介護職として働いている人の中には、収入アップやスキルアップのために副業を始めることを検討している人が多いようです。
介護職におすすめの副業は、本業とは別の事業所の勤務だけではなく、専門職としての経験を活かしたWEBライターや講師など多岐にわたります。
本記事では介護職の方におすすめの副業や利用すべきサービス、注意点などを解説していきます。
介護職は副業ができる仕事
副業とは、本業以外の仕事を通して収入を得ることを指します。
2018年に厚生労働省のモデル就業規則に記載のあった「副業禁止」の規定が削除され、副業・兼業の促進に関するガイドラインが策定されたことで、社会的に副業を推進する流れが生まれています。
参照:厚生労働省「モデル就業規則」
参照:厚生労働省「副業・兼業の促進に関するガイドライン」
介護業界では、副業を認める事業所が増加しています。就業規則に「副業禁止」の明記がない場合は、基本的に副業を行うことが可能です。
介護の仕事は夜勤を含むシフト制で不規則な働き方が特徴ですが、介護職で培ったスキルや経験を活かせる多様な副業が選択できます。
ただし、多くの事業所では「本業に支障がない範囲で」といった条件が設けられていることが一般的です。また、副業を始める際には、本業の勤務先に申請が必要な場合もあります。そのため、就業規則を事前にしっかり確認しておきましょう。
医療・福祉業界で働く人の約1割が副業をしている
医療・福祉業界において副業している人の割合は約9.9%となっており、全体の平均である9.7%に対し、やや割合が高いことが分かります。
医療・福祉 | 9.9% |
全体 | 9.7% |
医療・福祉業界で働く人の約10人に1人は多忙な本業の合間を縫って副業に取り組んでいることが分かります。
副業が広がる背景には、収入を補う目的やスキルを活かしたキャリアの幅を広げたいという意識の高まりがあります。
また、介護サービスの需要の高まりに対して人材不足が続いていることから、訪問介護をはじめとした様々な事業所で複業人材の受け入れを行っていることが理由として考えられます。
副業の容認率は上昇傾向
厚生労働省のガイドライン変更等の副業解禁の流れを受け、企業の副業容認率は年々上昇傾向(以下表参照)です。
調査年 | 副業容認率 |
---|---|
2018年 | 50.9% |
2021年 | 55.0% |
2023年 | 60.9% |
参照:パーソル総合研究所「第三回 副業の実態・意識に関する定量調査 調査結果」
これに対し、医療・福祉業界における副業容認率は全業種の平均よりも9.5ポイント高く、2023年の調査では70.4%の事業所が副業を認めている(以下表参照)ことが分かります。
業種・業界 | 副業容認率 |
---|---|
医療・福祉 | 70.4% |
全業種の平均 | 60.9% |
参照:パーソル総合研究所「第三回 副業の実態・意識に関する定量調査 調査結果」
また、「企業の副業受入れ状況」も医療・福祉業界は全業種の平均24.4%よりも21.0ポイント高い45.4%となっており、比較的副業を行いやすい業界といえるでしょう。
業種・業界 | 副業容認率 |
---|---|
医療・福祉 | 45.4% |
全業種の平均 | 24.4% |
参照:パーソル総合研究所「第三回 副業の実態・意識に関する定量調査 調査結果」
介護職は人材不足が続くことが想定される業界のため、今後もさらに副業は浸透していくことが推測されます。
介護職におすすめの副業8選
ここからは、介護職におすすめの副業を厳選して紹介していきます。
介護職としての経験やスキルが活かせる仕事を中心に解説していくので、副業として興味があるものをチェックしていくといいでしょう。
上記の「介護職におすすめの副業」について、それぞれ詳しく解説していきます。
介護施設の夜勤専従バイト
副業を検討している介護職の方にとって、夜勤専従バイトは効率よく収入を得られる優秀な選択肢です。
ただし、夜勤専従の仕事は日勤しか経験が無い人にとっては戸惑うことも多いため、現場経験のある介護職の方にとって特に適している副業といえるでしょう。
夜勤専従バイトで副業をする場合の主なメリットは以下の通りです。
介護施設の夜勤専従バイトのメリット
- 高収入が期待できる
- 夜勤手当が加算されるため、日勤に比べて効率的に稼ぐことが可能です。介護施設によっては、1回の夜勤で2万円以上を得られる場合もあり、短期間で収入を増やしたい方に最適です。
- 柔軟な勤務シフト
- 夜勤専従バイトは月1~2回からOKの施設も多く、副業としてスケジュール調整がしやすい働き方です。そのため、本業の介護職に影響を最小限にして働くことができます。
- 現場スキルの向上
- 夜勤業務では入居者の体調急変等による緊急対応が求められることが多く、アセスメント力や判断力が鍛えられます。また、少人数で業務を回すため、介護職として幅広いスキルを鍛えることが可能です。
ただし、介護職の夜勤は身体的負担が大きいため、休憩の確保や体調管理が重要です。本業を含めたスケジュール管理の徹底を行い、十分な睡眠時間を確保することを心がけましょう。
介護施設の夜勤専従バイトは、介護職としての経験やスキルを活かしながら副収入を得られる理想的な働き方のひとつです。
副業で収入アップを目指したい人は、自分のライフスタイルや本業のスケジュールに合わせて、無理のない範囲で挑戦してみるといいでしょう。
訪問介護(ホームヘルパー)
介護職のスキルを活かして副業を考えるなら、訪問介護(ホームヘルパー)がおすすめです。
訪問介護は、利用者の自宅を訪問して身体介護や生活援助を行う仕事で、介護初任者研修(ホームヘルパー2級)以上の資格があれば挑戦可能です。
介護職の方が副業に訪問介護を選ぶメリットは以下の通りです。
訪問介護のメリット
- 空き時間を有効活用できる
- 訪問介護の仕事は1件あたり30分〜1時間程度が基本で、短時間から始められます。そのため、本業の休みの日や日勤後の空いた時間に働けるため、本業のシフトに合わせて柔軟に対応可能です。
- 時給水準が高い
- 訪問介護の時給は1,500円〜2,000円程度と高めで、特に身体介護の場合はさらに時給が高くなる傾向があります。そのため、短時間でも効率的に収入を得られる点が魅力といえるでしょう。
- スキルアップが可能
- 利用者ごとに求められる介助内容が異なることに加え、利用者の生活環境に応じた柔軟な対応力を鍛えられる点も大きなメリットです。
そのため、特養や有料老人ホームで働いている人の場合は、訪問介護でしか学べないスキルを得られるといえるでしょう。
ただし、訪問介護は基本的に一人で利用者宅を訪問するため、高い判断力と緊急時の対応力が求められます。また、移動時間が発生するため、効率的なシフト管理が必要になる働き方といえます。
訪問介護員は、介護職の経験や資格を活かしながら副業として取り組みやすい仕事です。
特に、直行直帰可能な事業所を選ぶことで、体力やスケジュールに余裕を持つことが出来るでしょう。
そのため、介護の現場経験を生かしながら副収入を得たい方にぴったりの副業のひとつです。
介護施設のスポットバイト
介護職のスキルを活かした副業として、介護施設におけるスポットバイトがおすすめのひとつです。
スポットバイトとは、1日単位や短期間で働ける仕事のことで、介護業界では即戦力が求められる現場が多いため、経験者にとって副業として最適です。
スポットバイトといえば「タイミー」が有名ですが、「カイテク」等の介護職専門アプリを利用することで、より幅広い選択肢から仕事を探すことが可能です。
介護施設でスポットバイトを行うメリットは以下の通りです。
介護施設のスポットバイトのメリット
- 働き方の自由度が高い
- スポットバイトは、シフトの融通が利くため、本業の勤務スケジュールに合わせて働けます。
利用サービスによっては1日1時間から働くことが出来るので、急な空き時間を活用したい場合や、本業に影響を与えず収入を増やしたい方に最適な副業といえます。 - 多様な業務経験が積める
- 施設介護(有料老人ホームや特別養護老人ホーム等)や訪問介護、デイサービスなど、スポットバイトで働ける職場は多岐にわたります。
さまざまな現場で働くことで、新しいスキルを身につけたり、自分の適性を再発見できる機会になります。
ただし、介護施設によっては勤務開始時のレクチャーや指示が少ないケースもあるため、求人応募時にしっかり勤務先の情報を確認しておく必要があります。
スポットバイトを活用することで、転職を検討している施設でお試しで働くことや、復職前に短時間で働くことも可能です。
収入アップだけではなく、様々な目的に合わせた働き方が出来る点が、介護のスポットバイトの特徴といえるでしょう。
介護資格スクールの講師
介護職として培った知識や経験を活かして副業をしたいなら、介護資格スクールの講師が非常におすすめです。
介護職員初任者研修や介護福祉士実務者研修などの講座を担当する講師が求められており、現場経験豊富な介護職の方には特に適した副業といえます。
スクールごとに求められる資格や経験の要件は異なりますが、介護職の経験が長く、介護福祉士の資格を持っている人であれば、ぜひ検討してみるといいでしょう。
介護資格スクールの講師として副業をするメリットは以下の通りです。
介護資格スクール講師のメリット
- 後進育成に携わるやりがいのある仕事
- 講師の仕事は、介護を志す人やスキルアップを目指す人に直接指導できるため、やりがいを感じやすい職種といえます。自身の経験や知見を活かして、実践的なアドバイスや専門的を伝えられる仕事です。
- 比較的高い時給
- 講師の時給は3,000円〜5,000円程度と高めに設定されている場合が多く、短時間の勤務でも効率よく稼ぐことが可能です。
- 新たなスキルを習得可能
- 講師として働くことで、介護の最新知識を学び直したり、指導力やプレゼンテーション能力を磨くことができます。介護現場だけでは得難いスキルを磨くことが出来る点が、介護資格講師の副業をするメリットといえます。
ただし、講師として働くスクールによっては、講座内容を分かりやすく伝えるノウハウが無く、マニュアルや研修なども無いケースがあるため、注意が必要です。
また、介護職員初任者研修・介護福祉士実務者研修の講座の性質上、シフトに穴をあけずに働く責任感が求められるため、注意しておきましょう。
介護職として経験を積んだ人の多くは、スクールで資格を取得した人が多いでしょう。
実は、介護の資格スクールの講師は非常勤の人も多く、副業で収入アップを目指す人におすすめの仕事のひとつです。
WEBライター
介護職の経験を活かした副業をしたいけど「現場以外の仕事をしたい」と考えている人には、WEBライターがおすすめです。
WEBライターの中でも、介護や福祉に関する専門知識を持つ人材は需要が高く、記事執筆を通じて介護業界に貢献することが可能です。
介護福祉士やケアマネージャー等の上位資格を持っている人であれば、より信頼性が高く、企業から案件を獲得しやすいといえるでしょう。
介護職の人が副業としてWEBライターをするメリットは以下の通りです。
WEBライターのメリット
- 場所や時間を選ばず働ける
- WEBライターは時間や場所を選ばずに働ける点が特徴です。執筆に使用するPCさえあれば、自宅やカフェなど好きな場所で作業できるため、空き時間を有効活用して働くことができます。
介護職の不規則なシフトにも柔軟に対応できるため、副業として取り組みやすい仕事といえるでしょう。 - 介護職としての専門性を活かせる
- 介護現場で使用される用語や業務の流れ、介護保険制度の知識や現場の実体験は一般のライターには書けない貴重な情報です。こうした専門知識を活かした記事は需要が高く、報酬アップにもつながりやすいでしょう。
- ライティングスキルを習得できる
- 特定のテーマで記事を書くことで、ライティングスキルや、情報を整理して分かりやすく伝えるスキルを習得できます。
また、経験や実績に応じて記事単価(一般的には文字単価×文字数で報酬が決定)を引き上げることが出来るため、継続的に収入を増やせる可能性があります。
ただし、WEBライターとして働くには、基本的な文章力やSEO知識が求められます。また、納期を守る責任感とスケジュール管理が重要になるため、決して簡単な仕事ではありません。
また、最初は低単価案件からスタートすることが多いことに加え、生成AIの普及に伴って報酬単価が上がりづらい傾向にあります。そのため、WEBライターとして安定した報酬を得るには確固たる戦略が必要になるため、注意しておきましょう。
WEBライターは、介護職のスキルと知識を活かしながら柔軟に働ける副業です。
介護職としての専門性を武器にすることで、他のライターとの差別化が図ることが可能です。文章を書くことが好きな方や、新しい働き方に挑戦したい方に特におすすめの副業です。
ブログ運営
介護職の知識や経験を活かした副業を探しているなら、ブログ運営がおすすめです。
特に、介護職に特化した情報発信は需要が高く、読者の共感を得られやすい分野です。自分のペースで始められるうえ、収益化を目指せる魅力的な選択肢といえます。
ただし、ブログの収益化の難易度は非常に高く、SEOをはじめとしたWEBマーケティングの知識や、戦略的なサイト設計が求められます。そのため、確実な副収入を目指す際には、他の副業を始める方が無難といえるでしょう。
介護職の人が副業としてブログ運営を行うメリットは以下の通りです。
ブログ運営のメリット
- 働き方の自由度が高い
- ブログ運営は時間や場所に縛られず、自分のペースで進められます。そのため、本業の介護職のシフト勤務に対応しやすく、副業としての柔軟性が高い働き方が可能です。
- 介護分野の専門性を活かせる
- 介護職として現場で得た経験や知識を記事にすれば、読者の信頼を得やすくなります。たとえば、介護技術のコツや業務の実態、介護保険制度の解説など、介護業界経験者でしか発信できない情報は多くの人にとって貴重です。
- 収益化できれば収入は青天井
- ブログは広告収入やアフィリエイトを通じて収益を得ることが可能です。特に、経験を活かした介護職の転職サポートのサービスを紹介する記事は需要が高く、収益につながりやすい分野といえるでしょう。
また、人気が出れば企業案件の依頼を受けることも可能です。
ただし、前述した通りブログは収益化のハードルが非常に高く、短期間で結果を出すことも困難なため、WEBマーケティングの初心者には決して向いている働き方ではありません。
成果が出なければ1円の報酬も得られないため、確実に稼ぎたい人は他の副業を選んだ方がいいでしょう。
介護職の経験を活かして、自分の言葉で情報発信できるブログ運営は、収益化を目指せるだけでなく、情報発信を通じて介護業界に貢献することも可能な働き方です。
WEBライターの方が、兼業でブログ運営を行うことで記事執筆案件の獲得につなげることも出来るので、ライティングで収入を得たい人にはおすすめの副業といえます。
家事代行業
介護職の経験を活かした副業を探している方には、家事代行業がおすすめです。介護職で培ったスキルや気配りを活かしながら働けるため、効率的に収入を得ることができます。
家事代行の仕事は、介護職のなかでも特に「訪問介護」と親和性が高い仕事であり、すぐに活躍できるフィールドといえます。
副業として家事代行業を行うメリットは以下の通りです。
家事代行業のメリット
- 柔軟な働き方が可能
- 家事代行の仕事は1回2〜3時間程度の短時間の仕事が多く、副業として取り組みやすいのが特徴です。本業の介護職のシフトの休日や空き時間に合わせて働けるため、時間の調整がしやすい仕事といえるでしょう。
- スキルを収益化できる
- 介護職のなかでも「訪問介護」の経験がある人は掃除や料理、整理整頓といった家事スキルが高いとが多いでしょう。こうしたスキルを活かして、家庭のサポートをすることで収入を得られる点がメリットのひとつです。
家事代行業では、利用者のプライバシーやニーズに配慮することが求められ、特に、初回訪問時には信頼関係を築く姿勢が重要になります。
また、介護施設とは違ったコミュニケーションスキルが求められるため、注意しておきましょう。
家事代行業は、訪問介護で培ったスキルや経験を活かせる副業として非常に適しています。
本業と両立させやすい働き方のため、掃除や料理が好きな人におすすめの副業といえます。
フードデリバリー
介護職として働きつつ副業を検討している方には、フードデリバリーが手軽に始められる選択肢としておすすめです。特に、自転車やバイクがあればすぐに始められ、短時間で効率よく収入を得ることができます。
訪問介護の仕事をしている人の場合は、事業所周辺の地理にも詳しくなれるため、配達員としてアドバンテージを得られる働き方といえるでしょう。
フードデリバリーのメリット
- 柔軟な働き方が可能
- フードデリバリーは、基本的にアプリを使って働きたい時間だけ稼働する仕組みです。そのため、本業でのシフトが不規則でも空き時間に配達業務をできるため、介護職のライフスタイルに合わせやすい副業です。
- 体力を活かせる
- フードデリバリーでは、配達時に自転車やバイクを使用するため、体力を活かした働き方ができます。介護現場で鍛えられた体力が役立つことに加え、運動不足解消にもつながります。
ただし、フードデリバリーの仕事は天候や交通状況に左右されることがあるため、事前の準備が重要になります。また、事故やケガに備えて保険に加入しておくことを考えると、必ずしも気軽に始められる仕事とは言い切れないので、注意しておきましょう。
フードデリバリーは、介護職のスケジュールに柔軟に対応できるだけでなく、体力を活かして収入を得られる点が魅力の副業です。
介護職の副業におすすめのサービス
介護職の副業探す際に役立つおすすめのサービスと利用用途は以下の通りです。
副業に役立つサービス | 利用用途 | おすすめ度 |
カイテク | 介護のスポットバイト | (4.5 / 5.0) |
ジョブメドレー | 副業の求人探し | (3.5 / 5.0) |
クラウドワークス | WEBライター案件探し | (2.5 / 5.0) |
Uber Eats | フードデリバリーに おすすめ | (2.5 / 5.0) |
それぞれ、詳しく解説していきます。
カイテク
サービス名 | カイテク |
運営会社 | カイテク株式会社 |
特徴 | ・1日1時間から勤務可能 ・給与は即日受け取れる ・給与に加えてポイントが貯まる |
おすすめの利用用途 | 介護職のスポットバイト探し |
副業おすすめ度 | (4.5 / 5.0) |
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「カイテク」は、介護資格を持っている人専用の単発介護バイトアプリです。
資格書類と身分証をスマホで登録するだけで利用可能で、仕事に応募すれば面接不要で働けるので、隙間時間でも予定を立てやすい点が特徴です。
1日1時間から勤務可能で、働いた報酬は勤務終了後約5分で入金されるスピード感が魅力です。
本業のスキマ時間を活用した副収入の獲得だけではなく、介護職への復職準備、転職前のお試し勤務など、多様な働き方を実現できることがカイテクの強みです。
介護職の方にとって、自由度の高い副業を始める最適なツールのひとつといえるでしょう。
カイテクはアプリをダウンロードして登録を行うことで、様々な事業所の単発バイトに挑戦できるサービスです。
副業を検討している介護職の人は、まず最初に登録しておくべきサービスといえるでしょう。
ジョブメドレー
サービス名 | ジョブメドレー |
運営会社 | 株式会社メドレー |
特徴 | ・登録するとスカウト機能利用可能 ・全国各地の求人を掲載 (地方の求人にも強い) |
おすすめの利用用途 | 介護職の副業求人探し |
副業おすすめ度 | (3.5 / 5.0) |
公式HP | job-medley.com |
パートやアルバイトなどの雇用形態で、しっかりシフトを組んで副業に取り組みたい人には「ジョブメドレー」の利用がおすすめです。
ジョブメドレーは医療・介護分野に特化した日本最大級の求人プラットフォームで、掲載されている求人はすべて契約事業所から提供された正規情報のため信頼性が高く、安心して仕事探しが可能です。
全国各地の求人を掲載しているため、地方在住の人であっても豊富な求人の中から仕事探しが出来る点が特徴です。
ジョブメドレーに登録することで、希望条件に合わせた求人情報がメールやLINEに届くことに加え、介護事業所から直接スカウトを受けることもできます。そのため、本業の介護職が忙しい人であっても、スムーズに副業先を見つけられる求人サイトといえるでしょう。
ジョブメドレーはフルタイムの正社員求人だけではなくパート・アルバイト求人も豊富に掲載されているため、副業探しにも役立つ求人サイトです。
登録すればスカウトも受けられるため、副業を検討する際には、まずは登録しておくといいでしょう。
クラウドワークス
サービス名 | クラウドワークス |
運営会社 | 株式会社クラウドワークス |
特徴 | ・大手クラウドソーシングサービス |
おすすめの利用用途 | WEBライター等の副業案件探し |
副業おすすめ度 | (2.5 / 5.0) |
公式HP | crowdworks.jp |
国内のクラウドソーシングサービスの最大手であるクラウドワークスでは、オンラインで様々な副業案件を探すことが可能です。
介護職の副業の場合は、特にWEBライターの仕事がおすすめで、専門職としての知見や経験を活かした質の高い記事を執筆することで評価が高まり、安定した収入源を作ることが可能です。
ただし、クライアントによってはライター経験豊富な人に依頼をすることも多く、ライティング初心者のうちは案件受注すること自体が難しいといえるでしょう。
そのため、確実に副業収入を得たいと考えている場合は、カイテクやジョブメドレー等を通して、介護職のアルバイト探しをする方がオススメです。
クラウドワークスはWEBライターの仕事を探す際におすすめのサービスです。
文章を書くことが好きな人や、介護職としての知見を発信していきたいと考えている人に、特におすすめの働き方といえます。
Uber Eats
サービス名 | Uber Eats |
運営会社 | UberEatsJapan合同会社 |
特徴 | ・フードデリバリー大手 ・すぐに配達業務を始められる |
おすすめの利用用途 | フードデリバリー |
副業おすすめ度 | (2.5 / 5.0) |
公式HP | www.uber.com/jp/ja/deliver/ |
介護職として働きつつ、フードデリバリーの配達員として働きたい人には「Uber Eats」がおすすめです。
Uber Eatsは、アプリを通じて自分の好きな時間に稼働できるため、介護現場のシフトが不規則でも問題ありません。稼働時間を調整することで、心身の負担を調整しつつ副収入を得ることが可能です。
また、自転車を使った配達は運動不足解消にも有効で、体力維持やリフレッシュにつながるでしょう。
体を動かすことが好きな人には、副業でUber Eats配達員をすることがおすすめです。
介護職が副業をするべき理由3選
個人ごとに副業をする理由や目的は異なりますが、介護職として働いている人が副業をするべき主な理由は以下の通りです。
それぞれ詳しく解説していきます。
収入が増える
介護職の人は副業をするべきる理由として「収入が増える」ということが挙げられます。
人材不足が続いている介護業界では待遇改善が進んではいるものの、それでも決して年収が高い職業ではありません。そのため、収入アップの方法のひとつとして副業を始めることがおすすめです。
厚生労働省の調査によれば、医療・福祉業界の人が副業をしている理由として「収入を増やしたいから」が59.5%を占めており、実際に年収アップを目指している人が多いことが分かります。
医療・福祉業界の人が 副業をしている理由 | 回答割合 (複数回答可) |
---|---|
収入を増やしたいから | 59.5% |
1つの仕事だけでは収入が少なすぎて 生活が出来ないから | 34.5% |
自分で活躍できる場を広げたいから | 21.6% |
参照:厚生労働省「副業・兼業に係る実態把握の内容等について」
上記を見ると分かるように、収入のために副業をしている人に加え、「活躍できる場を広げたい」というスキルアップ目的のために副業をしている人も約2割程度いることが分かります。
新たなスキルを習得できる
介護職が副業をするべき理由として「新たなスキルを習得できる」ことが挙げられます。
副業を始めることで、本業の介護施設だけでは得られなかった経験や知見を得ることが出来るため、「新しい環境に挑戦したい」「今の職場の成長環境に疑問を感じる」という人におすすめです。
同じ介護職としての仕事だとしても、施設種別が変われば仕事のやり方や考え方が異なります。そのため、「カイテク」等のスポットバイトを通して様々な施設で経験を積むことで、より幅広い専門スキルを習得することが可能です。
副業が認められ辛かった時代では、違う職場を経験したいときは転職するしかありませんでした。
ですが、副業が認められやすい現代では、本業の仕事を続けつつ、様々な仕事の経験を積むことができます。
人脈が広がる
副業をすることで、本業だけでは得られなかった人脈を広げることができます。
とくに、カイテクのような単発スポットバイトを利用すれば、複数の施設で人脈を作ることが出来るため、将来的に転職を検討している人の場合は就職先の紹介をしてもらえる可能性もあるでしょう。
介護の仕事は外部の人間と関わる機会が少なく、閉鎖的な環境になってしまいがちですが、副業をすることで人脈と視野を広げるキッカケを得ることが可能になる点がメリットといえるでしょう。
介護職が副業をする際の注意点
介護職が副業をする場合は様々なメリットがありますが、実際に働く際にはいくつかの注意点があります。主な注意点は以下の通りです。
それぞれ詳しく解説していきます。
本業の就業規則で副業が禁止されていないか要確認
就業規則で禁止されている場合、基本的に副業をすることはできません。そのため、副業を検討する際には、まずは本業をしている介護事業所の就業規則で「副業が禁止されていないか」を確認する必要があります。
パーソル総合研究所の調査によると、副業の容認率は上昇傾向にあり、医療・福祉業界では2023年時点で7割を超えているものの、副業を禁止している場合や条件が付いている事業所もあるため、注意が必要です。
本業の事業所に申請が必要な場合もあるため、副業検討の際には、まず最初に就業規則を確認するようにしましょう。
体調を崩しやすくなる
本業に加えて副業をすることで労働時間が増えて、体調を崩しやすくなる可能性があるので注意が必要です。
副業の有無 | 過去1年間に、 病気のために仕事を休んだことがある |
---|---|
副業有り | 24.8% |
副業無し | 24.1% |
厚生労働省の調査によれば、副業の有無によって「過去1年間に、病気のために仕事を休んだことがある人」の割合はほとんど変わらないものの、副業をしている人の方が0.7ポイント高くなっています。
特に、本業でフルタイム勤務をしている人や残業が多い人の場合は、副業の稼働時間を増やし過ぎると健康に悪影響が出る可能性が高くなります。
そのため、副業をする際には無理なく働ける時間を事前に決めて、体調管理をしていく必要があります。
カイテクのような介護のスポットバイトであれば、1時間単位で働くことが出来るため、肉体的負担を抑えて収入を増やすことができます。
副業をする際は、体と相談しづつ稼働時間を増やしていくことがオススメです。
労働時間が増え過ぎないようにする
副業をする際は労働時間が多くなり過ぎないように注意が必要です。
労働時間が増え過ぎると体調を崩しやすくなることに加え、法律で認められている範囲を超えて働くことの内容にスケジュールを調整する必要があります。
現状の法律(2024年12月時点)では、本業と副業を通算した労働時間を、時間外労働の上限規制の範囲内に収める必要があるため、超過しないように勤務時間を管理していきましょう。
参照:厚生労働省「「副業・兼業の促進に関するガイドライン」Q&A」
副業に時間外労働の上限規制が適用されるのは、パートやアルバイト、契約社員等として雇用される場合のみが対象となります。
これに対し、副業を業務委託等を行う場合は、この規制がありません。そのため、自分でしっかりコントロールする必要があることを覚えておきましょう。
確定申告が必要になる可能性がある
本業で企業や社会福祉法人の介護施設で働いている人が副業を行う場合、確定申告が必要になる場合があります。
確定申告とは、1年間(1月1日~12月31日)の所得とそこにかかる所得税を確定し、税務署に申告及び納付を行う手続きのことです。
副業所得が20万円を超えると確定申告が必要になります。確定申告を行わないと脱税になってしまうため、注意が必要です。
副業をする際は中期的な目標を持つことが重要
介護職の人が副業を検討する大きな理由の一つに「収入のため」が挙げられますが、足りないお金を副業で穴埋めを行うだけでは、いずれ心身に不調をきたして限界になる可能性があります。
そのため、副業をする際には中長期的な視点で目標設定を行うのが重要です。
具体的には、5~10年後を見据えた中長期的キャリア設計において、「どんなスキルを習得するべきか」「どんな人脈が必要か」等を考え、その手段として適した副業を選択していく必要があります。
また、収入アップが第一の目的であれば、「○○円の貯金を3年で達成する」といった数値目標を持つことで、モチベーション維持にも役立ちます。
中期的な目標を持つことで、本業と副業のバランスが取りやすくなり、無理のない働き方を計画的に実現することが可能となります。
副業を検討する際には、中長期的視点で仕事を選ぶように心がけるといいでしょう。