相談者の目標達成を支援するスキルである「コーチング」が、近年注目を集めています。
コーチングは書籍などを通して独学で学ぶことも可能ですが、コーチとして体系的なスキルを身に付けるためにはコーチングスクールでしっかり習得するといいでしょう。
本記事では、おすすめのコーチングスクールの一覧比較表を用いて、各社の特徴や受講料金、取得できる資格について解説していきます。
コーチングとは
コーチングとは、依頼者であるクライアントの目標達成のために、対話を通して支援をすることです。
コーチは対話を通して、クライアントの中に「気づき」や「ひらめき」を生み、目標達成に向けた自発的な行動や成長を促します。
外から「答え」を情報として与えるのではなく、クライアント自身の中にある答えを導き出すことがコーチングだといわれています。
コーチングとカウンセリングの違い
コーチングはよく「カウンセリング(セラピー)」と混同されることがあります。
クライアントの話をよく聴き、心理学の知識を活かしてクライアントの支援を行う点においては共通していますが、それぞれの目的が異なります。
カウンセリング・セラピーは主に「今抱えている問題・課題の解消」を目的としています。カウンセラーはクライアント(相談者)の問題の原因を知るために過去や経験を掘り下げ、解決策を一緒に探します。
これに対し、コーチングは「未来の目標達成に向けた支援」を目的とします。コーチはクライアント(依頼者)の目標を明確にしたうえで、その達成のための方法ややり方を共に考え、その実行支援を行います。
コーチングとティーチングの違い
「ティーチング」もコーチングよく間違われるものの一つとして挙げられます。
ティーチングはその名の通り、学習者に対して知識や答えを「教えること」を指します。学校の授業や企業におけるOJTがに代表されるように、「知識を伝達する」際に用いられます。
「知識さえあればすぐに行動できる」という場面においてはティーチングは非常に有効ですが、ビジネスにおいては「答えを知っているけど行動できない」というケースが多々あります。その際に有効なのが「コーチング」といえます。
コーチングは目標達成に必要な行動変容を支援するため、チームマネジメントにおいてはティーチングとコーチングを組み合わせることで、より効果的だといえます。
コーチングには様々な認定団体がある
チームマネジメントや経営において、目標達成を支援するコーチングは非常に有用なスキルです。ですが、コーチングに国家資格は存在しておらず、そのため、様々な団体が独自の認定資格を発行しているのが現状です。
法律上、コーチング資格の有無で実施可能な仕事が制限されることはありません。
そのため、コーチングスクールを選ぶ際は資格そのものではなく、「認定団体の信頼性」「どんなスキルを身に付けられる資格なのか」等の視点で選ぶとよいでしょう。
コーチングスクールの選び方
コーチングは非常に様々な団体で講座を開講しており、「どこのスクールで学べばいいか分からない!」と悩む人も多いようです。
コーチングスクールを選ぶ際にチェックしておくべきポイントは以下の通りです。
コーチングスクールの選び方のポイント
- 取得できる資格で選ぶ
- 受講料金で選ぶ
- 受講のしやすさで選ぶ
- サポート体制で選ぶ
上記のポイントの中で「何を重視するのか」という優先順位をつけることで、受講すべきコーチングスクールを検討していきましょう。上記のポイントについて、詳しく解説していきます。
取得できる資格で選ぶ
前述したように、コーチングには国家資格は存在しておらず、現在は民間資格のみが各団体から発行されている状況です。
ただし、同じ民間資格であっても、コーチングの本場であるアメリカの国際的認定資格や、特定の団体でコーチトレーナーになるために必要となる資格等、様々な種類があります。
中でも、国際資格である「米国NLP協会認定資格」「ICF認定コーチ資格」は権威性の高い資格といえるので、取得を検討するとよいでしょう。
受講料金で選ぶ
コーチングスクールでは、体系的な知識とスキルを実際のコーチングセッションや演習を通して学ぶことが出来る反面、受講料が高額なスクールが多い点が特徴といえます。
ただし、受講料が高いほど質が高いというわけではないため、受講料で選ぶのは決して悪い選択肢ではありません。
受講料金と、取得可能な資格やカリキュラムと、自身のコーチングを学ぶ目的を天秤にかけてスクールを選ぶとよいでしょう。
受講スタイルで選ぶ
コーチングスクールは主に「通学」「オンライン」の2種類の受講スタイルがあります。
オンライン開催は全国どこにいても受講できることに加え、通学時間が必要ない点が魅力の受講方法です。通学時間が不要なうえに、PCさえあればどこでも受講できるので、仕事をしつつコーチングを学ぶ人には特におすすめの受講スタイルといえます。
ただし、コーチングというスキルを身に付ける上で、PC画面越しのみでは学び辛いこともある点には注意しておきましょう。
そのため、自身のコーチングを学ぶ目的やライフスタイルに合った受講スタイルのスクールを選ぶとよいでしょう。
サポート体制で選ぶ
コーチングスクールを選ぶポイントのひとつとして、「サポート体制」があります。コーチングスクールは非常に様々な企業が講座を開講しており、それぞれの強みを活かしたサービスを展開しています。
「受講生のコミュニティに参加可能」「受講中にコーチング体験ができる」等、様々なサポート体制があるので、スクールを選ぶうえで参考にしていくとよいでしょう。
おすすめコーチングスクールの一覧比較表
コーチングを学ぶことが出来るおすすめスクールについて、以下に取得可能資格と受講料金の比較表を作成いたしました。
おすすめコーチングスクールを一覧比較できるので、スクール選びの参考にしていきましょう。
スクール名 | 取得可能資格 ※コースによる | 受講料金(税込) |
ヒューマンアカデミー | 【米国NLP協会認定】 ・NLPプラクティショナー ・NLPマスタープラクティショナー ・認定コーチ | ・NLPプラクティショナー講座:451,000円 ・NLPマスタープラクティショナー講座:390,500円 ・コーチトレーニング講座:466,400円 ※別途入学金:55,000円が必要 |
ポジウィルコーチングスクール | ポジウィル認定資格 | ・キャリア支援者育成コース:550,000円 ・管理職・人事コース:550,000円 ※別途入会金55,000円 |
コーチ・エィ アカデミア | ・生涯学習開発財団認定コーチ資格 ・ICFコーチ認定資格 | ・リーダー向けコース:1,100,000円 ・プレミアムコース:1,650,000円 |
ZaPASS | ・ICFコーチ認定資格 | ・Entry:121,000円 ・Basis:242,000円 ・Step Up:330,000円 ・Advance:330,000円 |
TCAコーチングカレッジ | ・東京コーチング協会認定アソシエイトコーチ ・東京コーチング協会認定プロフェッショナルコーチ ・ICFコーチ認定資格 | ・エッセンシャルキーストーン:88,000円 ・エッセンシャル:429,000円 ・エキスパート:415,800円 ・エクセレンス:302,500円 ・マスター:742,500円 |
銀座コーチングスクール | ・GCSコーチ認定資格 ・ICFコーチ認定資格 | ・レギュラークラス:244,200円 ・国際資格取得コース:609,400円 ・国際資格取得プロフェッショナルコース:1,027,400円 |
THE COACH ICP | ・公認認定資格CICP ・ICFコーチ認定資格 | ・基礎コース:120,000円 ・応用Aコース:170,000円 ・応用Bコース:170,000円 ・インテグレーション・コース:460,000円 |
CAM JAPAN | ・CCAP認定資格 ・ICFコーチ認定資格 | ・CCAPコース:308,000円 ・ICF資格取得コース:498,000円 |
※税込価格
それぞれのコーチングスクールについて、以下に詳しく解説していきます。
ヒューマンアカデミー
運営会社 | ヒューマンアカデミー株式会社 |
スクール名 | ヒューマンアカデミー |
受講スタイル | 通学 |
取得可能な資格 | ・米国NLP協会™認定NLPプラクティショナー ・米国NLP協会™認定NLPマスタープラクティショナー ・米国NLP協会™認定認定コーチ |
サポート体制 | 全国各地で開講 |
受講料金とコース | ・NLPプラクティショナー講座:451,000円 ・NLPマスタープラクティショナー講座:390,500円 ・コーチトレーニング講座:466,400円 ※税込価格 ※別途入学金:税込55,000円が必要 |
受講期間 | ・NLPプラクティショナー講座:3カ月~ ・NLPマスタープラクティショナー講座:3カ月~ ・コーチトレーニング講座:2カ月~ |
公式サイト | haa.athuman.com/academy/psychology |
社会人教育の大手企業のひとつである「ヒューマンアカデミー」では、様々な資格取得を目指せる講座を運営しています。
なかでもヒューマンアカデミーの心理カウンセラー講座では、実践心理学と呼ばれる「NLP」を学ぶことが出来る点が特徴です。
ヒューマンアカデミーのNLP講座は「NLPプラクティショナー講座」「NLPマスタープラクティショナー講座」「コーチトレーニング講座」の順番に受講する流れとなっており、初心者であっても基礎から段階的に学ぶことが出来ます。
コーチングに活かせる実践心理学「NLP」とは
ヒューマンアカデミーで学べる「NLP」とは、Neuro Linguistic Programing(神経言語プログラミング)の略称で、天才と呼ばれる3人のセラピストを分析することで生まれた実践的な心理学です。
催眠療法家として有名なミルトン・エリクソンをはじめとした3人の心理学者のアプローチを分析し、誰でも学べるように体系化された心理学です。「神経言語プログラミング」の名の通り、神経と言語・非言語によるアプローチを用いる点が特徴で、信頼関係の構築や、思考と行動の変容を促すためのスキルを身に付けることが出来ます。
元々はカウンセリングシーンで活用されていたスキルでしたが、現在はビジネスやマネジメントシーンで広く用いられており、オバマ元大統領がNLPを学んで演説等で活かしていたことでも有名です。
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ポジウィルコーチングスクール
運営会社 | ポジウィル株式会社 |
スクール名 | ポジウィルコーチングスクール |
受講スタイル | オンライン |
取得可能な資格 | ポジウィル認定資格 |
サポート体制 | 専用のオンラインコミュニティ(Slack)で、 講師陣へ質問や、受講生同士の交流が可能 |
受講料金とコース | ・キャリア支援者育成コース:550,000円 ・管理職・人事コース:550,000円 ※別途入会金55,000円 ※税込価格 |
受講期間 | 2カ月(全10回の講義) |
公式サイト | https://lp.posiwill.jp/coaching_school |
ポジウィルコーチングスクールは、キャリア支援に必要なスキルを体系的に学べるオンラインスクールです。
キャリア支援の現場で使える「キャリアカウンセリング」「コーチング」「コンサルティング」の3つのスキルをバランスよく習得できる点が特徴で、3万5千人を超える支援実績をベースに作られたプログラムで学ぶことが出来ます。
全10回の講義の7割以上の時間がロールプレイングを通した実践的な内容になっており、講師のフィードバックや他受講生からの掘り下げを受けることで、早期の成長を目指す受講内容となっています。
受講コースは「キャリア支援者育成コース」「管理職・人事コース」の2つが用意されており、初めてキャリア支援を学ぶ方から現役のキャリアコンサルタントまで、幅広く対応したコーチングスクールです。
>ポジウィル株式会社が運営するキャリアトレーニング「ポジウィルキャリア」の解説はコチラ
ポジウィル認定資格を取得可能
ポジウィルコーチングスクールを卒業して試験に合格することで、「ポジウィル認定資格」を取得することが可能です。
ポジウィル認定資格の取得することで、同社が提供するポジウィルキャリアの業務委託トレーナーとして活躍するチャンスを得られるため(※)、副業に挑戦したいキャリア支援者に方にオススメです。
※ただし、ポジウィル認定資格を取得しても、必ずトレーナーとしての契約や仕事の斡旋が受けられるわけではないので、注意しておきましょう。
ポジウィルのトレーナーとして契約した場合でも、いきなりトレーナーとして働くわけではなく、研修などを通してバックアップを受けられるため、安心して働くことが出来ます。
ポジウィルコーチングスクールでは、現場で使えるキャリア支援スキルを習得できるだけではなく、実践の場まで提供してくれるので、キャリア支援を仕事にしたい人や、副業に挑戦したい人にピッタリのスクールといえるでしょう。
コーチ・エィ アカデミア
「コーチ・エィ アカデミア」は上場企業である「株式会社コーチ・エィ」が運営するコーチングスクールです。
株式会社コーチ・エィは、経営幹部層へのコーチングを通した組織開発サービスを提供しており、同社が運営する「コーチ・エィ アカデミア」ではそのノウハウを活かした「コーチングマネジメント」を学ぶことが出来ます。
コーチ・エィは1999年に国際コーチング連盟(ICF)に認定されて以来、多くの有資格者を世に送り出してきたコーチングスクールです。国際コーチング連盟の認定機関として、ハイレベルなコーチングを学びつつ、実践する機会も得ることが出来ます。
また、受講生全員に対して有資格者の担当コーチが配置され、自身の学習促進のためのコーチングを実際に受けることが出来ることも、コーチ・エィ アカデミアの大きなメリットといえます。
運営会社 | 株式会社コーチ・エィ |
スクール名 | コーチ・エィ アカデミア |
受講スタイル | オンライン(zoom) |
取得可能な資格 | ・ICFコーチ認定資格 ・生涯学習開発財団認定コーチ資格 |
サポート体制 | 有資格者のコーチからコーチングを受けられる |
受講料金とコース | ・リーダー向けコース:1,100,000円 ・プレミアムコース:1,650,000円 ※税込価格 |
受講期間 | ・リーダー向けコース:12カ月 ・プレミアムコース:18カ月 |
公式サイト | coachacademia.com |
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ZaPASS
ZaPASS JAPAN株式会社は、個人と法人向けにコーチングサービスを提供している企業です。経営者向けのコーチングや、キャリアコーチングサービスを展開しており、コーチングに関する豊富なノウハウを持った企業といえます。
ZaPASSのコーチ養成講座は、質の高いオリジナルのカリキュラムと経験豊富なコーチによる質の高い内容となっており、10点満点中9点という非常に高い満足度を誇っています。
Basicコース以上の申し込みの場合はコーチング体験やメンター制度等、様々なサポートが受けられることに加え、修了後も継続学習に役立つコミュニティに参加することが可能です。
ビジネススキルアップの手段のひとつとしてコーチングの習得を検討している人には、特におすすめのコーチ養成講座といえます。
運営会社 | ZaPASS JAPAN株式会社 |
スクール名 | ZaPASSコーチ養成講座 |
受講スタイル | オンライン(zoom) |
取得可能な資格 | ・ICFコーチ認定資格 |
サポート体制 | ・メンター制度 ・コーチング体験 ・自身のコーチングの録画に対するフィードバック ・修了生限定のコミュニティに参加可能 ・認定試験合格後はマッチングサービスを利用可能 ・返金保証制度 |
受講料金とコース | ・Entry:121,000円 ・Basis:242,000円 ・Step Up:330,000円 ・Advance:330,000円 ※税込価格 ※まとめて申し込みの場合は割引有 |
受講期間 | 3カ月~ |
公式サイト | zapass.co/academy |
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TCAコーチングカレッジ
一般社団法人東京コーチング協会(TCA)はコーチの資質向上とコーチングの普及を目的とする団体で、2015年に設立されました。
東京コーチング協会のコーチングスクール「TCAコーチングカレッジ」が提供する「TripleAプログラム」は、同協会が掲げるコーチ象の頭文字をとったものです。
TCAコーチングカレッジが掲げるコーチ
- Authentic:本質をとらえる
- Autonomous:応用力がある
- Applicable:自立している
TCAコーチングカレッジの主なコースは「エッセンシャル」「エキスパート」「エクセレンス」の3つのコースに分かれており、それぞれICF認定のプログラムとなっています
そのため、それぞれのコースを修了することでTCA認定コーチだけではなく、国際資格であるICF認定コーチの資格取得を目指すことも可能です。
運営会社 | 一般社団法人東京コーチング協会 |
スクール名 | 講座名:TripleAプログラム |
受講スタイル | オンライン(zoom) |
取得可能な資格 | ・東京コーチング協会認定アソシエイトコーチ ・東京コーチング協会認定プロフェッショナルコーチ ・ICFコーチ認定資格 |
サポート体制 | ・セミナーを適宜開催 |
受講料金とコース | ・エッセンシャルキーストーン:88,000円 ・エッセンシャル:429,000円 ・エキスパート:415,800円 ・エクセレンス:302,500円 ・マスター:742,500円 ※税込価格 |
受講期間 | ・エッセンシャルキーストーン:12時間 ・エッセンシャル:60時間 ・エキスパート:42時間 ・エクセレンス:25時間 ・マスター:76時間 |
公式サイト | tca.tokyo/learncoching/course |
銀座コーチングスクール(GCS)
株式会社アンテレクトが運営する「銀座コーチングスクール」は、2001年からコーチの育成を行っており、全国各地のスクールへの通学、もしくはオンライン受講のいずれも選択できる点が特徴です。
コーチングを身に付けるためには、実践を積む機会が非常に重要になりますが、勉強中に実際のクライアントを獲得するのは困難です。銀座コーチングスクールでは、Facebook上に開設されたコミュニティを活用してコーチングセッション相手を募集することが可能となっており、実践の機会を豊富に得ることが出来ます。
また、ベテランコーチによるコーチングセッション見学会が随時開催されており、振り返りや解説、質問を通してコーチングの理解を深めることが可能なスクールです。
運営会社 | 株式会社アンテレクト |
スクール名 | 銀座コーチングスクール |
受講スタイル | ・通学 ・オンライン(zoom) |
取得可能な資格 | ・GCSコーチ認定資格 ・ICFコーチ認定資格 |
サポート体制 | ・交流やセッション相手探しが可能なコミュニティ ・コーチングセッション見学会の開催 |
受講料金とコース | ・レギュラークラス:244,200円 ・国際資格取得コース:609,400円 ・国際資格取得プロフェッショナルコース:1,027,400円 ※税込価格 |
受講期間 | 開講クラスにより異なる |
公式サイト | ginza-coach.com |
THE COACH ICP
THE COACH ICP(THE COACH Integration Coaching Program)株式会社THE COACHが運営するオンラインコーチングスクールです。
THE COACH ICPでは、授業内容の70%以上がコーチングの練習やディスカッションに充てられており、実践中心の体系的なカリキュラムとなっています。
現役コーチによるデモセッションの動画を視聴できることに加え、受講期間中にコーチングを実際に受けることも出来るため、感覚的にスキルを身に付けやすいスクールといえます。
すべてのコースを修了の上で認定試験に合格することで「公認認定資格CICP」が付与され、さらに一定の条件を満たすとコーチングプラットフォーム「THE COACH Meet」に登録(審査有り)して活動することが可能となります。
運営会社 | 株式会社THE COACH |
スクール名 | THE COACH ICP |
受講スタイル | ・オンライン(zoom) |
取得可能な資格 | ・公認認定資格CICP ・ICFコーチ認定資格 |
サポート体制 | ・コミュニティ有り ・コーチングプラットフォーム有り (※登録には条件・審査有り) |
受講料金とコース | ・基礎コース:120,000円 ・応用Aコース:190,000円 ・応用Bコース:190,000円 ・インテグレーション・コース:460,000円 ※税込価格 ※まとめて申し込むと割引有り |
受講期間 | 1週間~ |
公式サイト | thecoach.jp |
CAM JAPAN
株式会社co-neが運営する「CAM JAPAN」は、オンライン授業に特化したコーチングスクールで、共有される録画データを確認することで、何度も復習することが可能です。
国際コーチング連盟ICFの認定を受けたカリキュラムでありながら、比較的安価に受講できる点が特徴といえます。また、オンラインのコーチングスクールでありながら、受講生と共同で行うイベントや食事会などを通し、質の高いコミュニケーションをとれる仕組みがある講座となっています。
受講生はSlackを利用したコミュニティに参加可能で、スクールスタッフや講師への質問も気軽に行うことが出来ます。また、Slackコミュニティは修了後も利用可能なものがあり、コーチングセッションの練習相手募集にも利用することで継続学習に活かすことが可能となっています。
運営会社 | 株式会社co-ne |
スクール名 | CAM JAPAN |
受講スタイル | ・オンライン |
取得可能な資格 | ・CCAP認定資格 ・ICFコーチ認定資格 |
サポート体制 | ・Slackコミュニティへの参加 |
受講料金とコース | ・CCAPコース:308,000円 ・ICF資格取得コース:498,000円 ※税込価格 |
受講期間 | 9カ月(ICF資格取得コース) |
公式サイト | camjapan.jp |
コーチング資格の種類について
コーチングを学ぼうと考えた際に、「どの資格を取ればいいか分からない!」という声をよくお聞きします。
コーチングには国家資格がありません。そのため、コーチングの資格は米国のコーチング協会が認定する国際資格か、もしくは各スクールが認定する資格が主となります。
結果として、コーチング資格は非常に様々な認定資格が乱立しており、すべてを正確に理解するのは難しいといえるでしょう。
国家資格が無く、そのため独占業務もないため、「資格によって出来る仕事が変わる」ということはありません。そのため、取得する資格そのものの価値で選ぶよりも、「どんなスキルを学べる資格なのか」を重視してコーチング資格を選ぶよいでしょう。
主なコーチング資格 | 資格の種類 |
---|---|
米国NLP協会認定資格 | 国際資格 |
ICF認定コーチング資格 | 国際資格 |
国内コーチングスクールの認定資格 | 国内の団体による認定資格 |
上記の資格について、以下に詳しく解説していきます。
米国NLP協会認定資格
NLPは、コーチングに限らず対人関係・コミュニケーションにおいて活用できる「実践心理学」です。NLPに関する知識やスキルを認定する団体として「米国NLP協会」があり、当協会が認定する代表的な資格として以下が挙げられます。
米国NLP協会認定の代表的な資格
- NLPプラクティショナー
- NLPマスタープラクティショナー
- 米国NLP協会™認定 コーチ
上記の資格は本記事でも紹介したヒューマンアカデミーで取得可能です。
ビジネスやカウンセリングの中で使える実践的な心理学を学ぶことが出来るので、コーチングだけではなく、幅広く活用することが出来ます。
ICF認定コーチング資格
コーチングにおける代表的な資格として「ICF認定のコーチング資格」が挙げられます。
ICF(国際コーチング連盟)は世界最大のコーチング団体のため、高い権威性を持っているといえるでしょう。そのため、ICF認定のコーチング資格を取得することで、クライアントや企業の信頼獲得につなげやすいといえるでしょう。
ICF認定資格はコーチ・エィ アカデミアをはじめ、本記事で紹介する多くのコーチングスクールで取得可能です。取得可能資格とスクールについては「おすすめコーチングスクールの一覧比較表」をご確認ください。
ICF認定コーチング資格
- ACC:アソシエート認定コーチ
- PCC:プロフェッショナル認定コーチ
- MCC:マスター認定コーチ
国内コーチングスクールの認定資格
国内のコーチングスクールは数多くあり、それぞれのスクールごとに独自の認定資格を発行しています。
本記事で紹介している各コーチングスクールにおいてもそれは同様で、団体ごと、講座毎に定められた要件を満たすことで認定資格を得ることが出来ます。
団体ごとに発行される認定資格の中には、同団体で活躍する際に様々なメリットを得られる場合があります。例えば、「同団体におけるコーチトレーナーになるために必要」「コミュニティ参加のために必要」等のケースがあります。
そのため、各団体ごとの認定資格については、どのようなメリットがあるのか公式HPをしっかり確認しておくとよいでしょう。
コーチングスクールで学ぶメリット
コーチングは国家資格ではなく民間資格です。そのため、法律上はコーチングスクールを修了していなくても、無資格であってもコーチとして活動するのは問題がありません。
コーチングに関する書籍は非常に豊富に出版されていることに加え、単発の講義動画などは安価に販売されているため、独学でコーチングを学ぶことも可能です。
ですが、コーチングスキルをしっかり身に付けたい人や、コーチとして活躍したい人はコーチングスクールに通って学ぶのがオススメです。コーチングスクールに通って学ぶメリットとしては、以下の点が挙げられます。
コーチングスクールで学ぶメリット
- 資格取得することで信頼感に繋がる
- 体系的なスキルと知識を身に付けられる
- 継続学習や練習相手の機会が得られる
上記のメリットについて、詳しく解説していきます。
体系的なスキルと知識を身に付けられる
コーチングスクールで学ぶ最大のメリットは「体系的なスキルと知識」を身に付けられる点です。
コーチングは資格にこだわらなければ独学で学ぶことも可能です。ですが、その場合は自身の志向や緊急度の高いスキル・知識に偏って身に付けてしまうケースが多くなり、本質的なコーチングスキルから遠ざかってしまう場合が多々あります。
コーチングスクールに通って学ぶことで、自身の好き嫌いや得意不得意に左右されることなく、体系的にコーチングを学ぶことが可能です。
コーチングの練習相手が得られる
コーチングを身に付けるためには「実践経験」が必須となりますが、勉強中の段階から日常生活でコーチングを行う機会は決して多くは有りません。
コーチンぐスクールであれば、同じクラスで学ぶ受講生だけではなう、修了後もコミュニティなどを通して相互練習の機会を得られます。また、トレーナーや受講生から、専門家・学習者目線のフィードバックをもらえる点も、学びを深めるきっかけとすることが出来ます。
「コーチングセッションの実践の場」を得られることが、コーチングスクールに通って学ぶメリットのひとつです。
資格取得することで信頼感に繋がる
米国NLP協会やICF、各団体の認定コーチング資格は、当該コーチングスクールを修了しなければ得ることは出来ません。
再三お伝えしている内容ではありますが、コーチング資格そのものは仕事に直結するものではありません。ですが、各団体の認定資格を取得することで、クライアント(依頼者)に対して自身のスキル・知識の客観的な証明を行い、信頼感の獲得へつなげることが出来ます。
そのため、「コーチとして活動したい」と考えている人は特に、スクールに通ってコーチング資格を取得するとよいでしょう。
コーチングスクールで学ぶデメリット
ここまでおすすめのコーチングスクールやメリットについてお伝えしてきましたが、スクールで受講することはメリットばかりではありません。
コーチングスクールに通うデメリットは以下の通りです。
コーチングスクールで学ぶデメリット
- 受講料金が高額
- 修了に時間がかかる
- コーチング資格を取っても仕事に直結しない
上記のデメリットについて、詳しく解説していきます。
受講料金が高額
コーチングスクールは受講料金が非常に高額で、ICF資格をはじめとした認定資格を取得するためには数十万円以上の費用が必要となります。
国家資格や技能検定ではないため、雇用保険を使った教育訓練給付金などを利用することも出来ないため、基本的に全て自己負担となってしまいます。
「受講料金が高額で負担が大きい」という点が、コーチングスクールに通う最大のデメリットといえるでしょう。
修了に時間がかかる
コーチングスクールのカリキュラムは、認定資格を取得可能なコースの場合は数カ月以上かかるのが一般的です。スクールによっては土日のみのコース等もあるものの、社会人として働きつつスクールで学ぶ人は、時間的負担が大きいと言わざるを得ないでしょう。
ただし、通学だけではなくオンライン完結のコーチングスクールもあるため、時間を節約しつつ学びたい人は、オンラインコースがあるスクールを選ぶとよいでしょう。
コーチング資格を取っても仕事に直結しない
本記事において繰り返しお伝えをしてきましたが、コーチング資格は国家資格ではなく、弁護士や社労士のような独占業務がありません。そのため、コーチング資格そのものは取得しても仕事に直接つながるわけではありません。
ただし、コーチングのスキルと知識は対人コミュニケーションが必要なあらゆる場面で役立つため、自身のスキルアップのために取得するのはオススメです。
また、コーチとして働きたいという目標を持っている場合は、コーチング資格が必要になるケースが多いので、資格取得は決して無駄にならないといえます。
コーチングスクールで学ぶ際の注意点
コーチングスクールは非常に高額な受講料が必要になるため、受講するスクールを選びうえでいくつか注意点があります。コーチングスクールを選ぶ上の注意点は以下の通りです。
コーチングスクールを学ぶ際の注意点
- 必ず説明会に参加する
- 取得できる資格とコースを確認する
- 開講スタイルを確認する
上記の注意点について詳しく解説していきます。
必ず説明会に参加する
コーチングスクールを選ぶうえでは、必ず「説明会」や「相談会」に参加するようにしましょう。
各スクールでは、基本的に無料の講座説明会を開講しており、講座の内容や受講方法について説明を受けることが可能です。受講するコースを迷っている場合は、説明会で相談すればおすすめの受講コースの案内などを受けることも可能です。また、疑問点・不明点があれば講座担当者に直接質問して解消することが出来ます。
コーチングスクールは高額な受講料が必要になるため、講座説明会でしっかり詳細を確認して、疑問点を解消したうえで、学ぶスクールを検討するとよいでしょう。
取得できる資格とコースを確認する
コーチングスクールは、各社が独自のカリキュラムと受講コースを用意しているので、様々なニーズにこたえられるようになっています。その反面、受講コースが複雑になっており、「どのコースでどんな資格が取れるか分かり辛い」という注意点があります。
最安値のコースに申し込んだら「取得したい資格が取れなかった!」というケースもあり得るので、事前にしっかり確認しておきましょう。
開講スタイルを確認する
コーチングスクールごとにカリキュラムや受講方法は様々ですが、中にはオンライン受講のみ対応しているスクールも有ります。
コーチングは対人コミュニケーションのスキルです。オンライン受講の場合は「コーチから対面で学ぶ機会」「対面コーチングの機会」が少なくなってしまう点に注意が必要です。
もちろん、オンライン受講には「通学時間が不要」「どこでも受講可能」というメリットがありますが、上記の注意点もしっかり確認しておきましょう。
コーチングで副業を始める方法
コーチングスキル習得を検討している人の中には、副業コーチとして活躍したいと考えている人も多いようです。
コーチとして活動するには「常に自己研鑽が必要」ということは前提として、そのうえで副業を始めるにはどのような方法があるでしょうか?
コーチとして副業を始めるための主な方法は以下の通りです。
コーチングで副業を始める方法
- マッチングプラットフォームを利用する
- SNSを活用して個人で集客
- コーチングスクールで講師を行う
コーチとして活動するためには、基本的に「どうやってクライアントを探すか」が重要となります。上記の副業の始め方について、以下に詳しく解説していきます。
マッチングプラットフォームを利用する
コーチングのクライアントを獲得するための一般的な方法として、「マッチングプラットフォームの活用」が挙げられます。マッチングプラットフォームを使用すれば、自身のプロフィールを登録することで、コーチングを受けたいクライアントを集客することが可能となります。
代表的なものとしては、「コーチングサーチ」や「ZaPASS」が運営しているマッチングプラットフォームが挙げられます。
また、コーチングスキルを活かしてキャリア支援を行いたい人には「キャリアバディ」のような特化サービスもオススメです。
SNSを活用して個人で集客
コーチの中には、X(旧Twitter)やInstagram等のSNSを活用してクライアントを集客する方もいます。SNSを活用することで、自身のコーチとしての考え方やコーチングのメリットを伝えつつ、ブランディングをすることが可能です。
SNSの性質に合わせた発信方法や炎上への対策を行う必要はありますが、XやInstagramを日常的に使っている方は活用してみるとよいでしょう。
コーチとキャリアコンサルタントはどちらを目指すべき?
コーチング資格とよく比較されるのが「キャリアコンサルタント」です。キャリアコンサルタントは年齢や経験を問わず目指せる国家資格で、キャリアコンサルティングを行う専門家です。
キャリアコンサルタントは、キャリアや労働関係法令に関する体系的な知識やカウンセリングに関するスキルを用い、クライアント(相談者)の課題解決の支援や、中長期的なキャリア設計作成サポートを行います。
両者は非常に親和性が高く、キャリアコンサルタントの中にもコーチング資格取得を目指す人も多くいます。
ただし、キャリアコンサルタントは「キャリア課題の解決支援」の専門家であるのに対し、コーチは「目標達成支援」の専門家です。コーチングの考え方としては、課題解決は目的ではなく、あくまで「目標達成のために今何をすべきか?」を重視します。
また、民間資格しかないコーチングに対し、国家資格であるキャリアコンサルタントは活躍領域が非常に広く、就職・転職活動においては有利になりやすい資格といえるでしょう。
「キャリアコンサルタント」「コーチング」資格のどちらを選んでも問題ありませんが、上記の特徴をしっかり理解して選択していきましょう。
おすすめコーチングスクールまとめ
コーチングは部下教育をはじめとした様々なビジネスシーンで活躍するスキルです。
非常に多くのコーチングスクールがあるため、受講機関を悩む人が多いですが、本記事の「コーチングスクールの選び方」「おすすめコーチングスクールの一覧比較表」を参考に、受講するスクールを検討していきましょう!