留学や就労等、様々な目的で日本に訪れる外国人が増える中、「日本語教師」という職業が注目を集めています。
日本国内や海外の日本語学校で活躍する日本語教師となるためのルートのひとつである「日本語教師養成講座」について、興味がある人は多いのではないでしょうか。
今回は東京、大阪で日本語教師養成講座を運営する「東京中央日本語学院(TCJ)」の講座説明会に参加して、講座の担当者にインタビューをしてきたので、その内容をご紹介させていただきます。
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日本語教師養成講座の講座説明会へ参加!
TCJは東京と大阪の2か所に校舎を持っており、今回はTCJ東京校の講座説明会に参加してきました。
TCJ東京校は「JR信濃町駅」の改札を出て目の前のビル(トーシン信濃町駅前ビル)の4階にあります。
改札を出て徒歩十数秒の立地となっているので、アクセス抜群でした!
ただし、駅にはすごく近いですが、ビルの入り口が分からず迷う人もいるそうなので、初めて訪れるときは時間に余裕を持っていくのがオススメです。
東京日本語中央学院(TCJ)とは
東京日本語中央学院(以下TCJ)は1988年に設立された歴史ある日本語教育機関です。
在日外国人向けの日本語講座としては国内最大級の受講生数を誇っており、世界65か国から日本語を学びたい人が集まっています。
日本語学校の老舗であるTCJが運営している日本語教師養成講座だからこそ、留学生や在日外国人向けの日本語講座の授業に参加してディスカッションしたり地方自治体とも連携した日本語支援に参加したり等、様々な現場経験を積むことが出来るスクールです。
講座説明会の会場へ向かう!
説明会当日、4階に行くと「講座説明会の会場案内」の案内板が出ていました。
特に受付等は必要無いようなので、説明会の会場となっている教室へ向かいます!
説明会の会場へ向かう廊下では、日本語教師養成講座が開催されている教室があるのか、授業の声が漏れてきていて、ちょっとワクワクします…!
(留学生や在日外国人に日本語を教えるクラスや、日本語教師養成講座が同校舎のなかで開講されているそうです。)
教室に到着すると定員20名前後ほどの空間で、机にはTCJの資料が置かれていました。
この日の説明会参加者数は私を入れて6名でしたが、開催日によっては満席になることもあるようですので、もし参加を検討している人は早めに予約をしましょう!
また、オンライン説明会の際には100名近くの参加人数になることもあるとか!
TCJ日本語教師養成講座の説明会開始!
席についてTCJの講座パンフレットをパラパラ見ていると、定刻に担当講師の方より日本語教師養成講座の説明が始まりました。
主に以下の流れで日本語教師とTCJの講座について説明がされました。
- 日本語教師という職業について
- TCJの日本語教師420時間コースの概要説明
- TCJの強み
- 講座の料金について
スライドを使用した非常に分かりやすい説明会となっているうえ、適宜質問が出来る形式だったので、日本語教師について既に色々調べているという人だけではなく、「日本語教師ってどんな仕事なんだろう?」と興味を持っている人にもおすすめできる説明会でした!
以下に、講座説明会でお話を聞かせていただいた内容に抜粋してご紹介します。
日本語教師という職業について
日本語教師の仕事は「日本語を教える」ことですが、実はそれだけではありません。
日本における歴史や文化、生活習慣やビジネス習慣も教えるのも、日本語教師の仕事のひとつです。
日本の文化や習慣を知ることは、外国人の方が日本での暮らしをより良いものにしていくために欠かせないですが、体系的に教えるとなると決して簡単なことではありません。
また、単純に知識だけを教えるのではなく、これまでの経験や考え方を伝える必要もあるため、様々なバックグラウンドを持った人が日本語教師を目指しているそうです。
日本語教師にはどんな人がなるの?
大学で日本語教育に関することを学んで日本語教師になる人もいますが、実はそれ以外にも社会人経験豊富な人や子育てがひと段落した主婦の人等、様々な背景を持った人が日本語教師として活躍しています。
日本語を学んでいる人は世界で370万人!
日本国内、もしくは外国で日本語を学習してる人は2021年の調査では約379万人、日本語を教える教師は約7万4千人となっており、世界中で日本語が学ばれていることが分かります。
TCJも日本語教育を行う日本語学校のひとつで、東京 の校舎では日本語を学びたい外国人向けの授業が行われています。
活躍フィールド
日本語教師の活躍フィールドは主に以下の通りです。
- 国内の日本語学校
- 海外の日本語学校
- 小中高
- 専門学校
- 地域の日本語教室(プライベートレッスン・進学塾・予備校)
- 外国人の働く日系企業、外資系企業
日本語教師は国内外の日本語学校をはじめ、外国人が勤めている企業でもニーズが高まっているようです。
日本語教師の国家資格化について
説明会の中では、今話題の「日本語教師の国家資格化」についても触れていました。
質の高い日本語教員を育成・確保することを目的に、2024年4月施行を目指して日本語教師を国家資格化を行う動きがニュースでも報じられていました。
現状、日本語教師の待遇は決して高いとは言えませんが、制度化されることで待遇面の改善も期待されています。
参照:日本経済新聞「政府、日本語教育の質担保へ法案 教師に国家資格」
TCJの日本語教師養成講座420時間コースについて
日本語教師についての概要解説を理解したら、いよいよTCJの養成講座について解説が始まりました。
私の結論をお伝えすると、TCJの日本語教師養成講座は東京・大阪近郊の人であれば凄くオススメのスクールだといえます。
TCJの強み
TCJは以下の4つの強みを持っており、非常に質の高い養成講座となっています。
- 日本語学校併設だからこそ、実際の授業現場を体験可能!
- 通学とオンライン受講を組み合わせたハイブリット受講
- ITスキルアップ講座が無料で受講できる!
- 日本語教育能力検定の合格率が高い!
- 90%以上の高い就職率
ここでは、説明会を通して分かったTCJ日本語教師養成講座の強みを解説していきます。
強み①日本語学校併設だからこそ、実際の授業現場を体験可能!
先述したようにTCJは日本語学校を運営しており、日本語教師養成講座の受講生は実際の授業現場を体験したり留学生と交流することが可能です。
具体的には、以下のようなイベントに参加可能です。
- おしゃべり倶楽部:実際の留学生との交流することが出来ます。
- ソーシャル授業:正規の授業の中で行うグループワークです。
異文化の中で様々な意見に触れる授業です。 - 授業見学:現場のプロの授業をライブで見られるチャンスです!
※それぞれ、Zoomや通学で参加可能。費用は基本的に無料となっています!
強み②通学とオンライン受講を組み合わせたハイブリット受講
TCJの日本語教師養成講座は通学とオンラインを組み合わせる「ハイブリット受講」が可能な点が強みであり特徴のひとつです。
通学コースを選択された方においては、理論科目・実技科目ともに、授業ごとに通学ORオンラインを自由に選んで自由に選んで受講することが可能です。
オンライン参加の場合は特に予約などは必要なく、カメラをONにして事前に共有されているURLよりZoomに参加するだけで、授業に参加することが出来ます。
そのため、東京や大阪の教室から遠方に住んでいる人でも安心して受講することが可能です。
自身が模擬授業を行う際は通学が必要
基本的にどの授業もオンライン参加が可能ですが、自分自身が「模擬授業を行う日」には通学が必要となります。
実技に関する授業では同じクラスの受講生が順番に模擬授業を行う内容になっており、各教科で2~3回自分で担当するため、自分が模擬授業担当する日は、校舎への通学が必要となっています。
模擬授業をはじめとした「実技」に関する授業は日本語教師として活躍するために必須のスキルを身に付ける場となるので、積極的に通学受講をする人が多いようです。
コロナ禍における特例措置として現在はオンライン自習が可能
コロナ禍における措置により、双方向性が保たれる状況においては、現在はオンラインでの実習も認められています(※2023年2月28日現在)。
通学による実習はもちろんですが、オンラインでも受講できることから、国内のみならず、地方や海外在住の方の受講も増えているようで、コロナ禍による措置は、学習機会が多くの方に提供できるようになっています。
これにより、TCJでは受講生の多様化が進んでいるようです。
強み③ITスキルアップ講座が無料で受講できる!
TCJの日本語教師養成講座に通う人には、「ITスキルアップ講座」がなんと無料で受講可能となっています。
PCやITのスキルは持ってなくても日本語教師として活躍することは可能です。
ですが、日本語を学ぶ外国人の多くが学習ツールとしてスマホやPCを利用しており、日本語授業においてもITツールを用いた効果的な授業を求められる機会が増えてきています。
TCJの420時間コースを受講する人であれば、通常44,000円の「ITスキルアップ講座」が現在はキャンペーン中のため、なんと無料で受講可能です!
養成講座と併用してITスキルを身に付けることが可能となっており、個人的には超オススメなポイントとなっています。
強み④日本語教育能力検定の合格率が高い!
TCJの日本語教師養成講座を受講する場合、オプションで「検定対策ゼミ」に申し込むことが可能となっています。
この検定対策ゼミ受講者の日本語教育能力検定の合格率は80%超と全国平均の3倍以上となっています。
養成講座修了に加えて日本語教育能力検定も合格してWライセンスを保持した状態であれば、就職する際にも非常に有利に働くうえ、日本語学校に就職した際のキャリアアップに活かせるそうです。
そのため、検定受験を考えている方であれば、420時間の養成講座と一緒に「検定対策ゼミ」にも申し込むのがオススメです!
強み⑤90%以上の高い就職率
TCJ(東京中央日本語学院)の就職率は非常に高く、90%以上という実績を持っている点が特徴です。
就職先実績としては国内外の日本語学校や大学、自治体等と多種多様で、修了生は様々なフィールドで活躍しています。
また、TCJでは修了生の内部採用にも力を入れており、就職先の選択肢を広げることが出来ます。TCJに就職すれば新任研修を受けることが出来る他、先輩日本語教師の授業見学もすることが可能なので、安心して働くことが出来ます。
講座の料金について
現在のTCJの日本語教師養成講座の料金は以下の通りです。
コース名 | 受講料 |
420時間コース(通学) | 616,000円 |
420時間コース(eラーニング) | 616,000円 |
420時間コース(通学)+検定ゼミ(通学) | 673,000円 |
420時間コース(通学)+検定ゼミ(eラーニング) | 651,000円 |
420時間コース(eラーニング)+検定ゼミ(オンライン) | 673,000円 |
420時間コース(eラーニング)+検定ゼミ(eラーニング) | 651,000円 |
上記の内容に加え、ITスキルアップ講座が無料で受講可能です!
決して安い金額ではないですが、ソーシャル授業への参加や授業見学等TCJならではの特徴を持っており、非常に質の高い日本語教師養成講座となっています。
もしも迷っている人がいれば、まずは個別カウンセリングに申し込んで不安点の相談をするのがオススメです。
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教育訓練給付金を利用可能!
TCJの420時間のコースはすべて「一般教育訓練給付金」の対象となっています。
そのため、給付要件を満たす人であれば受講料金の20%(上限10万円)が給付されるので、経済的負担を抑えて受講することが可能です。
また、受講料については分割払いも可能とのことなので、検討中の人は個別カウンセリングに申し込んでプロのアドバイザーに相談しましょう!
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理論科目「言語・教育」の授業に体験参加!
講座説明会終了後、実際の日本語教師養成講座を見学させていただきました!
私がお邪魔させていただいたのは理論科目である「言語・教育」の授業で、教室には15~16人ほどの受講生に加えて、オンライン参加が3名ほどいらっしゃるクラスでした。
(オンライン参加の人も一緒に授業を受けていました!)
今回は詳しい授業の内容は割愛させていただきますが、「在留外国人の方が日本語を学べばいいだけではない」ということを改めて実感する講座内容でした。
お互いの文化に対する理解を深める必要があり、日本語教師はその仲介者としての役割も期待されているのだな…!と非常に興味深く、かつ日本語教師の活躍フィールドの広さを再認識することが出来ました。
ただ教科書を読むだけの授業ではなく、講師の人の「日本語教育の今後」についての話も聞くことが出来て、「講座修了後に日本語教師としてどう活躍するか」を考えさせられる時間でした。
授業見学を希望する人は公式HPより「授業見学&個別カウンセリング」に予約可能ですので、ご興味ある方は要チェックです!
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日本語教師養成講座マネージャーの徳田さんへインタビュー!
最後に、TCJの養成講座マネージャー兼日本語総合研究所主任研究員の徳田淳子さんにお話をお伺いしました!
日本語教師として活躍する人材について
日本語教師はどんな人が活躍していますか?
日本語教師は様々な人が活躍しています。
講座に来るのはもともと国際関係に興味があった人から外国人の多い企業で人事関連の仕事をしている人まで、多種多様です。
年代も20~60代まで幅広く、セカンドキャリアに向けた準備として、日本語教師を目指す人も多いようです。
職種や年齢を問わず、様々な人が養成講座を受講しているのですね。
実際の日本語教育の現場ではいかがでしょうか。
TCJは65か国から日本語学習者を受け入れており、様々な文化的背景を持った生徒がいます。そのため、日本語教育を行う学校としても多様性が求められ、多種多様なバックグラウンドを持った日本語教師が在籍しています。
例えば、当校に勤める講師では、60歳から日本語教師になり現在も現役の講師として活躍されている方がいます。
元々はエンジニアとして大手企業に30年以上勤めていましたが、50代から日本語教師を目指し、現在ではTCJの非常勤講師として勤務しています。
▽講師の紹介動画はコチラ
https://www.youtube.com/watch?v=pHeaN1megBQ
日本語教師がセカンドキャリアに向いている理由について
日本語教師がセカンドキャリアに向いている理由を教えてください。
現在の日本語教師は「働き方を自由に選びやすい」というのが大きいと思います。
常勤のフルタイムで働く以外に、副業として活躍している日本語教師の方も多く、TCJでも「夜間クラスのみ」「本業の休日のみ」といった働き方をしている人もいます。
自分自身のライフスタイルに合わせて仕事が出来るという点が、セカンドキャリアに日本語教師を選ぶ人が多い要因の一つだと思います。
TCJのソーシャル授業について
TCJのソーシャル授業について詳しく教えてください。
TCJの日本語教師養成講座(420時間コース)の受講生は、希望者はソーシャル授業と呼ばれる「留学生との合同授業」に参加することが可能です。
ここでは実際の留学生と交流を出来るだけではなく、グループディスカッションなどを通して異文化交流を行うことが出来ます。
また、多くのインド人が暮らしている江戸川区では、小学校入学前の外国籍児童に日本語教育を行う取り組みを行っており、TCJもこの取り組みに参画しています。
そのため、東京校の受講生限定とはなってしまいますが、希望すれば日本語サポーターとして実際の支援現場に参加することが可能となっています。
受講を検討している人へメッセージ
最後に、日本語教師養成講座の受講を検討している人へ、メッセージをお願いいたします!
私達は日本語をネイティブに使いこなしますが、生まれた時から使用している言語だけに、体系的に教えることは簡単ではありません。
TCJの日本語教師養成講座では、「日本語を教えるための知識と技術」を得ることが出来ます。
「ありがとう」をたくさん言われる職業のひとつである日本語教師の仲間入りをしませんか?
TCJの日本語教師養成講座まとめ
今回、TCJ東京校の日本語教師養成講座説明会に実際に行ってみて、以下のようなことが分かりました。
TCJ日本語教師養成講座説明会を通して分かったこと
- 日本語学校併設だからこそ、実際の授業現場を体験できる
- 通学とオンライン受講を組み合わせたハイブリット受講が可能
- ITスキルアップ講座が無料で受講できる
- 日本語教育能力検定合格率が全国平均の3倍超!
- 日本語教師は多種多様な働き方が出来る
- 20代~60代まで幅広い年代が活躍
また、TCJの日本語教師養成講座は語学学習における国際規格である「ISO29991」の認証を受けています。
このことから、世界基準の品質を満たしていることが証明されており、非常に質の高い講座となっています。
そのため、これから日本語教師を目指している人であれば、TCJはオススメの養成講座のひとつです。
興味がある人は無料のカウンセリングや講演会(説明会)に申し込みをして、実際の講座の雰囲気を確認してみましょう!
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