介護福祉士実務者研修とは?資格難易度や受講費用、初任者研修との違いも解説

介護福祉士実務者研修の難易度と受講費用 介護士

実務者研修(正式名称:介護福祉士実務者研修)の受講を考えている人は、取得費用や難易度、カリキュラムの内容などを知りたい方が多いのではないでしょうか?

本記事では実務者研修の資格取得難易度や受講費用、初任者研修との違いについて解説していきます。

これから実務者研修を受講したい方にとっては必見の内容なので、ぜひ最後までご覧ください。

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介護福祉士実務者研修とは?

まずは実務者研修の詳細について触れていきましょう。

実務者研修とは、介護の経験が3年以上ある方が、介護福祉士の国家試験を受験するために必要な研修です。

また、以下のような到達目標が明示されており、介護の実践的なスキルが学べます。

実務者研修の到達目標

  • 幅広い利用者に対する基本的な介護提供能力の修得
    (※介護福祉士養成施設(2年以上の養成課程)における到達目標と同等の水準)
  • 今後の制度改正や新たな課題・技術・知見を自ら把握できる能力の獲得を期待

本記事では以下のポイントにわけて解説していきます。

実務者研修のポイント
  • 受講の条件
  • 受講費用
  • 難易度
  • カリキュラム内容と受講時間
  • 働きながら取得する方法

それぞれの詳細について触れていくので、実務者研修の受講を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

引用:厚生労働省「実務者研修のイメージ」

実務者研修受講の条件

実務者研修に受講条件はなく誰でも受講可能です。

介護福祉士の国家試験を考えている方であれば、介護の仕事を始めたと同時に受講する選択もできます。

ただし、内容は介護の基礎からもう一段階踏み込んだ専門性の高い内容となっています。そのため、初心者にとっては少し難しいと感じる方がいるかもしれません。

まずは介護の基礎だけを学びたいという方は「介護職員初任者研修」から受講することをおすすめします。

介護職員初任者研修については、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

受講費用は所持資格によって異なる

実務者研修の取得費用は、およそ3万〜15万円ほどです。

費用に幅がある理由としては、以下のような保有資格によってカリキュラムが免除になり、その分費用も抑えられるからです。

保有資格費用相場
無資格約15万円
介護職員初任者研修約10万円
ホームヘルパー2級約10万円
ホームヘルパー1級約8万円
介護職員基礎研修約4万円
実務者研修受講費用の目安

ただし、上記の費用はあくまで目安であり、詳細については各講座の主催者であるスクールに問い合わせてみましょう。

実務者研修の取得難易度

介護職の経験者であれば、実務者研修の難易度はけっして高くありません。

なぜなら、講義をしっかり受けて予習復習を丁寧に行えば、問題なく修了できるからです。

また、研修の最後の実施される修了試験は、受講者を落とすためではなく、理解度を確かめることが目的です。

たとえ修了試験に合格できなくても、そこで終わりではなく、再試験があるので心配いりません。ただし、だからといって適当な気持ちで試験に臨むことはやめましょう。

実務者研修は国家資格である介護福祉士につながる資格であり、受講の過程で介護職のプロである自覚を持つことも大切と言えるでしょう。

カリキュラム内容と受講時間

実務者研修のカリキュラム内容と受講時間を、以下の表にまとめました。

カリキュラム内容受講時間
人間の尊厳と自立5時間
社会の理解Ⅰ5時間
社会の理解Ⅱ30時間
介護の基本Ⅰ10時間
介護の基本Ⅱ20時間
コミュニケーション技術20時間
生活支援技術Ⅰ20時間
生活支援技術Ⅱ30時間
発達と老化の理解Ⅰ10時間
発達と老化の理解Ⅱ20時間
認知症の理解Ⅰ10時間
認知症の理解Ⅱ20時間
障害の理解Ⅰ10時間
障害の理解Ⅱ20時間
こころとからだのしくみⅠ20時間
こころとからだのしくみⅡ60時間
介護過程Ⅰ20時間
介護過程Ⅱ25時間
介護過程Ⅲ45時間
医療的ケア50時間
合計450時間
実務者研修のカリキュラム
※そのほか医療的ケアの演習あり

上記の全450時間カリキュラムを、半年ほどかけて学んでいきます。

(保有資格によってはカリキュラムが免除になり、最短2ヶ月で受講可能)

学習スタイルは「自宅学習」と「通学」を組み合わせたもので、通学日は希望の曜日を伝えることで、自分のライフスタイルに合わせて受講できます。

参考:厚生労働省「実務者研修の指定基準について」

実務者研修は働きながら取得可能

多くの人が、介護職として働きながら実務者研修を受講しています。

なぜなら、先述のとおり実務者研修を受講する方は、介護福祉士の資格取得も目指しているからです。

そのため、介護福祉士の受験資格である実務経験を満たすため、すでに介護職として働いている方が多く受講するのが現状です。

では働きながら実務者研修を受講するには、どうすればいいのでしょうか?事前に以下のポイントを押さえておきましょう。

押さえておきたいポイント

  • 実務者研修の通学に合わせて休日が取れるか
  • 自宅学習する時間を計画的に考えているか
  • 職場に資格取得支援制度はあるか

なお筆者の職場では、法人が開講している実務者研修があるため、受講を希望すれば費用の自己負担が無料になります。また、カリキュラムに合わせたシフトを組んでくれるなど、柔軟に対応してくれます。

シフトの融通を聞かせてくれる介護施設であれば、働きながら実務者研修を受講することは、十分可能と言えるでしょう。

実務者研修を取得するメリット7つ

ここからは、実務者研修の資格を取得するメリットを7つ紹介します。

実務者研修を取得メリット

  1. 介護の実践スキルが学べる
  2. 介護福祉士国家試験を目指せる
  3. サービス提供責任者になれる
  4. 医療的なケアも学べる
  5. 資格が評価され給与アップにつながる
  6. 転職で有利になる
  7. 周囲から信頼される

メリットを知ることで学習意欲向上につながるので、ぜひ参考にして資格取得を検討してみてください。

では一つずつ解説していきます。

1.介護の実践スキルが学べる

先述のとおり、実務者研修のカリキュラム内容は、科目をⅠとⅡに分割しているものが多くあります。それぞれ、以下のような内容です。

実務者研修の科目

Ⅰ:基本的事項(介護職を始めた段階で学ぶことが望ましい内容)

Ⅱ:応用的事項(ある程度介護職を経験してから学ぶことが望ましい内容)

上記のように、基本的な知識と応用的な内容を同時に学べるため、介護の実践スキルの向上が期待できます。

これから介護現場で活躍したい人にとって、魅力的な資格と言えるでしょう。

2.介護福祉士国家試験を目指せる

上述したように、無資格未経験から介護福祉士を目指す場合、実務者研修の資格取得は必須条件です。

そのため、将来的に介護福祉士を目指している場合は、避けては通れない研修となります。

介護福祉士は国家資格であり、介護職としての大きなステップアップにもつながります。

介護福祉士の取得を目指す方は、ぜひ前向きに実務者研修の取得を検討しましょう。

参照:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「介護福祉士国家試験」

3.サービス提供責任者になれる

実務者研修の資格を取得することで、サービス提供責任者通称の仕事が可能になります。

サービス提供責任者とは、訪問介護事業所の責任者で、以下のような業務を行います。

サービス提供責任者の主な仕事

  • 訪問介護計画の作成
  • 利用申込みの調整
  • 利用者の状態変化の定期的な把握
  • 居宅介護支援事業者との連携
  • 訪問介護員の業務管理など

サービス提供責任者は訪問介護員をまとめるマネジメント業務を担い責任ある立場の仕事です。キャリアップにつなげたい人にとって、サービス提供責任者を目指せることは魅力のひとつでしょう。

参照:厚生労働省「訪問介護におけるサービス提供責任者について」

4.医療的なケアも学べる

実務者研修では、以下のような医療的ケアが学べます。

実務者研修で学ぶ医療的ケア

  • 喀痰吸引
  • 経管栄養

参照:厚生労働省「喀痰吸引等研修」

ただし、介護職は本来医療業務を行えないため、実務者研修を受講したからといって、すぐに医療的ケアを行えるわけではありません。

実務者研修の医療的ケアの研修を受けた上で、喀痰吸引等研修を受講することで特定の医療業務が実施可能になります。

5.資格が評価され給与アップにつながる

実務者研修の資格を取得することで、資格手当がもらえ給与アップにつながるケースがあります。

資格手当の金額は事業所によって異なるため、具体的な金額は断言できません。ですが、厚生労働省の発表したデータによると、以下のような結果が出ています。

保有資格月給
無資格271,260円
介護職員初任者研修300,510円
実務者研修307,330円
介護福祉士328,720円
参照:厚生労働省「令和3年度介護従事者処遇状況等調査の概要」

資格の取得により手当だけでなく基本給や賞与がアップし、平均月収の大幅アップも期待できることがわかります。

給与アップのために実務者研修を取得するのも、ひとつの目的になるでしょう。

6.転職で有利になる

実務者研修の資格を取得すれば、さまざまな職場の活躍が期待できます。なぜなら無資格未経験の方よりも、実務者研修ありの経験者のほうが採用される確率は圧倒的に高いからです。

また実務者研修を取得していることは、介護福祉士を目指している証拠にもなるので、将来性も評価されやすいと言えます。

筆者の体験談

筆者は無資格の頃に働きたい職場があり、思い切って応募しましたが不採用でした。

ただどうしても諦めきれず、数年後に資格を取得し再応募した結果、無事に採用されましたという経験があります。

介護業界における資格の重要性を実感した体験でした。

その他m、介護業界で有利に転職活動したいなら、実務者研修資格の取得は必須といえます。

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7.周囲から信頼される

実務者研修を取得したことは、自ら学びカリキュラムに真面目に取り組んだ証明です。そのため、同僚や上司から信頼されるきっかけになるでしょう。

また、利用者の家族からも、資格を取得していることで、利用をすすめる際の安心材料になります。

筆者の経験談を添えさせていただくと、かつて資格取得後に利用者の家族から以下のような言葉をいただきました。

「資格を持っている専門の人だから安心して任せられますね」と名札の保有資格を見て言われました。

資格取得は自分以外に人にとってもプラスの効果をもたらしているようです。

実務者研修と初任者研修の違いについて

ここでは、「実務者研修と初任者研修って何が違うの?」って疑問にお答えしていきます。

初任者研修とは、介護の基礎知識やスキルを学べるため、多くの介護職が最初に取得する資格です。

以下の内容に沿って、実務者研修との違いに触れていきます。

初任者研修との比較ポイント

  • 受講内容と講座時間の違い
  • 費用と難易度の違い
  • どちらを先に取得すべきか

上記についてそれぞれ詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

受講内容と講座時間の違い

実務者研修と初任者研修それぞれの科目数や時間は、以下のとおりです。

 実務者研修初任者研修
科目数20科目9科目
時間約450時間約130時間
受講期間の目安約6ヶ月約2ヶ月
資格取得時間の目安

表からもわかるように、研修ボリュームは実務者研修のほうがはるかに大きくなっています。

また、実務者研修20科目のうち、初任者研修の以下9科目が共通の内容です。

  • 人間の尊厳と自立
  • 社会の理解Ⅰ
  • 介護の基本Ⅰ
  • 生活支援技術Ⅰ
  • 生活支援技術Ⅱ
  • 認知症の理解Ⅰ
  • 障害の理解Ⅰ
  • こころとからだのしくみⅠ
  • 介護課程Ⅰ

参照:厚生労働省「介護員養成研修の取扱細則について」

資格取得費用と難易度の違い

務者研修と初任者研修の費用の違いは、以下のとおりです。

研修名費用
実務者研修約15万円
初任者研修約8万円

具体的な費用については、開講しているスクールによって異なるので、事前に確認しておきましょう。

難易度に関しては、どちらも受講すればほぼ100%資格を取得できるため、難しくはありません。

だからといって全く勉強しないと、理解できないまま学習が進み、修了試験で追試が必要になったり、現場で学んだ知識を活かせなかったりといった可能性が出てきます。

どちらの研修もカリキュラムに真面目に取り組み、可能な限り予習復習をしておくことが大切でしょう。

どちらを先に取るべき?

まずは介護の基本のみを学びたい方や、介護福祉士の受験までは考えていない方は、初任者研修から取得するといいでしょう。

初任者研修を取得しておけば、実務者研修のカリキュラムが一部免除になるため、順番に取得しても遠回りになったり損をしたりすることはありません。

一方、現時点で介護福祉士の取得を目標としている方であれば、最初から実務者研修の取得を目指すのがおすすめです。

筆者が今から未経験で介護職を始めるなら、間違いなく実務者研修から始めると思います。理由は、カリキュラムが免除になるとはいえ、2つの研修に申し込んで参加する手間が面倒だからです。

ぜひ自分のライフスタイルに合った資格にチャレンジしてみてください。

実務者研修をお得に受講する方法

実務者研修は、以下の方法でお得に受講することが可能です。

  • ハローワーク経由で申し込む
  • 自治体の支援制度を利用する
  • 職場の資格取得支援を利用する

それぞれ具体的な方法を紹介します。

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ハローワークを利用する

ハローワーク経由で実務者研修を受講する場合は、以下2つの制度を利用します。

  • 公共職業訓練:失業保険の受給資格のある方が申し込み可能
  • 求職者支援訓練:失業保険の受給資格のない方が申し込み可能

どちらの制度も、無料で研修を受講できますが、選考試験があり誰でも利用できるとは限りません。

興味ある方は、お近くのハローワークに問い合わせてみましょう。

参照:厚生労働省「ハロートレーニング(離職者訓練・求職者支援訓練)」

各自治体の支援制度を利用する

お住まいの自治体が行っている、資格取得支援制度を利用すれば、実質無料で実務者研修を受講可能です。

※自治体によって全額補助や一部補助など内容が異なります

たとえば広島県では「介護福祉士実務者研修受講資金貸付事業」を、以下のような方を対象に実施しています。

  • 県内の介護施設等に従事中(内定含む)である
  • 実務者研修施設に在学している
  • 実務者研修終了後も介護の仕事に従事する意思がある

この制度はあくまで受講料を貸し付ける事業ですが、研修終了後に介護福祉士の資格を取得し、その後2年間介護の仕事を続けると、返還が免除されます。

実務者研修終了後も、継続して介護の仕事をしようと考えている方にとっては、魅力的な制度と言えるでしょう。

参照:広島県社会福祉協議会「介護福祉士実務者研修受講資金貸付事業」

職場の資格取得支援を利用する

職場によって、資格取得支援制度を取り入れているところもあります。

また所属する会社が開講している実務者研修を受講すれば、無料で取得できる可能性もあるでしょう。

筆者の職場では、資格取得に関する費用は全額会社負担ですが、以下の条件がありました。

  • 最初は自己負担で受講修了3ヶ月に全額給与振込される
  • 資格取得後1年間は退職しない
  • その旨を誓約書に記入する

おそらく実務者研修を取得する方の多くは、介護福祉士も目指すため、その後も継続して働くことを考えると、上記のような制約は負担ではないでしょう。

実務者研修を受講する際の注意点

実務者研修を受講する際は、いくつか注意点があるので紹介します。主に以下の3つです。

  • 免除になる科目を確認する
  • 余裕を持ったスケジュールで受講する
  • 受講料の補助制度を確認する

それぞれ詳しく解説していきます。

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免除になる科目を確認する

実務者研修は、以下のように保有資格によって受講科目が免除されます。

受講科目介護職員基礎研修介護職員初任者研修ホームヘルパー1級ホームヘルパー1級
人間の尊厳と自立
社会の理解Ⅰ
社会の理解Ⅱ××
介護の基本Ⅰ
介護の基本Ⅱ×
コミュニケーション技術××
生活支援技術Ⅰ
生活支援技術Ⅱ
発達と老化の理解Ⅰ××
発達と老化の理解Ⅱ××
認知症の理解Ⅰ×
認知症の理解Ⅱ××
障害の理解Ⅰ×
障害の理解Ⅱ××
こころとからだのしくみⅠ
こころとからだのしくみⅡ××
介護過程Ⅰ
介護過程Ⅱ××
介護過程Ⅲ×××
医療的ケア××××
※(免除なし=×、免除あり=○で表記)

自分が何の資格を持っていて、どの科目が免除になるか事前に把握し、申し込みの際に主催側に伝えておきましょう。

余裕を持ったスケジュールで受講する

実務者研修を受講する方の多くは、介護福祉士の国家試験を受験するでしょう。

介護福祉士の国家試験を受験するためには、介護の実務経験が3年必要です。

そのため、実務経験3年目から受講を始めると、国家試験ギリギリになり、最悪の場合、間に合わない可能性も出てきます。

研修修了後に介護福祉士の国家試験を検討している場合は、できるだけ早めの受講開始がおすすめでしょう。

受講料の補助制度を確認する

ハロワークや自治体、職場の研修を受講する場合は大丈夫ですが、民間のスクールで実務者研修を受講する場合は、割引や補助制度などがあるか確認しておきましょう。

スクールによって時期による割引があったり、ハロワーク経由での申し込みや、母子父子家庭への給費金制度などを利用できたりします。

「事前に申し込んでおけばかなり安く受講できたのに…」とならないように、事前確認は必須です。

実務者研修に関するよくある質問と回答

最後に、実務者研修に関する以下の質問にお答えしします。

  • 実務者研修は経験何年目から受講したほうがいいですか?
  • 実務者研修と初任者研修はどちらが上位資格ですか?
  • 実務者研修の受講はどのスクールがいいですか?

ぜひ、実務者研修を受講する前のメンタルブロックを壊すきっかけにしてみてください。

実務者研修は経験何年目から受講したほうがいいですか?

人によって実務者研修の受講を検討する時期が違うため、絶対にこの時期がいいとは言い切れませんが、筆者の場合は実務経験6ヶ月過ぎた頃から受講します。

理由は、以下のとおりです。

  • 実務経験3年目は介護福祉士の勉強に集中したい
  • 遅くても2年目終わりまでに受講を終了したい
  • 6ヶ月もすれば仕事に慣れている状態を想定している

すでに実務経験が2年目の終わりや3年目に入っている方であれば、できるだけ早めに受講して、残りの期間を介護福祉士の勉強期間に充てることが重要でしょう。

実務者研修と初任者研修はどちらが上位資格ですか?

基本的に資格に優劣はありませんが、実務者研修のほうが初任者研修の内容も含まれているため、より専門的かつ充実した内容を学べます。

ただし、実務者研修の受講科目数や時間は初任者研修に比べて320時間も多痛め、学習のモチベーション維持が必要です。

段階的に介護を学びたい方にとっては、まず初任者研修を取得してから実務者研修を受講する選択でもいいでしょう。

実務者研修の受講はどのスクールがいいですか?

実務者研修の講座は、異なるスクールがさまざまな場所で開講しています。

まずは近くのスクールを検索してみてください。立地や環境面、受講料などを確認できます。

近くに実務者研修を受講可能なスクールが複数ある場合は、資料を一括請求して比較することも可能です。

口コミや評判、通勤時間やかかる費用など、何を優先するか考えて、自分に合ったスクールを選びましょう。

実務者研修のまとめ

今回は、実務者研修の資格取得難易度や受講方法、メリットや注意点などについて解説しました。

また初任者研修との違いや取得の順番、受講開始の時期などについても筆者の経験を踏まえて紹介させていただきました。

実務者研修は国家資格である介護福祉士につながるため、介護業界でキャリアアップするためには必須といってもいい資格と言えます。

これから実務者研修の受講を検討している方は、ぜひ本記事の内容を参考に、自分に合った選択をして、キャリアップや待遇改善に活かしてみてください。

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この記事を書いた人

shima(津島武志)

介護業界17年目の現役介護福祉士。
日本福祉大学出身で、主な保有資格は介護福祉士や介護支援専門員、社会福祉士など。これまでに6回の転職を経験し、さまざまな介護施設を渡り歩く。その間に管理職や採用担当、転職サポーターなどの業務を担ってきた。