)の合格率を比較すると、実務経験受験の合格率35.6%に対し、講座修了生は約19ポイントも高く、合格率54.6%という結果となりました。
講座修了生の実技試験合格率
受験資格 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
養成講座修了 | 4,507人 | 3,049人 | 67.7% |
実務経験 | 520人 | 247人 | 47.5% |
養成講座修了生の方が合格率が高いという傾向は実技試験においてはさらに顕著で、実務経験受験の人の合格率47.5%に対し、講座修了生の学科試験では約20.2ポイントも高く、合格率67.7%という結果となりました。
この結果から、試験においては「体系的にキャリアコンサルタントの基本を学ぶことが出来る」養成講座を修了することで、国家資格に合格する確率を上げることが出来るといえます。
▽キャリアコンサルタント試験の合格率や学習時間については下記記事で詳しく解説しています
スクール選びの決め手は?独自アンケートの結果について
実際にキャリアコンサルタント養成講座に通って資格を取った方々の声を聞いてみましょう!
下記の私のツイートをクリックしていただくと、リプ欄で養成講座の学校を選んだ「決め手」についての様々な意見を見ることが出来ます。
キャリコンの養成講座通った皆様、学校を選ぶ際の決め手はなんでしたか?
— パオ助🐘正直キャリコン (@paopao_career) April 10, 2022
考えてみると超高額商品なので、キャリコン目指す方の着眼点が知りたいです。
受講生と修了生の声を抜粋
実際にキャリアコンサルタント養成講座に通われた方の「スクール選びの決め手」を以下に抜粋してご紹介させていただきます。
こんばんは。現在通学中のものです。私は知人のキャリコンの方からの口コミと、取得後のキャリア支援やキャリアの広がりが期待できるか、などで選びました。あまりちゃんと比較せず決めてしまいましたが、現状良い先生と良い仲間に出会えて良かったと思っています。
引用:Twitter
通いやすさ第1優先で、立地と日程で決めました
引用:Twitter
補助金対応でした!
引用:Twitter
私の場合は、クチコミでした。 勤務先の同僚から、良い先生で受講後のアフターフォロー(有志の先輩方)も手厚いよ、とお聞きしたので。 結果、正解だったと思っております
引用:Twitter
これを見ると、立地や金額など養成講座を選ぶうえで重視する事項は様々ですが、「クチコミで決めた!」という方も複数名いらっしゃいました。
もし知人に資格取得されている方がいらっしゃれば、是非クチコミを参考にしてみましょう!
また、補助金(専門実践教育訓練給付金)の対象になるというのも重要な要素ですね!本記事で紹介しているスクールは給付金の対象となるスクールを集めておりますので、費用負担を抑えて受講したい方はキャリコン養成講座比較表の中から気になるスクールを探してしてみましょう。
迷ったらオンライン説明会へ参加しよう!
周囲にキャリアコンサルタント養成講座に通っている方がいない場合には、まずは「オンライン説明会」に参加するのがオススメです。
何故なら、実際に開講している養成講座の説明を直接聞くことで、講座の雰囲気や資格取得までの流れをイメージすることが可能です。
不安や疑問に思っていることがある方も、まずは説明会へ参加して専任スタッフに相談してみましょう!
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パオ助の養成講座選びの後悔(体験談)
サイト運営者のパオ助は、実はキャリアコンサルタント資格を取得するにあたり養成講座を受講していません。キャリコン資格取得を志した当時、転職エージェントとして職業相談の経験が3年以上あったため、講座を通わずに「実務経験受験」をしてしまいました。
しかし、その後身近な同僚やSNS経由で『養成講座で出会ったキャリコン仲間の交流』の話を聞くたび羨ましく、「自分もスクールに通っておけばよかった…。」と後悔しています。
養成講座ではキャリアコンサルタントの基礎を学べるだけでなく、志を同じくする仲間に出会える貴重な機会です。
もしこの記事を読んでいる方が「実務経験あるけど講座に通うか迷っている」という方がいれば、私は「絶対に講座に通うことをオススメ」します。
キャリアコンサルタントになるには
キャリアコンサルタントは職業能力開発促進法に定められた名称独占の国家資格で、年齢や経験を問わず挑戦できる人気の資格となっています。
キャリアコンサルタントになるには、年3回開催される資格試験に合格したうえで「キャリアコンサルタント名簿」に登録する必要があります。試験は学科試験(筆記試験)と実技試験(論述+ロープレ試験)の2種類で構成されており、どちらも合格する必要があります。
また、キャリアコンサルタント試験に挑戦するためには、基本的にキャリアコンサルタント養成講座を修了する必要があります(実務経験が3年以上ある場合は不要)。
キャリアコンサルタントになるための流れ
キャリアコンサルタントになるために必要な流れをまとめると、以下のようになります。
簡単な流れ
- キャリアコンサルタント試験の受験資格を得る
- キャリアコンサルタント試験に合格する
- キャリアコンサルタント名簿に登録する
また、キャリアコンサルタントとして活躍するためには、最新のキャリア理論や労働市場に関する知識、カウンセリングスキルが必要です。
そのため、キャリアコンサルタントは5年ごとに資格の更新(更新講習有り)が必要だということも押さえておく必要があります。
キャリアコンサルタント試験について解説
前述したように、キャリアコンサルタントになるには養成講座修了後に国家試験に合格する必要があります。国家資格とであるキャリアコンサルタントの試験は、実はそこまで合格難易度が高いわけではありません。
ここではキャリコン試験の受験資格や試験難易度、受験手数料について解説していきます。
キャリアコンサルタント試験の受験資格
キャリアコンサルタントの国家試験は誰でも受けられるわけではなく、以下のいずれかの受験資格を満たす必要があります。
- 厚生労働大臣が認定する講習の課程を修了した者(※キャリコン養成講座)
- 労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力開発及び向上のいずれかに関する相談に関し3年以上の経験を有する者(※実務経験3年)
- 技能検定キャリアコンサルティング職種の学科試験又は実技試験に合格した者
- 上記の項目と同等以上の能力を有する
上記のすべての条件を満たす必要はなく、4つのうち1つでも条件を満たせば受験可能です。
また、受験条件が3つ提示されていはいるものの、受験生の約9割は「厚生労働大臣の認定講習を修了(キャリアコンサルタント養成講座を修了)」の条件で試験に臨んでいます。
受験手数料は総額38,800円
キャリコン試験の受験手数料はそれぞれ以下の通りで、学科と実技を同時に受験する場合は総額38,800円が必要となるので、できれば確実に一発合格を目指したい試験といえます。
学科試験 | 8,900円 |
実技試験 | 29,900円 |
受験料総額 | 38,800円 |
キャリアコンサルタント試験は学科試験(筆記試験)と実技試験(論述試験+実技ロープレ)で構成されており、それぞれに設定された合格基準を満たすことで合格となります。
キャリアコンサルタント試験の難易度
キャリアコンサルタントの国家試験は、比較的難易度の易しい試験といえます。理由としては、以下が挙げられます。
キャリコン試験合格が簡単な理由
- 国家試験は基本的に年3回開催
- 合格科目は、次回受験時に試験が免除
- 合格率は例年50~60%程度
キャリコンの国家試験は基本的に年3回開催されるため、万が一不合格でもすぐに再挑戦することが可能です。
また、学科試験か実技試験のどちらかで合格をしていれば、合格した科目については次回試験が免除されるため、比較的合格しやすい資格試験といえます。
結果的に、例年の試験合格率は概ね45~60%程度を推移しているため、比較的合格を狙いやすい資格試験といえます。
国家試験の合格率推移
キャリアコンサルタント試験の合格率の推移は以下の通りです。
学科・実技試験同時受験者数 | 学科・実技試験同時受験合格者数 | 学科・実技試験同時受験合格率 | |
---|---|---|---|
第1回 | 1,387 | 660 | 47.6% |
第2回 | 1,475 | 820 | 55.6% |
第3回 | 1,760 | 867 | 49.3% |
第4回 | 1,572 | 323 | 20.5% |
第5回 | 1,647 | 710 | 43.1% |
第6回 | 2,140 | 1,146 | 53.6% |
第7回 | 1,752 | 897 | 51.2% |
第8回 | 2,042 | 1,109 | 54.3% |
第9回 | 1,904 | 574 | 30.1% |
第10回 | 2,722 | 1,492 | 54.8% |
第11回 | 2,753 | 1,579 | 57.4% |
第12回 | 2,654 | 1,553 | 58.5% |
第13回 | 3,281 | 1,772 | 54.0% |
第14回 | 2,772 | 1,533 | 55.3% |
第15回 | 5,148 | 2,849 | 55.3% |
第16回 | 3,337 | 1,670 | 50.0% |
第17回 | 2,910 | 1,260 | 43.3% |
第18回 | 3,638 | 2,187 | 60.1% |
第19回 | 3,697 | 1,795 | 48.6% |
第20回 | 3,073 | 1,686 | 54.9% |
第21回 | 3,489 | 1,637 | 46.9% |
第22回 | 3,942 | 2,338 | 59.3% |
第23回 | 3,220 | 1,955 | 60.7% |
第24回 | 3,757 | 1,704 | 45.4% |
これを見ると、キャリアコンサルタント試験の合格率は基本的に45~60%程度で推移しており、最新の試験である第24回試験は合格率45.4%という結果になりました。
ただし、第4回・第9回の合格率はそれぞれ20.5%・30.1%と極端に低くなっており、稀にこういった難易度の高い試験回がある事には注意が必要です。
上記は学科・実技試験を同時に受験した「すべての受験生」を対象にした合格率となっていますが、キャリコン養成講座を受講した人はこれより高い合格率となっています。
理由としては、キャリアコンサルタント養成講座では「体系的にキャリア理論や家運スリングスキルを学ぶことが出来る」ということが挙げられます。
そのため、実務経験がある方も確実に合格を目指すためには厚生労働大臣認定の養成講座を受講するのがオススメです。
キャリアコンサルタント試験は2つの機関で実施
キャリアコンサルタント試験を実施する機関は以下の2つです。
- JCDA(日本キャリア開発協会)
- キャリアコンサルティング協議会
受験の際には、上記2つの試験機関のどちらかを選んで受験することになります。キャリアコンサルタント養成講座に通う方の中には「どちらで受験すれば良いか分からない!」と悩む方もいますが、結論としてはどちらの試験機関で受験してもOKです。
試験実施機関による共通点と相違点
試験の実施団体による共通点と違ってくる点としては、以下が挙げられます。
共通点
- 受験費用:38,800円(学科試験8,900円+実技試験29,900円)
- 学科試験(筆記)の内容
違う点
- 論述試験の内容が違う
- 実技ロールプレイ試験の評価項目が違う
- 試験回ごとに合格率が違う
試験難易度に違いはほぼ無い
以下は第18~24回(最新)キャリコン試験の団体別合格率となります。
JCDA(日本キャリア開発協会) | キャリアコンサルティング協議会 | |
第18回試験の合格率 | 54.6% | 64.0% |
第19回試験の合格率 | 52.5% | 46.1% |
第20回試験の合格率 | 60.7% | 51.0% |
第21回試験の合格率 | 52.2% | 43.9% |
第22回試験の合格率 | 59.3% | 59.3% |
第23回試験の合格率 | 59.8% | 61.2% |
第24回試験の合格率 | 45.8% | 45.2% |
これを見ると試験回ごとに合格率にムラはあるものの、「どちらを受験すれば合格しやすい」といえるわけでは無いようです。むしろ、合格率については養成講座による差が大きいので、より確実に合格を目指したい方は「養成講座比較表」を参考にすると良いでしょう。
また、実技面接試験ではJCDAの方が相談者の悩みに寄り添う傾聴力を問われる傾向があり、カール・ロジャースのパーソンセンタード・アプローチ(来談者中心カウンセリング)などへの深い理解と実践が求められます。
ただし、キャリアコンサルタント試験として求めるものはどちらの団体でも大きく変わるわけではありません。そのため、受験団体はどちらを選んでもOKです。
少しでも自分に向いている試験機関で受けたい場合は、実際にそれぞれの論述試験過去問を解いてみて、より自分自身に合っていると感じた方に申し込むのがオススメです。
キャリアコンサルタントの試験日程
キャリアコンサルタントの資格試験は年に複数回(基本的に年3回)開催されます。
次回以降の国家試験スケジュールをまとめましたので、養成講座の受講を考えている方は自身が受験する試験日程をご確認ください。
また、合格発表は例年ホームページで合格発表日のAM10時に行われるので、要チェックです。
※この記事は、2024/07/13に更新されました。
第25回キャリアコンサルタント試験日時
試験日時 | |
学科試験 | 2024年3月3日(日) |
実技試験 (論述試験) | 学科試験と同日開催 |
実技試験 (ロープレ試験) | 2024年3月9日(土)、10日(日)、16日(土) 、17日(日)のいずれか ※詳細は受験案内配布時に確定 |
合格発表日 | 2024年4月15日(月) |
第26回キャリアコンサルタント試験日時
試験日時 | |
学科試験 | 2024年7月7日(日) |
実技試験 (論述試験) | 学科試験と同日開催 |
実技試験 (ロープレ試験) | 2024年7月13日(土)、14日(日)、15日(月)、20日(土)、21日(日)のいずれか ※詳細は受験案内配布時に確定 |
合格発表日 | 2024年8月23日(金) |
第27回キャリアコンサルタント試験日時
試験日時 | |
学科試験 | 2024年11月3日(日) |
実技試験 (論述試験) | 学科試験と同日開催 |
実技試験 (ロープレ試験) | 2024年11月9日(土)、10日(日)11月16日(土)、17日(日)、23日 (土)、24日(日)のいずれか ※詳細は受験案内配布時に確定 |
合格発表日 | 2024年12月17日(火) |
第28回キャリアコンサルタント試験日時
試験日時 | |
学科試験 | 2025年3月2日(日) |
実技試験 (論述試験) | 学科試験と同日開催 |
実技試験 (ロープレ試験) | 2025年 3月 8日 (土) 、9日 (日)、15日 (土) 、16日 (日)、20(木)のいずれか ※詳細は受験案内配布時に確定 |
合格発表日 | 2025年4月14日(月) |
キャリアコンサルタント試験実施地域
キャリアコンサルタント試験は、主に以下の地域で実施されます。
試験の実施団体ごとに試験会場が違う上、試験実施地区は変更になる可能性があるので申し込みの際にしっかりチェックしましょう!
※最終的な実施会場は受験票で確認しましょう
キャリアコンサルティング協議会の試験実施地域
キャリアコンサルティング協議会の試験実施地域は以下の通りです。
試験実施地域 | |
---|---|
学科試験 実技試験(論述試験) | 札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・高松・福岡・沖縄 |
実技試験(ロープレ試験) | 札幌・仙台・東京・大宮・名古屋・大阪・広島・高松・福岡・沖縄 |
JCDA(日本キャリア開発協会)の試験実施地域
JCDAの試験実施地域は以下の通りです。
試験実施地域 | |
---|---|
学科試験 実技試験(論述試験) | 札幌・仙台・東京・金沢・名古屋・大阪・広島・高松・愛媛・福岡・沖縄 |
実技試験(ロープレ試験) | 札幌・仙台・東京・金沢・名古屋・大阪・広島・高松・愛媛・福岡・沖縄 |
主要都市での開催はどちらも同様ですが、キャリアコンサルティング協議会とJCDAでは試験実施地区に一部違いがあるので注意しましょう。
最短3カ月で受験資格を得ることが可能
養成講座を修了後、受験資格を得たうえで上記日程の国家試験に申し込むことになります。
例として、今回ご紹介させていただいた「ヒューマンアカデミー」では、通信学習を進めつつ通学(もしくはオンライン講座)を受講することで、最短3カ月でキャリコン養成講座を修了することが可能です。
スケジュール例
キャリアコンサルタントの養成講座に通う場合、通学から試験合格までのスケジュールはどのような流れになるのでしょうか?
以下は2023年の春に受講を開始した場合の「養成講座受講~資格取得」までのスケジュール例となります。
日時 | スケジュール |
---|---|
2024年6月 | 講座の通信課程がスタート。広義の受講や課題の作成。 |
2024年7月 | 通学、もしくはオンラインで受講がスタート。講義や演習(ロープレ)の実施。 |
2024年9月 | キャリアコンサルタント養成講座が修了。 |
2024年12月 | 出願期間中(12月11日~24日)に受験申請 |
2024年10月~2月 | 国家試験本番に向けて試験勉強の実施。 養成講座仲間の有志でロープレ試験(面接試験)の練習を実施 |
2025年3月 | 2025年3月2日(日):キャリアコンサルタント学科試験・論述試験 |
2025年3月 | 2025年 3月 8日 (土) 、9日 (日)、15日 (土) 、16日 (日)、20(木): キャリアコンサルタント実技試験(面接試験) |
2025年4月 | 2025年4月14日(月):合格発表! |
養成講座を修了しなければ受験の申し込みを行うことはできないため、受講のスケジュールをしっかり確認したうえで国家試験に挑戦する計画を立てましょう!
国家試験に合格後はキャリアコンサルタント名簿へ登録
キャリアコンサルタントとして活躍するためには、専用の名簿に登録を行う必要があります。国家試験合格後に登録センターで名簿登録を行うことで、晴れてキャリアコンサルタントになる事が出来ます。
名簿登録をせずに「キャリアコンサルタント」を名乗ることはできませんので、注意が必要です。
参照:国家資格キャリアコンサルタントWebサイト登録センター
キャリコン名簿登録の流れ
キャリアコンサルタント名簿の登録手順は以下の通りです。
- マイページから登録申請を行う
- 登録センターで受理・審査(特に作業は不要)
- 登録手数料の支払い
- 登録証の交付
- 登録証(資格証)の郵送
※手続きは国家資格キャリアコンサルタントWebサイト登録センターで実施
基本的にWEBサイトを使用して手続きを行うため、作業としては難しくありません。
登録手数料として登録免許税(9,000 円)と登録手数料(8,000 円、非課税)の総額17,000円かかることを覚えておきましょう。
試験に合格していても上記の手続きを行わないと、資格証は届かずキャリアコンサルタントを名乗ることも出来ませんので注意しましょう!
キャリアコンサルタント試験は独学で合格可能か?
結論からお伝えすると、キャリアコンサルタント試験に独学で挑戦することはオススメできません。
前述した受験資格を満たしていれば、厚生労働大臣が認定する講習である「キャリアコンサルタント養成講座」を受講しなくても、国家試験に挑戦することは可能です。
ですが、たとえ受験資格を満たしていても、養成講座に通わない場合は以下のデメリットがあります。
- 合格率が低い
- キャリアに関する理論や技能を体系的に学ぶ機会を失う
- 似た志を持つ受験生仲間を得る機会を失う
実務経験受験者は合格率が低い
養成講座に通わず受験する方の大半は「実務経験3年以上」という受験資格で試験に挑戦しています。
ですが、前述したように実務経験枠受験生の合格率は低く、養成講座を修了した人の方がより合格に近づけることが分かります。
そのため、より確実に試験合格を目指す場合は養成講座に通うのがおすすめです。
要因として、試験対策に直結するような「体系的なキャリア理論」「実技ロープレ試験の対策」等が独学ではカバーしづらいことが考えられます。
キャリアに関する理論や技能を体系的に学ぶ機会を失う
キャリアコンサルタントになるにはキャリア理論やカウンセリング技法を一定以上のレベルで習得する必要があります。
しかし、独学ではどうしても広い試験範囲の知識を網羅することは難しいことが多いようです。
また、カウンセリング技法については知識として理解していてもスキルとして身に着けるには実践は不可欠で、より実践に近い形でロープレを実施できる養成講座は最高の学びの場といえます。
そのため、独学で試験合格を目指す場合は自分自身でロープレを一緒に練習できる仲間を見つける必要があります。
似た志を持つ受験生仲間を得る機会を失う
また、養成講座に通えば自分自身と志の近い仲間とのつながりを作ることが出来ますが、独学でスクールに通わない場合は難しいです。
キャリアコンサルタントという資格や制度は過渡期にあるため、働き方やスキルアップの方法はまだ確立されていない点も多く、そんな中においては「同じキャリアコンサルタントを目指す仲間」という横の繋がりは想像以上に貴重な存在です。
養成講座に通わない場合は、上記のような仲間を作る機会をひとつ失うことになります。
上記を踏まえたうえで、「それでも独学で資格取得を目指したい!」という方については、学習に役立つ書籍などを以下の記事で紹介していますので、是非ご確認ください。
上位資格のキャリアコンサルティング技能士2級とは
キャリアコンサルタント資格を取得後、3年以上の経験を持っている方は上位資格である「キャリアコンサルティング技能士2級」に挑戦することが可能です。
もしも実務経験があるのであれば、自分自身のスキルの確認のために、キャリアコンサルタント資格合格後すぐに挑戦してみるのも良いでしょう。
キャリアコンサルティング技能士2級は熟練レベル
キャリアコンサルタントはキャリアの専門家として唯一の国家資格ですが、その資格が保証する知識と技能はあくまで「標準レベル」と位置付けられています。
それに対し、キャリアコンサルティング技能士2級は「熟練レベル」と定義づけられています。
資格・技能検定 | レベル基準 | 難易度 |
---|---|---|
キャリアコンサルティング技能士1級 | 指導者レベル | かなり難しい |
キャリアコンサルティング技能士2級 | 熟練レベル | 難しい |
キャリアコンサルタント国家資格 | 標準レベル | 普通 |
そのため、「より高い相談スキルを身に着けたい」「より課題解決につながるカウンセリング技術を学びたい」と考えている方はキャリアコンサルティング技能士2級に挑戦するのがおすすめです。
技能士2級を取得するメリット
キャリアコンサルティング技能士を取得すると、合格後最初のキャリアコンサルタント資格の更新講習が免除になることがメリットの一つです。また、キャリアコンサルタント資格と違い、キャリアコンサルティング技能士は取得後が更新必要ないことも嬉しいポイントです。
ただし、キャリアコンサルティング技能士は技能検定のため、合格しても「この業務が出来るようになる」という独占業務はありません。
標準レベルキャリアコンサルタントよりも難易度の高い資格となるため、「自分自身のスキルをさらに伸ばしたい」「自分の能力の現在地を確認したい」と考えている方は、是非挑戦してみるのがオススメです。
キャリアコンサルティング技能士2級の難易度
キャリアコンサルティング技能士2級は、標準レベルのキャリコン資格と比較すると取得難易度が高いと言えます。
試験回 | 学科試験合格率 | 実技試験合格率 |
---|---|---|
第26回 | 57.37% | 19.73% |
第27回 | 66.77% | 19.01% |
第28回 | 57.40% | 17.63% |
第29回 | 68.87% | 15.36% |
第30回 | 58.18% | 17.72% |
上記は第26回から29回試験の合格率です。これを見ると、実技試験の合格率が基本的に20%以下となっていることが分かります。
標準レベルキャリアコンサルタントの合格率が50~60%であることや、キャリコン2級を受験する人は基本的にキャリアコンサルタント資格を持っている(もしくは実務経験がある)ことを踏まえると、非常に難易度の高い資格試験といえます。
標準レベルのキャリアコンサルタント試験と比べると面接実技の時間が長く、相談場面での課題解決が求められるため、システマティック・アプローチの理解と実践が必要になります。
キャリアコンサルタント資格取得後の就職について
キャリアコンサルタント資格の取得後はどのような就職場所があるのでしょうか?
キャリアコンサルタントは、主に以下のように幅広い分野での活躍が期待されています。
キャリアコンサルタントの活躍フィールド
- 公的機関での相談員
(ハローワークやジョブカフェ等) - 人材紹介会社や人材派遣会社のキャリアアドバイザー
- 大学や専門学校内のキャリアセンター
- 刑務所内のキャリアコンサルタント
- 企業内キャリアコンサルタント
- フリーランスのオンラインカウンセラー
終身雇用が終わり、人生100年時代に突入した日本では、キャリアの考え方の多様化に合わせてキャリアコンサルティングの需要が更に高まることが予想されます。
上記で紹介したのはキャリアコンサルタントとしての働き方のごく一部です。これ以外にも、社労士とダブルライセンスで活動する人や副業としてキャリアコンサルティングを行う人もおり、資格の活かし方は様々です。
アナタ自身の「支援したい人」を明確にしたうえで、自分自身の活躍フィールドを明確にしていきましょう!
キャリアコンサルタント資格取得に関するよくある質問
ここでは、キャリアコンサルタント資格の取得を目指すにあたり、よくある質問をまとめています。
- Qキャリアコンサルタント資格の取得難易度は?
- A
キャリアコンサルタント試験の合格率はおおむね50%以上で推移しており、取得が簡単な国家資格といえます。ですが、稀に大きく合格率が落ちる難問回があるので注意が必要です。
詳しくは「キャリアコンサルタント試験の合格率・難易度について」の記事をご参照ください。
- Q合格率の高いキャリアコンサルタント養成講座は?
- A
本記事内のキャリコン養成講座比較表で、各スクールで公開されているキャリアコンサルタント試験の合格率を記載しています。養成講座を選ぶ際には、是非ご参考にしてください。
個人的には、合格率が高く受講料もリーズナブルな「ヒューマンアカデミー」がおすすめです。
- Qキャリアコンサルタント養成講座の受講料の違いは?
- A
本記事内のキャリコン養成講座比較表で、各スクールの受講料を一覧で比較可能です。
受講料だけでなく合格率の実績などの確認できるため、是非ご確認ください。
- Qキャリアコンサルタント合格に必要な勉強時間は?
- A
アンケートによると、学科試験の学習時間としては「50時間以下」と「100~200時間」と回答した方が最も多いという結果となりました。試験合格に必要な学習時間はこれまでの実務経験の有無に大きく左右されているようです。
また、キャリコン養成講座では150時間に及ぶカリキュラムを学びます。そのため、講座を受講する方は否応なく150時間以上の学習を行うこととなります。
※おすすめの養成講座はキャリコン養成講座比較表で一覧で比較可能ですので、受講料や合格率を確認しましょう。
- Q国家試験を受けるためには養成講座の受講は必須?
- A
実は、実務経験が3年以上あれば、キャリアコンサルタント養成講座を受講しなくても受験は可能です。ただし、独学のハードルは高く、合格率が下がってしまうので注意が必要です。
受験資格や独学に役立つ書籍は以下の記事をご参照ください
- Qキャリアコンサルタントの年収はどれくらい?
- A
労働政策研究報告書によれば、キャリアコンサルタント資格保持者の年収は200万円~1,000万円以上まで幅広く、勤めている企業や組織で大きく変わります。
キャリアコンサルタントの年収についてはコチラの記事で詳しく解説していますので、興味がある方はご参照ください。
- Qキャリコンはフリーランスとして活躍できるの?
- A
専業フリーランス、もしくは会社員と兼業でキャリアコンサルタントとして活動している方は多いです。労働政策研究所の調査では「フリーランス・自営」で活動している割合が10.9%となっており、資格保持者の約10人中1人がフリーで活動しています。
- Qキャリアコンサルタントとして活動するにはどうしたらいいの?
- A
現在は様々なキャリコン関連のマッチングサービスが普及しています。
キャリアコンサルタントとして活動するために役立つサービスをこちらの記事でまとめていますので、興味がある方は是非ご参照ください。
キャリアコンサルタントのおすすめ養成講座まとめ
ここまでキャリアコンサルタント養成講座のスクールごとの合格率や受講料、各校の特徴について詳しく解説してきました。
今回ご紹介したスクール以外にも、多くの企業でキャリアコンサルタント養成講座が開講されています。どのスクールも概ね30~40万円程度の費用が発生しますが、学校によって講師や教材、開講スタイルは様々です。
また、専門実践教育訓練給付金が利用できるスクールであれば、受講費用の50~70%が給付されるため、金銭面の負担を軽減することが可能です。
もし上記の記事を読んでも「どこのキャリアコンサルタント養成講座に通えば良いか分からない」という場合は、まずは各スクールの資料請求をするか、もしくは養成講座の説明会に参加して疑問点の解消をしましょう!